ユーザーレビュー一覧(全14件 平均:4.5)

「期待が高かっただけに少々残念」 2008-02-29
レビュアー:lexusboy(26人中18人が参考になったと回答)
「脳低温蘇生法」がTVでも取り上げられ、私が書評(「脳治療革命の朝」)でも大絶賛した日本大学の林成之元日大教授の著作物である。
本書は、医療ドキュメントと言うより、長い治療歴を通じて得られた彼なりの「脳」に対する認識である。
ラマ・チャンドランや茂木健一郎といった脳科学者とは異質なセンスで書かれている。
興味深いと思ったのは、脳の疲労回復に関する記述で、脳の「疲労」は体の疲労と違って簡単に回復しないとある。
脳の疲労のサインは、何をするにも億劫だとか鬱的なものだけでなく、否定的な言葉が浮かぶとか、集中力が続かないという症状?で示される。
脳が疲労すると手足の微妙な動きが制御できなくなるとのことだ。
この原因は、神経伝達物質のドーパミンが、ストレスで発生する活性酸素の影響を受けやすいことによるという。
仕事をやり残したり、疑問を先送りする人は常にストレスを抱えた状態になるので好ましくないという。
なんと疲労解除の命令を出す機能もまた脳は持っていると言うことで、前頭眼窩野の機能を高めるために好きな匂いを嗅ぎながら楽しい話をすればいいとのことである。
逆に言えば、楽しい話ができる相手がいないと脳の疲労回復は難しいと言うことになる。

「ぜひ知っておきたい内容が盛りだくさんです。」 2006-12-01
レビュアー:バラの花。(23人中17人が参考になったと回答)
脳神経科学、脳外科、救命救急医学の専門医であり、脳低温療法開発で世界的な評価を受けた林 成之氏が、脳のしくみを分かりやすく説いたのが本書である。
<勝負脳>という言葉は林氏が造った造語であり、ひとことで言えば、勝負に勝つための戦略を練る知能を言う。
勝負事というのはスポーツの世界だけの言葉ではなく、人生には勝たなくてはならない様々な局面にぶつかる。例えば入学試験や資格試験、顧客獲得のための営業活動やプレゼンなど・・・。勝負に無縁な人間など一人もいないのではないだろうか。
その勝負の結果、誰でも一度は、自分は実力に見合った結果が得られていないと思ったことがあるのなら、それは勝負脳が弱いためである可能性が高いと言えるそうです。
本書では、身近な例とともに分かりやすい解説が添えてあるので、難しい言葉で埋め尽くされた下手な専門書を読むよりも数百倍読みやすい良書だと思います。
勝負脳の鍛え方を知らずに負けるよりも、知って勝ちにいきたいと強く思いました。

「脳と心と体の関係」 2007-04-04
レビュアー:motty(15人中9人が参考になったと回答)
ストレスの原因は脳の疲労にある、というのが
一番印象的でした。
リラックスしてからだの疲労は取れても、
脳の疲労は取れない。
それではやる気も出ない。
脳の疲労を取るには、
体を休めるよりも、
明るく楽しく過ごすことだ、
この文章を読み、
休みの日にダラダラとするよりも、
一日めいっぱい遊んだ方が逆に元気が出る
理由がわかったように思います。
脳の鍛え方というよりも、
私には脳の上手な使い方を教えてくれた本でした。

「独自の知能概念は興味深い」 2008-01-07
レビュアー:pcat(15人中7人が参考になったと回答)
神経科学の話はかなりトンデモ系.海馬と扁桃核が通常のCTで映らないほど小さいとか,これらの部位が植物状態では欠損するとか.目がテンになる.
心理学の話はかなりオリジナル.知能にしても記憶にしても,既存の理論をまったく参照せず,直感を根拠に独自の理論を作り上げている.独創性には感服する.

「実践的な脳を鍛える本」 2006-11-05
レビュアー:ミステリ好き(16人中6人が参考になったと回答)
脳神経の専門家が、懇切丁寧に脳と心の働きから勝負脳をどうやってつくるかを説いている。とてもよく頭に入るように書かれているので読みやすく、実践したい意欲を持たせてくれる。とても良い本。巻末に著者が書いているように、今何歳の人でも、この本に書かれている心の機能を高める習慣をつくることで、いきいきと働く脳になっていく、というのは、うれしい。肯定的に人生を生きていく上で、この本の意義は大きいと思います。