ユーザーレビュー一覧(全18件 平均:4.5)

「120分映画の90分目」 2008-10-12
レビュアー:らい太(14人中7人が参考になったと回答)
古典的少女小説フォーマットを端正に守る人気作品。9巻目。
いわゆる『色んな事が手詰まりで、絶体絶命』という展開上の底の巻。恋愛中心にやってきた展開に外的環境を乗せて徹底的に主人公を追い詰めるところは『わたしたちの田村くん』でもおなじみのセオリー展開。そのセオリーを切なく見せるところが作者の面目躍如といった感じです。
ここからどう突破して解決に至るのかワクワクします。

「いいですね!」 2008-10-13
レビュアー:ゆうき(13人中6人が参考になったと回答)
唐突ですが、今回の作品は今までで、一番、面白く、濃く、考えさせられる最新刊だと思います。内容は言いませんが、今回の最新刊である程度の謎はすべて解けます。
ですが、そこで終わる「とらドラ9」ではありません。おそらく誰も予測してなかった事態が起こります。本当に次の巻が楽しみです。

「恋ヶ窪ゆりこと独身(30)」 2008-11-12
レビュアー:DSK(7人中6人が参考になったと回答)
今回はきちんと登場し、意外にもちゃんと先生していた独身(30)への敬意を表したレビュータイトルだが、本名が二つ名になって違和感が無いという、ある意味凄い先生である。しかし、本巻の主題はこんなことではない。大河の想いを知ってしまった竜児の困惑と葛藤、進路指導に端を発する今後の生き方と母への思い、みのりんや亜美とのことなどなど、少しずつ明らかになっていく思惑を盛り込んだ内容である。急にいろんな事柄が押し寄せて狼狽し、動きが取れなくなる竜児の姿は高校生らしさに溢れている。大人でもすぐに答えを出すのが難しい事がたくさんある。それを(貧乏)高校生の立場で必死になって考え、悩み、少しずつ行動に移していこうという態度が好ましい。必ず答えがある授業やテストとは異なり、明確な答えの無いことを自分なりに正しいと考えながら試行錯誤していく姿は、すなわち大人になるということ。このことにブチ当たるお年頃の葛藤を、竜児だけでなくみのりんや亜美も体験している。最初は孤立感に苛まれていた竜児がそのことに気付いていく。悩んでいるのは自分だけではないことに気付いていく過程が上手に描かれている。作者の真骨頂とも言える。また、みのりんや亜美とのやりとりでは過去のエピソードが語られ、物語がクライマックスに近づいていることを予感させる。そんな中でみのりんの独白が輝いた終盤の展開は秀逸。亜美とは物別れに近い形で可哀想なところもあるが、みのりんとの関係は今後に明るいものを残せる上手な結末である。ここにもみのりんと亜美の器用さの違いが表れている。いっぱいいっぱいになった状況に窮屈さを感じながら相応に光明も見えてきた前向きな展開とも言えよう。それだけに最後に訪れた大河と竜児の危機が次巻以降でどのような結実を迎えるのか大変待ち遠しい限りである。余談だが、本巻で初めて「奇数巻の表紙は大河」のパターンが崩れた。

「時間は流れてゆく・・」 2008-10-10
レビュアー:コリキ(12人中4人が参考になったと回答)
当たり前の事ですが時間を止める事は出来ません。来るべき未来の為、多くの人達は悩み、苦しみ幾つかの分岐点に立たされます。竜児、大河にも容赦なく選択が迫られます。自身の正しい道が分からず、竜児は何が正しく、何が間違いなのかを考え続けます。しかし正しい道なんて初めから無く自身が選んだ道を正解にして行く事しか人には出来ないのではないのでしょうか?その優しさ故に苦しむ竜児と長い孤独に苦しみ続けている大河、願わくば二人には幸せになって欲しいものです。

「言葉に詰まっちゃう…」 2008-10-10
レビュアー:ドラゴン(11人中4人が参考になったと回答)
とらドラ!の最新刊が出た矢先に、全ての読者が思うことは一つ。次巻はいつだっ!!
それぐらい今回はきつかった。もうこの作品からちっとも抜け出せなくなってる始末。
こうなったらもう、先に見えるのが地獄だろうが奈落だろうが、とことん付き合ってみようと思います。
でも、これで次のがスピンオフとかだったらもう泣くしかないよなぁ〜。
あと春田ショックも予想外にでかいよ……。