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ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
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Richard P. Feynman[原著] 大貫 昌子[翻訳]

岩波書店

¥ 1,155

文庫

売上ランク:946位

2000-01

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ユーザーレビュー一覧(全45件 平均:5.0)

評価5点「素晴らしい!!」 2006-06-24
レビュアー:noa-dr(36人中34人が参考になったと回答)
 ファインマンは、くりこみ理論で朝永振一郎と一緒にノーベル物理学賞をとった物理学者。でも、その話はぜんぜん出てこない。
出てくるのは、ちょっとしたことへの着眼と興味、筋道だったアプローチ。それは物理にとどまらず、女の子だったり、絵画だったり、音楽だったりする。
 わたしが、「努力」とよんで歯を食いしばってやることを、難しい面倒だといってあきらめてしまうことを、この人は眼をきらきらさせて、おもしろい!といって、わらいながらやってのける。
 きっと、人生というのは、何も考えずに楽しく過ごすものではなく、広く深く考えれば考えるほど楽しいものなんだ。
評価5点「読まないと損をする自伝の傑作」 2000-11-28
レビュアー:(29人中28人が参考になったと回答)
自らを語って一片の自惚れも自虐もなくこれほど澄明なユーモアに満ちた文章も珍しいのではないか。時にこのユーモアは抱腹絶倒の笑いに発展し、例えば徴兵検査で精神科医の検診を受けたさいの面白さはさながらウッディアレンの喜劇である。自分のことをまるで他人事のように語る筆遣いは欧米人によくあるスタイルの一つだけれども、この本のそれはちょっと一味違うように感じられる。それは自分自身の今に至る軌跡を面白おかしく描きながらも微動だにせぬ目で観察する科学者の視線といったものだろうか。沸騰する笑いと冷厳な観察眼その微妙なバランスがこの本の魅力を生み出しているのかもしれない。決して短くはない内容だが読み始めて気が付けばいつのまにか終章に至っており、そして読後感は実に爽やか!である。
評価5点「面白いだけの読み物ではない、でもやっぱり面白い」 2002-02-10
レビュアー:たっくす(19人中17人が参考になったと回答)
これをはじめて読んだのは小学生の時でした。もし姉が小学生の私に
この本を貸してくれなければ、私の人生は大幅に変わっていたと断言できます。

当たり前ですが難解な本ではありません。エッセイ集みたいなイメージで
とらえてもらえると間違いないでしょう。日常の些細な出来事に注目して、

それをとても面白く語っています。本当に楽しく読めると思います。

一つ一つの話が、とても印象に残る、心からお勧めする本です。

評価5点「より多くの方へ」 2002-06-02
レビュアー:boojum(15人中13人が参考になったと回答)
20世紀を代表する理論物理学者であるファインマンによって書かれた本書は、
もう本当にとにかく面白いです。
ファインマン本人のお気に入りの数々のエピソードをまとめた本書は
数あるファインマンの類書の中でも最も優れたものだと信じます。
理系の方はもちろんですが、
個人的にはそれよりもむしろ物理などは殆ど縁のない一般の方々に
とても読んで欲しいと強く思います。
権威やうわべにとらわれない自由で素直な心の在り方が実に爽快に心地よく感じられました。
自分自身のあり方としても非常に参考にしています。
是非是非、この現代社会に生きる多くの方たちに手にとって読んで欲しい名著です。
評価5点「正しい科学者の最高のエピソード集」 2002-07-14
レビュアー:(13人中11人が参考になったと回答)
科学者の数多いエピソード集のなかで、間違いなく最高の本。どころか、ぼくが今まで読んだ中でいちばん好きな本だ。思い出してみると、自分も大きくなったらファインマンに会えるもんかと期待していたのに、後にすでに亡くなってることを知ってすごくがっかりしたっけ。あ、それ以前に、ファインマンに会えるような仕事してないけど。

本書の構成はエピソードをまとめたものになっているので、ストーリーを追ってどうこうレビューするのは難しい。しかし内容は一貫している。ファインマンは、科学的に正直で、イタズラが好きで、人生を楽しむ達人だったってこと。

エピソードのジャンルはもうホントに雑多。ノーベル賞受賞みたいなどうしてもお堅くなる話はちょっとだけで、本書の大半は、ドラマーや金庫破りになってみたりとか、(タモリの四カ国語マージャンみたいな)なんちゃってイタリア語で挨拶をしてそれが不思議と通じちゃったり、バーでなんとか女の子とうまいことにならないか四苦八苦してみたりとかする話。どのエピソード一つ取ってみても手放しにおもしろくて、ぼくもかくありたいもんだ、と思うほかない。

ちなみにこの本、ファインマン自身が書いたわけではない。口述したテープをほかのひとが編集してまとめたものだ。ファインマンマニアは、その口述したテープがCDになって売られてるので(検索サイトで調べるとすぐ出てくる)、聞いてみるとおもしろいかも。ぼくは、笑いながら語るファインマンの肉声もさることながら、10年も前に読んだ本のエピソードに出てきたボンゴドラムの演奏に耳を傾けているうちに、なんか不思議な気分になった。