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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

さまよう刃 (角川文庫)
さまよう刃 (角川文庫)
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角川グループパブリッシング

¥ 740

文庫

売上ランク:2616位

2008-05-24

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ユーザーレビュー一覧(全38件 平均:4.0)

評価5点「文庫化」 2008-06-02
レビュアー:馬(39人中36人が参考になったと回答)
この話を面白くいている事、それは加害者の少年が全くと言っていいほど出てこない事だ。
その為、読み手側は「少年犯罪への憤り」に「サスペンス」という要素がミックスされ、読むのを止められなくなってしまう。
例えば、加害者の少年が度々登場し、追う側と追われる側の両方から話が進められると、想像を掻き立てられることはなく、やはり「いつ見つかるんだろう」というハラハラさせられる様なことはないと思うのだ。

それと登場人物の設定がとてもうまい。これを読んで加害者の少年に憤りを覚えない人などいないといってもいいくらい。

文庫本になったから値段も下がったし、ボリュームもあり、文句無し。
東野作品の「社会派モノ」を扱ったテーマの作品では1,2の出来だと思う。
評価2点「ちょっとがっかり いや、かなりがっかり…」 2008-07-04
レビュアー:ののこの妹(32人中16人が参考になったと回答)
東野作品はほとんど読んでいますが、その中では駄作の部類かもと思いました。
東野氏はたぶん親じゃないのだろう??と思うぐらいです。
主人公の心理がなんだかとても薄っぺらに感じられます。
深みがないのです。
あざとい場面はよく出てくるのに…
事件のテンポや展開の妙でぐいぐい読ませられはしたのに、読後感が薄っぺらいのです…
なぜだろうと考えるに、人物像がいまいち浅くて深みが全く感じられません。少年犯罪に対する憤りはわいてきますが、その少年たちの描き方もなんだかね…まるで幼児がそのまま大人になったといういわば観念だけで描いた少年像です。結末もなんだか尻切れトンボというか欲求不満が残ると言うか…
主人公の長嶺の娘を殺された悲しみもなんだか類型的??
同じようなテーマで描かれた、読んでいて怖くて怖くてその上心が痛くなった宮部みゆき氏の「模倣犯」とは雲泥の差です。
評価5点「やるせない」 2008-06-25
レビュアー:かなたろ(14人中13人が参考になったと回答)
少年法、復讐と東野作品としてはかなり重いテーマの作品です。

たぶんこうなるな…と想像したとおりに物語は進んでいくのですが、それでもグイグイ引き込まれて一気に読ませてしまうのは東野圭吾がそれだけ力のある作家だからでしょう。

私にはまだ子供はいませんが、もしも娘が生まれてこのような事件の被害者になったら、「絶対に犯人を殺しに行く」と主人は断言しています。
現代にも「仇討ち制度」を作るべきだと。
さすがにそこまでは行き過ぎの感もありますが、そのように様々なことを真剣に考えさせられる作品でした。
評価4点「遣る瀬無い読後感」 2008-06-07
レビュアー:oasis(12人中11人が参考になったと回答)
少年犯罪と少年法がテーマです。

加害者が撮影した「被害者を陵辱している」ビデオを被害者の家族が見てしまうというショッキングな場面の効果もあるのでしょうが、著者の思惑にすっかり嵌ってしまった感もあるのですが、被害者の父、刑事、加害者に利用された少年の心理状態と苦悩が見事に描かれています。
事件をネタに茶番を展開するマスコミの醜い姿にも触れる等物語の構成も上手く出来ています。

ただ、誰も報われない結末、なんとも遣る瀬無い読後感が残りました。

過去の苦悩から自分自身を解放しようとして、被害者の父「長峰」を助けようとしていた丹沢和佳子の苦悩は更に深まったんだろうな、と思いながら読み終えました。
評価4点「少年法に対する被害者の父や警察官の想い」 2008-06-08
レビュアー:ヒロゴン(11人中10人が参考になったと回答)
少年法に対して、被害者の父や警察官などが思いをめぐらせている。
加害者の少年がこのまま逮捕されると、現行の少年法では、大きな罪に問われない可能性がある。それに対して、被害者の父の心理や行動、警察官の心理や行動は...

現行の少年法に対して、本書を通じて東野氏の想いを描いているような気がする。