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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

「地球温暖化」論に騙されるな!
「地球温暖化」論に騙されるな!
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講談社

¥ 1,470

単行本

売上ランク:10992位

2008-05-30

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本書を含むリストマニアリスト

ユーザーレビュー一覧(全13件 平均:4.0)

評価5点「地球温暖化の真実が理解できる本」 2008-05-30
レビュアー:Ookubo(42人中36人が参考になったと回答)
著者は地質学者で地球科学に関する本を何冊か出しています。
本書は、地球温暖化の二酸化炭素・原因説を否定して、「宇宙線と雲の因果関係」で地球温暖化を説明しています。この「宇宙線と雲の因果関係」の理論は魅力的で、過去千年間の気候変動も説明可能みたいです。雲の量が変われば気温は変化します。地球圏外からやってくる宇宙線の量と雲の量は関係するそうです。
「宇宙線と雲の因果関係」については、渡辺正&伊藤公紀・著『地球温暖化論のウソとワナ』(ベストセラーズ)でも詳しく紹介されています。
気になったところは、丸山氏の地球寒冷化を予想なのですが、科学的な根拠は弱い気がします。現在、太陽は新しい周期に入っていますが、活発化するか沈静化するか判りません。宇宙線が地球に入ってくる量も増えるか減るか判らないと思います。
また山本弘・著『環境問題のウソのウソ』(楽工社)で、明快に間違いが指摘されている槌田敦と根本順吉が主張する「1950年以降の二酸化炭素と気温変化の因果関係説」を掲載しているのは問題ではないでしょうか?本書の価値を下げることはありませんが、改訂版では削除または訂正されることを望みます。
二酸化炭素・原因説の否定の根拠だけに関して言えば、デニス・T・エイヴァリー&S・フレッド・シンガー著(守岡桜&山形浩生:翻訳)『地球温暖化は止まらない』(東洋経済新報社)の方が説得力あると思います。
本書は、池田清彦&養老孟司・著『ほんとうの環境問題』(新潮社)と問題意識で共通点が多く、読み比べることをお薦めします。
評価5点「CO2増加は温暖化の結果」 2008-06-02
レビュアー:Salaam THR(42人中35人が参考になったと回答)
 温暖化したからCO2が増加したのでその逆ではない。これを証明するわかりやすいグラフが掲載されている。原因と結果を逆にするとおかしなことになる。温暖化防止対策も無意味なものになる。しかも日本人は非科学的なものに情緒的に突っ走る傾向にある。著者はそれを憂慮し、憤っている。
 将来、巨大台風が続出し、100年に一度の集中豪雨も多発し、膨大な水害の被害が出る。だから防災の公共土木工事を大量発注しなければならない--そのとき喜ぶのは土建国家日本の関係者--というのは評者の見方だが、外れてはいないと思う。
 著者は温暖化は10年くらいで終わり、次は自然の周期にしたがって寒冷化する。そのほうが生活への悪影響は大きく、今から対策を立てなければいけない、という。同感である。
 
評価4点「未来予測は過去の事実から」 2008-06-06
レビュアー:モンゴル系宇宙人の父(41人中35人が参考になったと回答)
著者は地質学に革新をもたらした著名な学者である.断片的に聞こえてきた著者の異説地球温暖化論がここに詳述されている.一般書なので,細かな出典などはないが,説得力は十分にある.スーパーコンピューターによる数値解析の限界,それよりも地球に残された豊富な証拠に基づく気候分析のほうがはるかに信用できる.そこから導かれる寒冷化の予測に対して,我々はどうすべきかについての具体策にも言及されている.

今の温暖化防止対策のほとんどはムダではなく,それに加えて人口抑制とエネルギー,水,食料の確保を指摘している.興味深いところでは,化学物質の乱造によって生態系,人間に未知の危機が生じていることを警告している.これも地球進化と生物進化の知見に基づいている.

ただ,本来の気候変動の鍵とされる,宇宙線が雲をつくるメカニズムは,この本でもイマイチよくわからない.今後の学際的な気候変動研究の進展に期待したい.
評価3点「斬新な説ですが・・・、4割引で読みましょう」 2008-07-16
レビュアー:kaz-p(33人中28人が参考になったと回答)
本書の6割程度を占めると思われる、著者が専門知識に基づいて
書かれている「これから地球は寒冷化する」との論は、なかなか
説得力があるもので、面白く読めました。

しかしながら、他のレビュアーの方も書かれていましたが、
残り4割の専門分野外のことについては、事実誤認などが多いようで、
注意して読む必要があります。

例えば、輸送中に電気を約50%もムダにしている、などと書かれてありますが、
エネルギー工学をほんの少しでもかじった事のある人にはびっくり仰天な事実誤認です。
確かに熱効率を含めれば熱量の50%程度しか電力にできないというのは事実ですが、
電力輸送の損失は約5%であるというのが常識で、おそらく両者を混同されたのでしょう。

またそれに続く文章で発電効率そのものは高いといえないコージェネを手放しで
歓迎しているところなど、どうかと思います。自動車の例を引くまでもなく、
小型の熱機関の効率が低いのは、工学の常識といえるでしょう。

また人間の生み出しつつある新物質についての記述も、実際には有機物質が多くを
占めると思われますので、元素の数を単純に掛けていって説明するというのも、
いかがなものかと思われます。

評価5点「論旨に説得力あり」 2008-06-02
レビュアー:麒麟児(35人中27人が参考になったと回答)
いわゆる地球温暖化論と二酸化炭素犯人説に対する冷静な批判の書。「太陽と地球、そして宇宙の三者の相互作用の物理プロセスを解き明かし、太陽と銀河と地球をめぐるエネルギーの変動原理を解明することによって初めて、未来の気候変動を含む地球環境変動予測が可能になる」(47頁)という立場から、地球温暖化は、基本的に太陽の活動活発化(黒点の増加)や現在の地球磁場による宇宙線放射量の低減傾向などに起因するものであり、地球大気の0.04%を占めるに過ぎない二酸化炭素の増加は極めて影響軽微なその「結果」であって「原因」ではないとし(筆者によれば、コーラを温めれば二酸化炭素が出てくるのと同じ原理とのこと)、むしろ今後はそれらの要因が逆転することによる地球寒冷化(そして人口抑制)こそが喫緊の課題になるであろうと説く。詳細は一読してもらうしかないが、論旨には説得力があり、さすがは名著『生命と地球の歴史』の共著者であると感心させられた。(直感的にいっても、複雑な気象現象が単なる二酸化炭素の増減で説明できるという方がおかしいのは明らかなように思う。)だが、一方で個人的には、現在の地球温暖化論と二酸化炭素犯人説を中心に動いているかのように見える国際政治やビジネスの世界をこれから本当にパラダイム・シフトさせることができるのか否か、暗澹とした気分におそわれてもいる。いずれにせよ、丸山氏のような冷静な観察眼をもった方々を中核として、例えば政府が責任をもってわが国の英知を集め、真偽の検証や対策等に集中的に取り組むべき問題であることを痛感させられた。