ユーザーレビュー一覧(全12件 平均:4.5)

「圧倒的な説得力」 2008-01-15
レビュアー:カスタマー(48人中35人が参考になったと回答)
前作、前々作で「サブプライム問題による世界的な経済混乱」をピタリと予測。「FRBが金利を下げるとき、株価は暴落する」「金価格高騰」等、まったくその動き通りになっています。
「さすが!」のひと言です。いったいどういう勉強をすれば、これだけ正確な予測ができるのか、私のような凡人には驚異としかいいようがありません。
小生、かなり日経や経済誌をチェックしていますが、まだ報道されていない情報がたくさんあります。どこで入手するのか、著者の情報ルート、人脈にも興味津々です。
内容ですが、第1章ではサブプライム問題の影響についてまとめられていますが、年末の「NHK特集」よりも質量ともに取材力のある内容だと思います。第2章は、中国バブル経済崩壊、第3章はロシア資源戦略の破綻、第4章では、「マネー動乱」の時代に効率的な投資法。具体的にいえば、金、商品、為替、原油、そして株式がどう動くかを明確に予測しています。第5章は、21世紀は日本の時代、金の時代という持論の展開になっています。
もし、投資を考えているなら、先に本書をチェックしておくことをお薦めします。

「面白い視点で現在の経済現象を次々と説明」 2008-01-17
レビュアー:きむ(42人中31人が参考になったと回答)
面白い視点で現在の経済現象を次々と、説明していく松藤民輔氏の最新作。いつもブログを興味深く見ていたので、この本の登場はとても待望のものでした。日々の経済現象をズバズバと切っていく筆力もたいしたものです。綺麗ごとで済まさない、しかし一定の品を守る節度を持つ。なかなか経済分野のライターでは出来ないことです。参考になる新しい知識が満載です。サブプライムショックはアメリカやヨーロッパだけではなく中国を直撃!の指摘は見事です。2年前からサブプライムを警告した人のコメントだけに重さが違いますね。推薦します。

「前2作のアップデートという感じです」 2008-02-03
レビュアー:幸運なお猿(23人中17人が参考になったと回答)
今回は、前2作で予想したことが「その通りになったでしょう」という自慢が大半。新しい話題は特にないです。
サブプライムで金融マーケットが大騒ぎになる前から、根拠をもって大混乱・大暴落を予想し、身をもって金鉱山へ投資する著者の先見性にはおそれ入ります。
でも、ちょっとツッコミを入れたくなるのは「FRBが金利を下げると株価が暴落」するんじゃなくて、「株価が暴落したからFRBが金利を下げた」んですよね?今回も今までも。
それと、かつてジパングと呼ばれた日本が金の産出国であったことと、今の日本が技術立国であることには何の関連性もないことなのに、無理矢理結びつけて「ジパングの時代のように日本が世界の憧れの的になるのは歴史の必然」みたいな言い方はどうかな、と。
ちょっと斜に構えた書評になってしまいましたが、コモディティの視点から株式相場について語っている本は少ないですし、ソロモンブラザーズで大もうけしたトレーダーの情報網はハンパじゃないと思うので、一読の価値はあると思います。
ケチはつけているものの、私は3冊とも買って読んでます。なんだかんだ言って好きなのです。

「終わりの始まりシリーズ3作目も好調」 2008-02-16
レビュアー:kurosekine(25人中17人が参考になったと回答)
「アメリカ経済」「世界バブル経済」に続く、短期集中型の終わりの始まりシリーズ3作目は「無法バブルマネー」で読書慾をそそるネーミング。世界経済は大方、松藤氏の予測した方向で推移してきている。
とくにサブプライム問題ーモノライン問題は、まだ現在進行形。日本人ではいち早く問題指摘をし、ニューヨーク株の下落を訴えた先見性に改めて敬意を表したい。前書のレビューでも書いたが、松藤氏の凄さは自分で金鉱山会社を経営していることと、巷のアナリストと違って信念と品格が備わっていることだと思う。
サブプライム問題では現地調査を含めて丁寧に解説してある。
金(ゴールド)価格もこれまでのところ氏の予測通りだ。氏はこれからも金価格は上昇を続け1トロイオンス2000ドル位まで上昇しそうと、世界で有名な投資家や数々のチャートを用いて力説している。
グローバル経済の欠点が生んだ「詐欺まがいのサブプライム」は、グローバル経済の長所である世界中央銀行の協調性によってニューヨーク株は大崩せず、恐慌など起きないのではないか?ドル覇権が後退しているのはもちろん事実であろう。
氏の言うアメリカと、同じ住宅バブルのイギリスはこれから長い不況を迎えるのだろう。氏はドル円為替についてドル高を予測しているが、その根拠が薄いと思う。経済の法則通り、相対的に弱い経済の国の通貨は安くなると思うので、逆に円高と見るのが自然だろう。
長いデフレに苦しんだ日本がサブプライムにほとんど手を出せなかったのが幸いし、さらに氏の言う通り日本の技術力が見直される時代が巡ってきたようだ。氏は中国とロシアは信用できないとしているが、小生はこれからは従来のアメリカ、欧州に加え、中国、ロシアにこそ新たなビジネスチャンスが在ると見るし、実業界はもう動いている。
それにしても現場主義の松藤氏の予測には切れと説得力がある。

「著者の先見性と危うさ」 2008-03-02
レビュアー:社長(20人中14人が参考になったと回答)
著者の先見性の鋭さは前著、前々著に顕れているといえる
但し、その全てが的中しているかというと著者も御自身で指摘しているように部分的には外している箇所があることも事実であり、その点は注意が必要だ
本書は今後の相場を読み解くためのヒントとしては有意義なもであり、是非とも多くの個人投資家に一読していただきたいものである
ただ言うまでもないことだが、鵜呑みにすることは厳に慎むべきだろう
著者自身も経験されているが、他者の発言の言いなりになって良いことなど一つもない
これでもしも著者の発言を鵜呑みにして損をすることがあれば多くの方がきっと著者を地に落とす発言をされるに違いない
そのようなこと自体が非常にみっともないことだし、日本国内の個人投資家のレベルを露呈することになる
老婆心ながら著者がここ最近のトレンドを見事に的中させている部分があり、その発言がたいへん魅力的だからこそこのような注意が必要になると私は思う
また本書の内容に対する私見をいえば、少々論拠に乏しく飛躍している箇所も散見される
たとえば日本は技術立国だから他の先進国に先んじることが今後可能であるというのは短絡的すぎるように私は考える
たしかに日本が技術立国であることに疑う余地のないことだが、しかしながらその一点を持って日本株の戻しを語るのは片手落ちではないだろうか
私が思うには著者のおっしゃるとおりの値動きをするとして2004年の7607円近辺まで落ちた株価が歴史的な割安水準にあり、それに比して下落基調が続く中で相場が総悲観という絶好の買い場となった前提があるからこそ上昇トレンドへの転換が確保されるのである
その中で台頭してきている新興国の戻しと相俟って技術立国としての日本の存在が生きるという方が自然だと思うがいかがだろう
この主張では日本株の値動きは著者の主張を踏襲しているが、新興国の株価と日本株のリンクが生まれるという部分がアジア株等新興国は下落基調が続くというニュアンスを含ませている著者とは異なる
もちろん私の主張が外れることも十分有り得るが、一定の説得力は保てていると思う
そうであれば著者の主張を鵜呑みにせずに各人が自分の頭で相場を読み取ることが重要であることが見えてくる
本書をヒント以上に信奉すべきではない