ユーザーレビュー一覧(全9件 平均:3.5)
「超ひも理論の最新事情」 2004-06-11本書は数式を使わないとはいえ、「超ひも理論は、物理学理論のなかでも際立って「数学的」であり「抽象的」な理論であるため、精確さとわかりやすさの両立に苦慮(苦悩?)した。」とあるように、モノ自体が難しい理論なので結構素人には難しかったです。専門の研究者がイメージ豊かに描いた『エレガントな宇宙』などのほうが分かった気になるでしょう。
基礎的な知識もありますが、基本的には“精確さ”のほうをベースにしてあり、数学が分からない私でも、数学的理論である事は充分分かりました。
わかりやすくするための工夫としては著者のもうひとつの顔であるミステリーの主人公・湯川幸四郎と十文字葵が作中作でゲスト出演していたりします。(余談というか、ファンサービスでしょう)
参考文献や読書案内がていねいなのがこの著者の本のいいところで、今回も1つずつにしっかりコメントがついています。
ただ、補足や注釈としての意味合いが強いのですが、コラムが頻繁に入る構成はいかがなものでしょう…。
「超ひも理論とはなにか」 2004-08-02
「超弦理論のベストダイジェスト版!」 2005-05-25 この本にも参考文献として載っているブライン・グリーン
さんの本をすでに読まれた方は気付かれたと思いますが、
グリーンさんの本に盛んに出てきたカラビ・ヤウ多様体の
話が一言も出てきません。
1980年代には、プランク長以下の世界は
11次元から4次元にコンパクト化されたカラビ・ヤウ
多様体で表現できるといった、エドワード・ウィッテンの
理論が主流で、もう1つの流れとして、ロジャー
ペンローズのスピンネットワークから超弦理論を
再構築しようという思想があったもので、
竹内さんは「ペンローズのねじれた4次元」なんて
本も出しているほどペンローズ好きのようなので、
スピンネットワークを基本とした
量子ループ重力理論の話に話題を絞っているのでしょう。
お勧めの一冊です!
「これで終わりにしないで」 2004-07-04ぜひ、今度は、もう少し踏み込んで、
本格的な理論書と、一般書の間の、
橋渡しになるようなものを
お願いしたいと、思います。
「やっぱり、よく分からない」 2004-10-24でも、やっぱり難しい。はっきり言って分かりません。著者自身も、精確さを優先させようとすると難しくなるし、分かりやすくさせようとすると精確でなくなるし・・・と、不確定性のジレンマに陥ってしまったと告白している。そもそも、たった一冊の本で“宇宙の真理”をしろうと(知ろうと)したしろうと(素人)の自分が悪いのです。
書かれている内容ははっきり言って理解ができないので、科学というよりは禅問答のような気がしました。結局、超ひもが何なのかが分からない。ニュートン力学では大きさのない質点を考えるから無限が出てしまい都合が悪い、そこで「点がダメなら線にしよう」と超ひもが出てきたらしいのだけれど、じゃあ「超ひもって結局何なの?」という感じでした。
物理学はもう科学というよりも哲学とか禅の境地に達しているんだなあというイメージを得る事が出来ました。