ユーザーレビュー一覧(全110件 平均:3.5)

「涙で文字が霞む」 2008-05-07
レビュアー:ヤキソバ(11人中5人が参考になったと回答)
著者の作品は、いつも、人間の心理の、微妙なヒダの部分までもえぐり出す。
そんな著者の作品群の中で、本作品は、第一級の出来だ。
兄弟妹の絆の深さをに、微笑ましさを感じるが、それにしても、この悪行は、、、と思ってしまう。
しかし、息をつく暇も無い、テンポの良い展開で、終盤を迎える。
そして、終盤での、どんでん返しの連続には驚いた。
眼が涙で霞んで、文字が見えなくなった。
また、終始引き合いに出されるのが、ハヤシライスだ。
このハヤシライスは、相当美味らしい。
涙で霞んだ眼で、ハヤシライスを食べたくなった。

「期待しすぎて泣けなかった」 2008-07-24
レビュアー:赤組(7人中5人が参考になったと回答)
サラっと一気に読めて面白かったけど、泣けなかった。
両親殺害という痛ましい事件のわりに、登場人物が皆いい人過ぎて物足りなさを感じた。
苦境を生き抜きながら復讐を企む3兄弟がフツー過ぎたというか、憎悪や苦悩や葛藤や脆さが半端というか。復讐劇という感じではなかったです。
こんな聡明なお兄ちゃんが欲しい!が感想です。

「ドラマには、しやすい内容」 2008-10-09
レビュアー:ヨセミテ(7人中5人が参考になったと回答)
「白夜行」「容疑者Xの献身」「幻夜」の後に、読むと驚く所は、ありません。確かに「絆」には、感動するものが、ほんの少しありましたが…
全体的に、甘いです。

「本の弱点」 2008-10-16
レビュアー:moon4(25人中5人が参考になったと回答)
一言で表現するなら、
「ポートピア連続殺人事件」
東野圭吾さん。
容疑者Xの献身以降、
出る本、出る本、どれもイマイチで、
失礼だけどさ、
ああ、この人はもう駄目かもしんないなぁ・・・
なーんて思ってた。
ドラマ化される(されてるの?)せいか、
周りでも何人か読んでる子がいて、
どの子もあんまり評判よくなくてさ、
そっかぁ・・・やっぱりこの本もつまらないんだ。
そう思いながら読み始めました。
読み進めていくうちに思った。
いやいや、ちょー待てよ。
この本イマイチって言ってたお前らの価値観がおかしくね?
これがイマイチならどんな本が面白いんだよ?
本の一番の弱点って、
その存在だと思う。
つまり『厚み』。
読んでいると分かるじゃん。
残りの厚みが減っていくと分かるじゃん。
あっ、この話もう終わっちゃうんだ。
って事は結末が分かっちゃうの?
イヤ、ちょっと待ってよ。
オレまだ読んでたいし。
もっと色々考えたいし。
こう思ってしまう。
『厚み』のせいで、
話の先が長くない事が分かってしまう。
これって悔しくないですか?
上映中も目に見える場所に
現在の時刻を知る事が出来る時計を設置している
映画館はサイテーだと思う。
遠足のお弁当は、
現地について、
お弁当箱の蓋を開くまで
中身は知らない方が嬉しい。
僕はこの本の厚みが
どんどん減っていくのが寂しかった。
そんな本でした。
お勧めします。

「ドラマを期待してるなら、観る前に読むのは、やめたほうがいい!」 2008-10-24
レビュアー:クロエ・オブライエン(26人中5人が参考になったと回答)
板橋区の図書館で予約したら、一年くらい待ちますと言われ、購入することにした。
著者の作品は初めて読んだ。
決して悪く言うつもりではないが、少なくとも赤川次郎よりは内容があって面白い。
500ページあるわりには、あっさり読めてしまう。
日頃、本を読まない人には、うってつけの本だ。
始めの50ページに描かれた伏線から、面白く読み進めていけるのではないか。
しかし如何せん、私がこの小説を知った時、ちょうどテレビドラマの番宣でキャスティングを知ってしまった。
二宮和也、錦戸亮(個人的に全く知らない)、そして戸田恵梨香……
私は特に、戸田恵梨香の、あの、わざとらしい演技を全く受け入れることができない。
読み進めていくうちに、登場人物と役者が重なってしまい、ちょっと馬鹿馬鹿しくなってしまった。
三兄弟が施設で育った過程が全く描かれていないというコメントがあるが、それはドラマ化を意識して書いたからとしか思えない。
子役のダラダラした演技なんか誰が観たいと思うか?
先ほど、録画しておいたドラマの第一話を観た。
宣伝で「工藤官九郎が大胆に脚色」と聞いていたので、このミスマッチの組み合わせを楽しみにしていた。
しかし、ここまでクドカンカラーに変えられてしまったことを、著者は覚悟していたのだろうか?
この物語で描かれた兄弟の絆を、「木更津キャッツアイ」の友情レベルで終わらせてしまったら、このドラマは失敗と考えていい。
他の作品と比べて、どうこういっても仕方ない。
一冊の本として考えれば、通勤のバスや電車、寝る前に読むにはもってこいの作品である。
とりあえず、次は他のレヴュアーの方が推薦する「百夜行」を読むことにしよう。