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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

変身 (講談社文庫)
変身 (講談社文庫)
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講談社

¥ 620

文庫

売上ランク:4088位

1994-06

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ユーザーレビュー一覧(全89件 平均:4.0)

評価5点「脳の神秘性と不気味さ」 2005-03-28
レビュアー:proudcity(15人中13人が参考になったと回答)
今まで自分が無意識の内に別の人格に変貌する話はあったかと思うが、この作品のように意識がはっきりとした状態で他人の人格にゆっくり移行していく話は無かったのでは無いだろうか。生体への脳移植は、実例(成功例?)が無い中空想の域を脱しないとは思うが、生々しい描写により現実に起こっているような錯覚に陥ってしまった。最愛の人が愛せない、好きだった絵が書けない、他人を見下す(殺意を抱く)など、考えただけでも恐ろしく、脳の神秘性に不気味さすら感じてしまったのは私だけでは無いかと思う。人間の脳に興味がある方は是非読んで見て欲しい作品である。一つ理解できないのは、橘直子が身の危険を感じながらも、身を呈しても調査し続けたのは脳医学探求の為なのか別の理由もあるのかという事である。それだけ、脳は学者に取っても神秘的な存在なのだろう。
評価1点「これは・・・」 2004-08-16
レビュアー:うるとらのはは(28人中12人が参考になったと回答)
手術の経緯と方法は違うがアルジャーノンに花束ををイヤでも思い出す。つまり最初から最後まで意外性のないプロット。東野圭吾ものは好きでほとんど一気読みするのだが、この作品は続きを読むのがおっくうだった。内容が重いとか暗いとかいう前に最初から想像したとおりにストーリーが進み、いつものエンタティメント性がなくて退屈なのが原因だと思う。評判の良いものから順番に読んできたので、これは本当に東野圭吾が書いたんだろうかとまで思った。まさかとは思うが、東野圭吾がダニエルキイスのあの作品を読んでいない、または知らないと言うことはないだろうか。作者本人は自己HP上で結構気に入っているようなコメントを書いている。
評価3点「物足りない」 2002-07-26
レビュアー:くま(18人中11人が参考になったと回答)
誰でも心変りくらいはする。突然恋人の何もかも嫌になったり、温和な性格が攻撃的な性格になったりすることは有り得るだろう。しかしそれが自分の脳に他人の脳が移植されたせいだとしたら。外部の力で自分の好みや性格までもが変わって行く様をリアルに描いており、取りあえず最後まで退屈せずに読み終えた。しかしそれだけだ。サスペンスとしてはあまりにも物足りなく、SFとしては仕掛けが小さすぎる。この初期作品がやがて『パラレルワールドラブストーリー』や『秘密』といった傑作不思議SFサスペンスにつながっていくのだろう。そういう位置付けで読んだほうがよさそう。
評価5点「実は純愛小説」 2003-05-05
レビュアー:3.14カラットのダイアモンド(13人中11人が参考になったと回答)
脳移植手術により、不慮の事故から一命を取り留めた平凡な青年・成瀬純一。彼の性格は、手術後徐々に変わりだし、恋人を愛せなくなったり、職場の人間との軋轢を生んだり、かつて好きだった絵が描けなくなったりする。しかし、彼はそんなことに悩むだけでなく、新たな行動を起こす。そこへ、彼から遠ざかろうとする人間や、愛し続けようとする人間、手術の医学的価値を第一とする人間が絡むストーリーは、非常におもしろく、先を読まずにはいられなくなる。


メディカル・サスペンスともミステリーとも解せる作品であるが、私は敢えて純愛小説としたい。「純愛」などという言葉は、口にするだけでも気恥ずかしいが、純愛を全面に押し出すのでなく、こう言う展開の中でさらりと出されると、すんなりと受け入れられるものである。ただし、愛とは何かを考えさせるようなものではなく、純粋にストーリー展開を楽しむべきエンタテインメント作品である。

評価2点「意外な展開はない」 2002-02-23
レビュアー:(20人中10人が参考になったと回答)
発想自体はおもしろいものだと思うが、初めから終わりまで意外性がなく、拍子抜け。
「意外な展開や結末」を期待しすぎると裏切られる。
推理・ミステリーなどの思い込みを持たずに読んでいたら、おもしろかったのかもしれない、とちょっと後悔しています。