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墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
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講談社

¥ 714

文庫

売上ランク:3237位

2001-04

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ユーザーレビュー一覧(全60件 平均:4.5)

評価5点「衝撃的な本」 2007-01-30
レビュアー:Dynamity(12人中12人が参考になったと回答)
何気なく手にとって読んでみた本。
衝撃的なタイトルに興味が湧いたからだった。

一気に読み終えました。読んだことを少し後悔もしました。
飛行機事故の悲惨さは頭でわかっていたけれど、現実を更につきつけられた
感じだった。
さまざまな遺体のことが書いてあるが、その人々はどういう人生を送って
きたのだろう・・・そればかり気になった。

亡くなった方はもう帰っては来ないけれど、この事故を忘れないこと・・・
それが遠くから私たちが出来る唯一の供養だと感じた。
評価4点「運命と因縁と真心」 2007-01-31
レビュアー:khm(14人中12人が参考になったと回答)
縁あって上野村の人々とのつきあいが始まりました.
同時にこの村が墜落現場であったことを思い出し, 慰霊の園に立ち寄って展示物を拝見し,
当時の様子を知るようになりました. この本に出会ったのはそのような時でした.
40を過ぎて半分あの世に足をつっこみ始めたのか, 最近になってなぜかよくお墓参りをするのですが,
上野村とこの本との出会いで, 私も御巣鷹登山の列に加わるようになりました.
犠牲となられた人々の生き様, 死に様に触れ, 彼らのために尽くされたこの世の人々の真心に触れ, 悲惨な中にも心に深く残るお話しでした.
昨今, 医療ミスや警察官の不祥事といった人を信じることを難しくするようなことが多い世の中ですが, 真心を知る善良な人々がたくさんいることが伝わり, 希望を感じられました.
評価4点「人間って、やっぱりスゴイね」 2001-09-11
レビュアー:ミケ(13人中11人が参考になったと回答)
日航機事故後の遺体確認と家族への引渡しの責任者という、重責にあった人の手による実録。

陳腐な表現だが、ある意味、人生観が変わる本。どんな人であれ、人間なんて簡単に死んでしまうということをいやというほど見せつけられる一方、けれども人は決して一人で死ねる訳でもなく、この世に存在したという痕跡を多かれ少なかれ残し、死後ですら、様々な人に影響を与え(続け)得る存在だということを伝えてくれる。そして、だからこそ、「生」は貴重なものなのだ、と。
子供たちにも読ませたい一冊。

評価5点「プロの仕事を活写」 2007-09-17
レビュアー:isayamabushiko(12人中11人が参考になったと回答)
著者は、御巣鷹山日航ジャンボ機墜落事故の遺体収容作業の責任者。墜落現場の惨状は、今はなき「フォーカス」なんかの写真で見ていましたが、当事者の口から淡々と語られると迫力が違います。バラバラになったご遺体を何とか同定してご遺族に引き渡そうとする警察官、医師、歯科医師たちの懸命の努力。また、彼らとご遺族の方たちとの交流。途中から涙なくして読めない感動編です。22年前、最悪の環境の中で、これだけ自分の仕事に情熱を燃やす日本人がいたのです。現在もそうであって欲しいと願わずにはいられません。
評価5点「人生観の変わる一冊」 2008-06-08
レビュアー:y(11人中11人が参考になったと回答)
この本を名作としているのは、筆者の高い描写力である。
筆者は自らの私見を殆ど交えることなく、
自らがかつて現場で見た遺体とそれに携わる人物を、
克明に、詳細に描ききっている。
この辺の書き方は、さすが、長年に渡り様々な現場を見て調書を取り続けてきた
ベテラン警察官ならではと言ったところだろう。

その克明な描写ゆえに、この本からは遺体の凄惨さや検視官、遺族の苦悩が、
まるで実際に見ているかのように読者の目にも写りこんでくる。
読み終わった後は、「500の幸せな人生が一瞬で肉塊と化す不条理」とか、
果ては「人間とは何か」とか、色々と考えてしまった。

もちろん、このようなテーマを扱った作品であるので、
読んでいて決して気分の良いものではない。
思わず本を閉じてしまいたくなるような描写も多い。

しかし、検視現場に携わった検視官や看護婦は、
皆、「あの現場で人生観が変わった」と述べているそうである。
そのような現場を緻密に描写したこの作品は、
人生を考える上で決して損にはならない一冊である。

全ての人にお勧めしたい。