ユーザーレビュー一覧(全110件 平均:3.5)

「安心して読んでいただける本です。」 2008-04-19
レビュアー:ひつじ♪(9人中4人が参考になったと回答)
ここしばらく、私の好きな「白夜行」や「容疑者Xの献身」などに比べて、
?と思う東野作品が続いていたのですが、
今回はよかったです。すっきりです。
導入部も良かったし、意外な犯人・真相も良くできていました。
ラストも美しくて、さわやかです。
両親を殺された三人の兄妹が詐欺師になっていたという展開も、
意表をついていて楽しめました。
ただ、約半分くらいまでのあらすじがあちらこちらのメディアで発表されていたのが、
ちょっと興ざめでしたね。
宣伝する方は、もうすこし控えめにして欲しいものです。

「久々の傑作」 2008-05-07
レビュアー:たけ(8人中4人が参考になったと回答)
東野圭吾の作品は出る度に読んでいますが、このところいまいちでした。本作は、久々の合理的なミステリーとして楽しく読めました。ラストのどんでん返しとハッピーエンドも嬉しいところです。ただ、『白夜行』や『秘密』ほどのインパクトはないのがちょっとだけ残念。でも、『容疑者Xの献身』を読んでこんなものかと思っていた人はぜひ読んで下さい。

「両親殺しの犯人への復讐を誓った孤児三人の絆と、驚愕の真相とは」 2008-05-25
レビュアー:小西昌幸(12人中4人が参考になったと回答)
■横須賀の小さな洋食屋《アリアケ》。夫婦が営む店の自慢は先代から受け継がれたハヤシライスだ。子供が3人いた。小6の功一、小4の泰輔、小1の静奈。ある日の深夜、兄弟はペルセウス座流星群を見るために家を抜け出し、近くの造成地に行く。帰宅すると、両親が殺されていた。遺留品はビニール傘。また裏口から出てゆく男を泰助が目撃していた。警察の執念にも関わらず、捜査は難航し犯人は見つけられなかった。子供たちは施設に預けられた。
■14年後。兄弟は、美しく成長した静奈の容姿を武器に、詐欺グループを結成していた。独身の冴えない男に静奈が近づき、泰輔が銀行マンに扮し、静奈が加入しようとしている海外債権の不足分を男に立て替えさせる形で百万単位の金を巻き上げる方法だ。功一が総参謀を務めた。孤児3人が生きるための手段だった。
■ある時、静奈はレストランチェーン《とがみ亭》の御曹司・戸神行成に接近する。その店のハヤシライスの味はアリアケそっくりだった。そして行成の父こそ、両親が殺された夜、裏口から出て行った男だったのだ。色めき立ち復讐を誓う3人。だが誤算が。静奈は行成を愛し始めていたのだ。復讐は、成就するのか、それとも――。
■ラスト30頁に驚くべき展開が待ち受けていて、書評子は腰を抜かした。
■東野圭吾は本当に面白い。

「この宣伝帯はいかんやろ」 2008-06-15
レビュアー:i_mitisi(7人中4人が参考になったと回答)
東野圭吾の最高傑作ではないにしろ、良質な作品には間違いありません。基本的には皆さんが比較に出されているあの系統の物語です。幼児期の事件の影響云々。作品の重みは比較にならないかもしれないけど、その分ボリュームも少なく敷居は低いので、これはこれでいいと思います。
しかし!、この帯に書かれた宣伝は、どうしたもんだか。。。
以下、ちょっとネタばれ。
「最大の誤算は、妹の恋心だった。」で、半分近くまでのストーリーを示唆し、「驚きの真相」で、真相はその延長線上ではないと示唆する。確かに真相は想像はしたものではありませんでしたし、その延長でのラストのまとめ方は良かったと思いますが、構えてしまった分だけ驚きも無く、ラストの感動も半減しました。せめて前者で止めていてくれたら、妹の恋心をどう決着付けるかという想像で盛り上がれたものを(東野圭吾なら、その線でも期待できるので)。
映画もそうですが、最近はラストのどんでん返しが無いと売れないという悪い風潮があるので、それを示唆する宣伝が多く見受けられますが、売り上げにはいいかもしれないけど、受け取り側の損失も考えて欲しいものです。

「良く出来ている」 2008-08-17
レビュアー:ヒュー(9人中4人が参考になったと回答)
構成・設定はバッチリである。ただラストシーンが近づくに連れ、描写が荒くなっていくような感じがした。
細かく手を加えると2冊組で仕上がったのではないだろうか?
アイデアは素晴らしいと感じるが、もう少し膨らましても良いと思う。