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墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
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講談社

¥ 714

文庫

売上ランク:8188位

2001-04

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ユーザーレビュー一覧(全60件 平均:4.5)

評価4点「忘れてはいけない」 2005-02-03
レビュアー:yoshino919(3人中2人が参考になったと回答)
発生当時小学生だった私はその重大さをよく理解せずにいましたが、
2つ上の兄は500人以上の人が一度に亡くなったこの事故をとても怖がっていた事を覚えています。

数年前ちょうど群馬県で医療関係の仕事に携わっていた時に、
同僚に進められてこの本を読みました。

今回改めて読み返し、親となった今
悲惨で凄惨で地獄のようであっただろう現場で
亡くなった方に対しての尊厳や遺族に対する思いやり、
涌いてきた人の気持ちの温かさなどに胸を打たれました。

今年で忌わしい事故から20年。
良く覚えている世代の方も、ほとんど覚えてない世代の方も、
改めてこの事故が残した事を考えてみてもいいのではないでしょうか。

評価5点「涙なくして読めません」 2008-09-06
レビュアー:Kazu(3人中2人が参考になったと回答)
これは名本と言えるでしょう。評価は5つ星です。
事故当時私は大学生で、日本国内でジャンボ機が行方不明になるという異常事態と犠牲者520名という事態の重大さからこの事故が強く印象に残り、その後事故関係の本を多く読みました。世に多くの書が出されてますが、その中で一番印象に残った本です。
遺体の状況の壮絶さが文章でリアルに表現されてますが、著者の”真実を伝えたい”という気持ちが素直に通じてきて、グロテスクさはそれ程感じませんでした。
少年が父親の遺体と対面した際、泣くのを必死に我慢している状況や幼子の頭部に看護婦がやさしく言葉を掛けるシーンでは、涙で文字が読めませんでした。本来この手の書は決して読まない妻と母親も涙を流しながら読んでました。
読んだ後、必ず何かが心に残る書です。題名だけで判断せず、是非読んでみて下さい。
評価4点「真実の記録」 2002-07-29
レビュアー:(10人中1人が参考になったと回答)
毎年8月になると思い出す、当時単独機では最大規模の死者を出した、日本航空123便墜落事故。
これは真実のありのままの記録です。そこには飾った表現や回りくどい表現はありません。
この事故の悲惨さ、遺体確認業務の多忙さ、悲しさがひしひしと伝わってきます。あるいは読むだけで怖くなるかもしれません。でも事実なのです。

本来は星5つにしたいところでしたが医療従事者の私としては遺体の表現に少しだけもの足りなくも感じたので星4つにしました。飯塚様ごめんなさい。
でも一般の方向けにはこれが限度でしょう。

評価5点「いまでも飛んでいるボーイング747」 2008-08-16
レビュアー:はちくん(2人中1人が参考になったと回答)
本書は1985年8月12日に群馬県の高天原(たかまがはら)山系の無名尾根(通称、御巣鷹山の尾根)に墜落した日航123便の全遺体の身元が確認されるまでの127日間を記録した唯一の本であり、航空機事故の犠牲者の遺体がいかに想像を絶するものか、また、当時検屍にあたった医師、看護婦、警察官及びその他の関係者の過酷きわまる任務を克明に描いたものである。特に胸を打つ最初の文章は、検屍が開始され毛布の中から塊様のものを少しずつ伸ばしたり土を落としてゆく過程で、おむつがあてがわれた二歳の幼児であることが判明する。その際に遺族の身元確認のため写真を撮っていた若い巡査のシャッターの指が止まり、涙で焦点が合わないと泣きべそをかいている…というくだりである。この事故は日米の政治的判断によってボーイング社の修理ミスによる隔壁破壊が原因で垂直尾翼及び周辺部(特に油圧系統)が損壊したためにコントロールが効かなくなり墜落に至ったとしている。123便に関する類書を読んでいると明らかに構造上の欠陥であることがわかる。いまでも政府専用機を含めた747が飛んでいるが、うがった言い方をすれば日本の政府専用機やエアフォースワン(米政府専用機)だけは構造上の欠陥を直して飛んでいるのだろうか?犠牲者のご冥福をお祈りいたします。
評価4点「航空機事故の現実を知る」 2008-08-12
レビュアー:ちゃりけん(0人中0人が参考になったと回答)
当時はそれほどの航空機事故だと捕らえることができない程度のお子ちゃまでした。

 航空機事故としては最大の乗客乗員520名という方々が亡くなられたわけですが、その経緯などはさまざまな場面で紹介されている。

 また、通常は公開されないボイスレコーダーの記録(http://members.at.infoseek.co.jp/tinsukou114/JAL123.swfなど)もネット上に流出し、何とか当時の記録をそのまま残し(ボイスレコーダーの記録は事故後何年か経つと処分されてしまう)、後世に伝えよういう動きがあることもご存知の方もいらっしゃるだろう。
 

 今回読んだ本は、その日航機墜落後、遺体の回収から検死、身元確認、遺族への引渡しなどがどのように進んだのか。また、それにかかわった人たちがどんな心境であったのかなどがつづられている。

 著者は群馬県警の警察官で、当時、身元確認班長だった方。

 完全遺体(全身の状態がわかるような状態の遺体)はほとんどなく、部分遺体や断裂遺体の状態、ただの肉の塊をほぐしていく作業なども克明に記録されている。
 指一本だけの身元確認なども印象的・・・・いゃ、印象的という言葉は的を得ていない・・・・とにかく、私の稚拙な語彙では表現できない。

 このような書籍は何冊か読んだ事があるが、これほどまでに凄惨なそして悲しみの伝わってくる本はない。
 これを書くために数ページ読み返してみたが、すべてをもう一度読むには気分を落ち着かせねばならない。
 そんな衝撃的な一冊です。