ユーザーレビュー一覧(全75件 平均:4.5)
「驚きと納得、オヤジが変わった」 2004-02-14【オヤジが変わった】
中高年になると、とかく
「脳細胞がどんどん死んでいるんだから、新しいことが覚えられないのは仕方がない」
と言い訳をしがちです。
実は、脳の記憶を司る神経細胞は、使うことで年齢には関係なく増え続けると言うのです。
年をとると若い頃のように勉強しなくなり、覚える努力をしないだけ、と言うのが著者の指摘で、
中高年が「新しいことを覚えられない」原因なのです。
脳と体の健康を保つ、と言う意味でも「ものを覚えよう」という意欲を掻き立ててくれました。
【英語学習に活かす】
40才を過ぎてから英語学習を始め、毎日勉強しても中々話せない、TOEICスコアもそこそこあがったけど、それ以上伸びない。
「こんなに勉強しているのに俺ってバカじゃねぇか?」
とも思っていたそんな私の学習に唯一抜けていたのが英文の暗記、暗唱です。
「この年で覚えられる筈がない」と、やろうともしていなかった。
でも年齢に応じた脳の使い方がある、記憶に必要な脳の神経細胞は使えば増える、
それに勇気付けられ英文の暗記、暗唱にチャレンジすると、ちゃんと暗記できるじゃん。
英語の通信教育の月例課題のスコアも、やや右下がりの高原状態から脱却し、点数面では短期間にブレークスルーしました。
次回のTOEICが楽しみ。。
【オヤジの共感】
人間は気合と根性、と言っているオヤジですが、この本でも、脳の働きを活発にするには「意欲」と「努力」が必要と言っています。
最先端の脳科学でも、「意欲」「努力」が尊い、とする結論は大変共感が持てました。
いやぁ~、文系オヤジにもこの「脳科学」の本は面白かったし、随分得をしました。本書の著者の若き研究者に多謝。
「みんな、これ読んで、おもしろいから、と薦めたい一冊」 2002-02-19
「海馬は働き者」 2002-08-27この本は、海馬の働きを最新の研究成果を踏まえながら、わかりやすく説明してくれる内容であり、受験勉強にやくだつノウハウ本ではない。
一読して小宇宙たる脳の働き、海馬の仕組みには驚嘆するばかり。
改めて人間とはよくできたつくりになっているものだなと考えさせられる。
この本を通じて、今後の脳に対する研究に興味がもてたことは、自分にとって大変有益な一冊であったと思う。
皆様も小宇宙たる脳の探求の旅にお出かけください。旅行代金は驚くほどお安いものです。
「学者ではない自分に記憶の仕組みを科学的に理解させてくれる本」 2006-09-19
「記憶の脳内メカニズム研究の最新の知見を含んだ入門書。おすすめ」 2001-04-02まず、構成がよい。海馬が記憶に重要であることから始まって、最新の知見を散りばめ、スクワイアやタルビングの心理学的枠組みへとつなげる。エピソード記憶と意味記憶の関係とかは本当はいろいろややこしいのだけど、うまいことストーリーが流れている。教科書丸写しではなくて、よく消化してから書いている証拠だ。このあとに神経細胞、シナプスについての記述があって、LTPとは何かが説明される。いきなり本の最初から神経細胞の説明に入ったらうんざりだから適切な構成だ。そして6章の「科学的に記憶力を鍛えよう」に入っていく。
そしてこの6章が面白い。実際のところ、ここで書かれていることは先述のエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶などの枠組みを使った話であって、「最新脳科学が語る」というほどのことではない。けれども池谷さんの経験と信念がにじみ出た人間味あふれる文章になっていて魅力的だ。たとえば、「どの科目でも優秀な成績をとることができる学業の優れた人は、一つの科目すらもマスターしていない人から見ると超人的な天才に見えますが、しかし、それは生まれつき頭がよいというよりも、むしろ、いろいろな科目の学習能力が相乗しあった結果なのです。(216-217ページ)」なんてのは家庭教師をしていた学生に教えてあげたいセリフだ。
この本は、2000年あたりの国際科学雑誌の報告までの最新情報を取り込んでいるが、これは他の本にはない特色だ。人やサルの研究に関する言及が少ないのは専門家としては不満だが、1冊の本に全てを詰め込むことはできないからちょうどいい線だと思う。
この本を記憶の脳内メカニズム研究の現状に興味のある全ての人に薦めます。