ユーザーレビュー一覧(全10件 平均:4.5)

「エーブルートってないの?」 2008-09-13
レビュアー:yk-sound(33人中26人が参考になったと回答)
はい、ありません。
大変魅力的な人物なので非常に口惜しく遺憾な事ですが…。
・はじめに概要から
初の上下巻構成となったケルーベ編の下巻。
前回、所属組合とエーブの双方から取引の協力を持ちかけられ板挟みとなったロレンス。
巨大な権謀術数の前では一人の人間など路傍の石ころにも等しく、ひと度踏み入れば後は飲み込まれるのみ。
そうなる前に危険な綱渡りをせず、ケルーベから逃げ出すという選択肢もあるが…。
シリーズ最高傑作。
といったわけで待望の下巻ですが、まず一言。
支倉ヤベェ…(呼び捨てすみません)。
伏線活用のスペシャリスト!
よもやあの一件が事クライマックスに至って核心に刺さってくるとは…。
驚愕よりも驚嘆、素晴らしい書き手です。
さて、今回は渦中の中心人物とは対極的な歯車のひとつでしかない立場を求められたにも関わらず、かつてないほど大変なロレンス。
一人だったらすり潰される前に逃げていた。
けれど彼は一人ではなく…。
そうして彼は逃げずに飛び込む事を選ぶわけですが、果たしてエーブにつくのか組合につくのか。それとも…?
ここがケルーベ編の一番の魅力かも知れません。
これまではロレンスが窮地に陥り、彼が最終的に助かれば良いという話でしたので、過程をどう辿っても結末は事前に知れたもの。
しかしケルーベでの話はロレンスだけが、という程単純な事態ではありません。
ロレンスはエーブを助け組合も裏切らない、そんな道があるのか模索し、手探りで進まなければならない。
そしてこのまま行けば両者が両立すると思えるも、そう巧くはいかず予期せぬ事態が降りかかり…。
やはりどちらかを切らねばならないのか。
いや、それ以前にどちらも切らなければならないのか?
というわけで今回は道筋はおろかゴールラインもおぼろげ。
そのためこれまでにはない面白さがあり、興奮を覚えます。
また、二人旅ではなくなった事で当初は反対意見もあったかと思われるコルが前回にも増してその重要性を感じさせてくれます。
さらにこれまで最後にはホロの力を頼る事で何とかすることの多かったロレンスが、ホロは精神的な支えとするに留めほぼ独力で解決に漕ぎ着けた事も一目に値します。
(8巻あとがきで次回はロレンスがかっこいい、とおっしゃっていたのはこの事ですね)
そして何より一時は大分ラブコメに偏重していた観のあるこの作品が、本来一番のウリとし肝としてる物語の魅力を取り戻した気がしてならないのがたまらない。
いやー、本当に面白かったです。

「シリーズのテーマが明確になった第九巻」 2008-09-16
レビュアー:らい太(14人中6人が参考になったと回答)
中世商業をモチーフにした人気ライトノベルの九巻目。
先にちょっとキツ目に言ってしまうと、当作はライトノベルのためか基本の設定に要素が入りすぎていて、ファンタジーなのか中世商業描写なのか全部口実に過ぎずラブコメなのか、という点が判然としないところがあります。
もともと命(破滅)は必ずヒロインが助けてくれるという奇妙な前提を繰り返し主張する中で『商人生命』を賭けて戦うという話であったこともあり、本筋の話としては実際に商人生命が破綻する二巻と、商人生命とヒロインを天秤に掛ける三巻で基本的なドラマを使い果たしていた感がありました。後は妖狼譚を中心としたファンタジー路線なのかなと。
しかし話は商談から離れることなく進み停滞感が否めないと感じていました。
しかしこの巻終盤でようやく主人公が『なりたいもの』に対して明確な答えを提示したことによって、シリーズ全体が改めて串を刺したようにシャキっとしました。目指すものがわかれば、過去作の行動も全てそこに至るためにあったと考えられるわけで、四巻以降の展開にも俄然意味が出て、通巻して描こうとしてきたテーマも浮き上がって見えます。
その意味で、主人公のパートナーになり得る女性のライバル、エーブの登場は素晴らしかったと思います。彼女という強烈なリトマス試験紙によって、ドラマに都合の良いお人好しにも見えた主人公が、試され、叩かれ、ようやく主体性をもっていく過程は痛快の一言。
抽象的で大きな意味での商人精神しか語ってこなかった序盤巻の理想論から、「これが俺という商人だ」という具体的で能動的な結論が出たことは、作品を中世風景の寓話から独立した人間の成長物語に変える効果を与えてくれました。そして過程で様々なヒロインが出てきた歴史も主人公が文字通り『女に育てられた』という形がよく見えて、翻ってヒロイン・ホロのしてきたことも見える一石二鳥の展開だったのではないでしょうか。
そんなわけで、この面白さを理解するためには、残念ながらこの巻だけでは足りません。できれば一巻から、せめてエーブが登場する巻までは遡りたいところです。
そんなわけで単独の一冊としてはお勧めできないのですが、シリーズ全体として見るとなかなかのお勧めに成長した作品だと感じています。時間のある方はぜひ通巻してお読みください。

「エーブとロレンス」 2008-09-12
レビュアー:k(9人中4人が参考になったと回答)
8巻からの物語の完結編の9巻。
今回はロレンスとエーブを中心に物語が進みます。
エーブの商人としての才能を羨ましく思うロレンス。
ロレンスの商人としてではなくその人間性に惹かれて行くエーブ。
エーブを嫌ってはいるが評価し、ロレンスを見守るホロ。
商業の話も絡んでなかなかの出来に仕上がっています。
裏切り裏切られの中で生きてきたエーブのラストでの行動、いい感じです。
ホロもそれくらいの雄でなければ惚れる甲斐もないとおもっているのでは?

「ラストシーン」 2008-09-12
レビュアー:Tiny(8人中3人が参考になったと回答)
最後のシーン、1度目は良くわからず・・・・読み直し
2度目はもしかして、と思い・・・・読み直し
3度目はニヤニヤしてしまいましたw
狼と狼の先の取り合い、ロレンスが気の毒でもあり、うらやましくもありw

「ぬしが他の雌の前で格好をつける姿を見たくあり」 2008-09-11
レビュアー:和製ろれんす(13人中2人が参考になったと回答)
んせん。。。。
この夏は狼と香辛料を読んだのが最大の思い出で Tから ¥まで紆余曲折あるけど〜やっぱホロはかわいいと思いました。
今回の狼と香辛料はロレンスをメインで予告通りにかっこいい感じになってます。
やっぱヨイツに到着したら終わりなのかな?
ケツの青いぼくはその後を期待しています。はい。
楽しみが摩滅しても読みたいものは読みたいんす。(笑)
ぜひ2みなさん読みましょう♪