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むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
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講談社

¥ 560

文庫

売上ランク:3685位

1997-05

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ユーザーレビュー一覧(全52件 平均:4.0)

評価5点「最高でした。」 2006-03-07
レビュアー:りょく(31人中27人が参考になったと回答)
正直、最初この本を読むつもりはありませんでした。
友達の家の近くの本屋には この本が売ってないらしく、
代わりに購入し、せっかくだから友達に渡す前に
読んでしまえと思った まさかその本が
こんなにも傑作だったとは。
付き合いで買った宝くじが大当たりしたような感覚です。

物語の登場人物は2人。場所は古びた謎めいた家。
そんな限られた設定なのに、なんと描写の上手いことか。
伏線の多さも見ものだし、少しずつ明らかになっていく事実が
読み手の興味を刺激し、どんどん読んでしまう。
特に、屋敷の内部の描写は実際に映像が目に見えるようで
ホラー映画のごとく、恐る恐る読んでしまった。
いや、実際のホラー映画よりも
この本を読むほうが怖いと思うかも?
改めて作者の文才には驚かされます。

そして、ラスト。
この本の解説者の方も書いてらしたが
この物語のラストが最高だった。
私は、物語を読むときは、いつも結末を予想しながら
読む癖がある。それが当たっている時もあれば
もちろん裏切られることも多々ある。
裏切りにはいい方と悪いほう、どちらのときもあるが、
今回のは「いい方」の裏切りだった。
私の今回の予想は、安直ではあるが
「最悪の結末で終わるかもしれない」だった。
そう思っていたから、最後で感動するとともに
安堵の気持ちも広がった。

確かにハッピーエンドでは無かった。
寂しさも広がった。
でも、その幸せな結末ではないなかで
たった二人の主人公が、未来に向かって
強く生きていこうという心に感動した。
そして、読み終わった後に良い余韻に浸ることが出来た。

これこそが、東野作品の良さだと感じさせる作品。
評価5点「うまい。」 2004-06-17
レビュアー:crow(18人中17人が参考になったと回答)
東野圭吾作品初読。
タイトルに惹かれて購入したが、当たりだった。
実際の登場人物はたった2人、そして舞台はある1件の邸1箇所にほぼ絞られ、
まるで一幕劇を見ているような緊張感で一気に読み終えた。
そもそもの発端となる謎、到るところに不可解な点がある邸で過ごす一夜には、
読んでいて息苦しいほどの不安感を覚えるほどだった。

果たして、『僕』とは誰か?
一体なぜ、彼は『死んだ』のか・・・。
実にうまいタイトルである。これまでこの作家を読まずにいたのは失策でもあり、
また、今後の楽しみが一挙に増えたという意味ではまったくラッキーだった。

評価4点「徐々に解き明かされる記憶とは・・・」 2006-06-30
レビュアー:Qooちゃんママ(13人中11人が参考になったと回答)
元恋人沙也加からの突然の電話。緊迫した重く深い相談があると再会を求めてくる。
主人公はちょっと躊躇いながらも内容も分からないので落ち着かない心のまま沙也加と再会する。
そこで「あなたにしか頼めないことがある」と懇願され
長野県にある「幻の館」を訪れる。
沙也加には小学校以前の記憶が欠落していた。
その鍵はどうやらこの「幻の館」にあるのではないかと言う。

他界した父の遺品から 鍵と地図を見つける。
地下室からしか入ること出来ない館。

最初は 何も意味のないようなものが 物凄く最終的には大きな事だったりする。
謎解きのような作品。
しかし1つ1つ謎が 解明されていくと 背中にぞっとした冷たい感触が迸りながらも懐かしさも同居するような作品だ。

登場人物は 主人公と元恋人沙也加しかいない。
背景描写 風景描写が 細かな表現で 描かれていて
一緒に この館に入り込んでしまう感覚に陥いる。
主人公と元恋人沙也加の心の動き・衝撃の走る様が
物凄くリアルに感じられる。

この作品の中で 重たい陰のテーマになっている幼児虐待の連鎖ふが東野氏らしく盛り込まれている。
単に沙也加の記憶を取り戻す謎解きだけではなく
社会的に幼児虐待の連鎖を心から心痛に思う作者の気持ちも込められているように思う。

記憶がないということは身をもってある意味恐怖に近い感覚になるのは
私はよく知っていますので、沙也加の心の動き衝撃が痛いほど伝わってくる。

東野氏の作品は 多彩でいつも惹きこまれて行きます。

もし一部記憶がない過去があったとしたら あなたは追及しますか?
評価4点「いい感じでコワ面白い」 2006-02-13
レビュアー:newpul V(11人中10人が参考になったと回答)
面白い。
真冬のこの時期に徹夜して読んでしまった・・・。最初からホラー調で、正直深夜に一人で読むのは怖かった。
まるで自分が不気味な屋敷に迷い込んでしまったみたいで、埃っぽさまでリアルに伝わってくるようであった。
読み進めても全く謎がわからず、どんどん引き込まれページをめくる手が止まらない。
最後はなるほどと思わせ、読後感は良い、とともに少し寂しさを感じさせるのは東野作品のお約束か。
人はそれぞれ人に言えない悩みを抱えて生きていくものであるということを、改めて痛感させられた。
評価5点「緊迫感」 2006-01-22
レビュアー:non★(10人中9人が参考になったと回答)
この本はとにかくドキドキしますね。
なんとも言えない緊張感というか…。
なんかいつお化けが出てきてもおかしくない様な雰囲気をかもしだしてるんですよね〜。
実際お化けのおの字も出てこないんですけど笑

なんといってもほとんどの場面が家であるということ。
しかも主な登場人物はたった二人だけ。
これだけの要素で、あんなに面白くてハラハラする話ができるんですね。
東野さんのセンスってのはとんでもないです。

題名の真の意味を知るとき、なんともやりきれない気持ちになります。

読んでおいて損はないですよ!