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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

同級生 (講談社文庫)
同級生 (講談社文庫)
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講談社

¥ 700

文庫

売上ランク:2074位

1996-08

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ユーザーレビュー一覧(全27件 平均:4.0)

評価5点「直球勝負をご堪能あれ!」 2003-12-18
レビュアー:asano19(21人中17人が参考になったと回答)
 本書は、東野作品のなかでは江戸川乱歩賞を受賞した「放課後」以来の学園もので、いわゆるフーダニット系の本格推理小説である。

 内容は、主人公の西原は諸処の悩みから性欲の捌け口として彼に想いを寄せる野球部マネージャーの宮前と関係を持つ。ある日、その宮前が交通事故で死亡する。彼女が妊娠していたということから、自分達は愛し合っていたとまわりを欺く西原。そして、彼女の死亡現場で御崎先生の目撃証言が浮かび、西原は「宮前が道路に飛び出したのは先生が追いかけたからだ」と公然と抗議する。数日後、御崎先生の死体が発見され、学校中の疑惑の眼が西原に向けられる。いったい犯人は誰なのか? 最後は驚愕の展開が‥‥!

 才ある著者の変化球もすばらしいのだが、やっぱり直球勝負は読みごたえ抜群だ。本書を手にとったが最後、頁をめくる手は読破するまでとまらないだろう。著者は推理小説家の白眉だ!

評価4点「葛藤する主人公」 2005-05-09
レビュアー:生涯浪人(19人中16人が参考になったと回答)
東野圭吾の小説には、単純な主人公は少ない。この作品の主人公も、さまざまな悩み、葛藤があり、それが推理小説の謎解きと随所にからみあって物語が進行します。個人的には、「放課後」のほうが推理小説らしさを感じましたが、この作品の事件の真相も、なかなか読者の読みを見事に裏切ってくれます。ただ、主人公とその恋人の心のつながりが、高校生にしてはやや大人びた印象があり、少し「白夜行」のエッセンスが、青春小説の主人公には重たいかなという印象も受けます。もちろん、読んで損する作品ということは全くありません。
評価4点「(@^-゜@)v だね! 感情移入しちゃうし…」 2004-10-08
レビュアー:おpapi(18人中11人が参考になったと回答)
学園モノで、淡い恋愛あり、友情あり、ミステリーあり
やっぱり、読みハマってしまいました。

この物語の主人公は、野球部のキャプテン。
責任感も強く男らしい、女にももてるし、野球部のエースは親友…
私がプロデューサーなら、これをドラマや映画にする時、
主人公役には、それなりの若手好青年男優をあてるところだろう。

その彼が付き合っていた彼女が事故で死んでしまう。
そして、その彼女の事故の真相に深く関わっていただろうと
思われる女教師が、絞殺死体で発見され、
主人公の彼が、女教師殺しの犯人では? と疑われる...

読み手は、どうしても主人公の彼に 感情移入 してしまい
彼の気持ちで、彼の目線で、推理を働かせてしまうことだろう。

しかし、そこにこそ、作者東野圭吾氏の「わな」がある。
おっと、これ以上は、ぜひ読んでもらいたい。

(それにしても、東野氏の小説では、なぜ、快い教師像は出てこないの?)

評価1点「恨み節」 2006-07-18
レビュアー:osamurai-blue(21人中10人が参考になったと回答)
 教師の描き方がひどい。あとがきにあるように、筆者は教師に
対して特に悪いイメージを持っているようだが、それにしても、、、
というあまりに稚拙なキャラクター設定だったように思う。
特に女教師。あれじゃカルトの教祖にドップリはまって、あげくに
逆恨みしちゃってる狂信者みたいだよ。

 僕は教師じゃないけど、「江戸の敵を長崎で討つ」ようないやな
印象、違和感が終始つきまとってしまった。結末もあまりに唐突だった
ような気がする。いきなりそんなことを突きつけられても、、、という
印象でした。
評価4点「この心理描写の巧みさ!」 2002-09-19
レビュアー:chitta(13人中9人が参考になったと回答)
 同級生が事故死した。しかもその女性は、自分の子供を身篭っていた。自分の愛は本物だったのか?だとすれば自分のとるべき行動は?こうして、死の謎をひた隠そうとする学校側と敢然と対決する「俺」。
 しかしその行為は、事を荒立て、更なる殺人をも呼んでしまう。
 「彼女の両親のことを思うならそっとしておくべきだ。」
 「この偽善者が」

 外野は、いろいろと批判する。もちろん「俺」も苦しむ。

 我々にもありますよね?こうすべきだ、でもそれは偽善じゃないのか?、周りのことを考えるなら・・・etc.etc.....

 「俺」は、悩みつつも、決して自分自身から目をそらさない。間違えであるのかもしれない、しかし、自分で「決める」。

 この悩む姿が、実に詳細に描写されてるところ、さすが東野圭吾だなぁ、とため息ついてしまいます。
 同時に、「俺」の「真摯さ」が(青いかもしれないが)うっ、と胸を打つのです。

 推理小説、としては、犯人などの動機が今ひとつでものたりなさを覚えましたが、それでもお勧めなのはそういうわけだからなのです。。