ユーザーレビュー一覧(全60件 平均:4.5)

「命の灯」 2008-05-31
レビュアー:構成渡辺(5人中4人が参考になったと回答)
この世は沢山の事件、事故様々な不条理が待ち受け人々の人生に影を落とす。
この不条理では多くの命が失われ、悲しみの渦が広まった。
亡くなられた命、その遺族の為に遺体の身元確認に奮闘する人々。
多くの悲しみが渦巻く不条理という深淵を警察、看護婦、医師達の熱き命の灯が暖かく照らす。
著者をはじめ身元確認に携わった人々の根底にある善意という灯は私とって眩しく暖かいものだった。

「「520人が死んだ」。これだけでは何も理解したことにならない」 2008-07-08
レビュアー:pp-tang(4人中4人が参考になったと回答)
520人が死亡した墜落事故。遺体は、ある体育館に集められた。完全なものもあれば、あるいはバラバラのものもある(その悲惨さは本書に詳しい)。夏の猛暑の密閉空間。猛烈な死臭が充満する。遺族は泣き叫び、時に激しい怒号を日航社員に浴びせる。悲しみと不眠の作業の中、強い意志で医師、看護士たちは身元確認を粘り強く行う。周囲にはマスコミの目もある。関係者の誰もが過労でいらだち、わずかなことでももめごとがおきるピリピリとしている。日常と比較して信じられないくらい異常な、極限状況だ。とりわけ、「におい」のすさまじさは、この事故に思いをいたすときに、想像から欠いてはいけない重大な要素のような気がして、読後の強い印象となった。
この事故は私が小学校のころに起こった。当時は「日航機が墜落し520人が死亡、4人だけが生き残った」という風に頭で理解していたが、この本は、それが具体的にどういうことだったのかを、遺体とかかわるものの観点からつぶさに教えてくれた。どの箇所を読んでも涙なしには読めなかった。とりわけ、悲しみや、遺族への同情で、医師、看護士、警察など関係者が涙するのを読む場面では。
当時の関係者の中には、事故で人生観が変わったと言うものも多いそうだ。今われわれは本書を読むことで、それに酷似した何らかの変化を自分の内に感じるのは間違いない。極限状況についてはフランクルの『夜と霧』が名高いが、これとはまた別種の極限状況をあぶりだした秀作として、本書が多くの人に読まれることを望んでいる。

「命の儚さや尊さを感じた本」 2007-11-23
レビュアー:AG(3人中3人が参考になったと回答)
読み終えて得たものは、命は儚くて尊いものという事でした。飛行機の様な鉄の塊が、時速600km以上のスピードで墜落したら人間の体がどうなってしまうかがこの本には書かれています。遺体描写などがあまりにも衝撃的で刺激が強くて気分が悪くもなりましたが、「命」っていうものが強烈に発しているこの本を読み終えて今はとてもこの本との出会いに感謝しています!著者をはじめ、当時の事故に関わった方々は、凄惨な現場で本当によく頑張ったなって思います。

「墜落遺体」 2008-01-09
レビュアー:ありす(15人中3人が参考になったと回答)
名の通り、墜落遺体。
あたしは1日かけて読んだ。300弱ページあるんだから分けて読もうと始めは考えていた。が、読んだら止まらなくなったから1日で読んでしまいました。
この本は、機内の様子やコックピット内の様子、被害者の事等はほんの一部しか書かれてない。あたしは被害者の気持ちを優先させる性格なので、少しそこの所は残念だった。
この本は、愛と正義の素晴らしさを教えてくれる本である。どんなに悪い人間も、人間で、人の命が奪われた時、同じ事を思い目標とするんだ。人間に悪い人なんかいないんだと思ったら泣けた。

「 混 沌 」 2008-09-21
レビュアー:walrus(3人中3人が参考になったと回答)
初めて読むのに「前に読んだことある」と思う所が、何か所も出てきました。吉岡忍著『墜落の夏』と同じことが書いてあるのです。
誰が何を何から引用したのか、私にはわかりません。
この本も、どこまでが筆者の体験で、どの部分が引用なのか、さっぱりわかりません。筆者は、後世に残すべき重要な体験をしています。筆者が体験したことだけを書いて欲しかったと思いました。そして、どうしても引用する必要があるのなら、引用した箇所や出典を明らかにすべきです。
本書は、涙なくして読めないところがあります。
その部分は引用ではなく筆者の体験だったと、良い方に解釈して
星3つ。