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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

人形の家 (岩波少年文庫)
人形の家 (岩波少年文庫)
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Rumer Godden[原著] 瀬田 貞二[翻訳]

岩波書店

¥ 672

単行本(ソフトカバー)

売上ランク:1905位

2000-10

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ユーザーレビュー一覧(全6件 平均:5.0)

評価5点「小さい人にもそれ以外の人にも、女性にもそれ以外の人にも」 2004-09-03
レビュアー:hatosakura(26人中26人が参考になったと回答)
 全ての人におすすめします。

 まず人形たちが紹介される前半。こまやかで上品な、やさしい語りは、私のくたびれた、あせった気持ちを和らげてくれました。なんで女の子は、ままごととか、人形遊びとか、家庭を再現する遊びをするのでしょうか。あのころの、夢のなかのおうちに対する気持ちがうっすら戻ってくるみたい。小さい人なら、もっと抵抗なく自然に、この世界を自分のものにするでしょう。
 きれいで高価だけれどいじわるなお人形が登場するくだりなんかは、ちょっと少女小説か少女マンガみたいなおもしろさもあります。

 後半の子供たちの様子には、小さいころの、前半とはまた違った感覚をくすぐられました。小さいころって、あんまり夢中で遊んでいて、自分が人形で遊んでるのか、人形に遊ばされてるのか、わけの分からないような状態に簡単になってしまう。気がついたら夕方になっていて、だまされたような気分になる。そういう時間のことを思いだしました。

 でも最高なのは、「ことりさん」という登場人物です。本当に強いってことは、他人に傷つけられないってことじゃない。本当にかしこいってことは、他人より得をするってことじゃない。こんな私でも、強く、かしこくなることはできるはず。そんな、深い大きな訴えかけを、素朴にさりげなく、でもこのうえなく美しく表現しているところは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にも似ています。どんな人にとっても読む価値のある名作です。

評価5点「あまりに人間的な人形たち」 2004-08-05
レビュアー:janeq(16人中16人が参考になったと回答)
イプセン作の同名小説のほうがはるかに有名だが、
私にはこの小説のほうが面白い。

持ち主の子どもたちに左右される面はあるものの、
登場する人形たちは感情をもち、
血のつながりはないけれど「家族」を形成する。
しかし外見は美しいが性格の悪い人形が入り込み・・・

「だめ」っていう人と、「いいわよ」っていう人と

どっちが好き?というそそのかしにはぞっとするし、
ある人形の哀しい運命には涙が落ちる。

子どもだけに読ませておくのはもったいない物語だと思う。

評価5点「ハードカバーで欲しい本」 2002-07-08
レビュアー:kino(15人中14人が参考になったと回答)
小学校の図書館で、私は何回もかりた本が2冊ありました。そのうちの1冊がこの「人形の家」です。
主人公に当たるトチーという名の気の人形の視点からのお話ですが、外国にはこんなに高級な素晴らしいドールハウスがあるのだと、憧れました。挿絵もぴったりとくる精密で繊細なもの、しかも暖かいタッチです。

自分の持ち物、おもちゃを大切にする気持ち。今の子供達にはあるのでしょうか。確かに、外国の工場で大量生産されて、おもちゃは安価に手にはいるようになりました。1つ1つ手で作られた大切なおもちゃを磯おしむ気持ち。家族(仲間)を愛する気持ち。感じて欲しいです。

評価5点「もう、だいっすき!」 2002-07-02
レビュアー:チベットに行きたい(9人中9人が参考になったと回答)
この本は、小学校の時から、ほんとに好きなんですよー。
お話は、小さな子供とその子たちのお人形の話です。
お人形には、もちろん名前がついています。そして、おうちが
あります。おうちは、ただの箱から、フランス人形と一緒に
やってきた本格的なおうちに変わります。
後半は、新しくやってきたフランス人形とおうち、そして、

子供の気持ちの変化などで、せつない気分にもなります。
昔、大好きだったお人形とか、宝物を思い出しながら読むと、
じーんとくるかもしれません。

評価4点「けっこう深いわ」 2007-03-18
レビュアー:あんちくりすと(4人中4人が参考になったと回答)
この物語で一番印象的な登場人物?は「ことりさん」。
過去にも未来にも縛られずに今一瞬一瞬に生きている姿は、
まるで悟りを開いた禅僧のよう。
そして悲しくも美しい「ことりさん」の最後は、
「友のために命を捨てるほど大きな愛は無い」と説いた、
イエス・キリストの教えそのまんま。
完成された「人間」というのは、一見愚者に思える、
この「ことりさん」のような人形ではあるまいか。
なかなか深いお話だった。
名作。