ユーザーレビュー一覧(全55件 平均:5.0)
「これが実話だなんて、なんてすごいんだ村山聖!」 2003-08-29時差ぼけを解消すべく寝続けるべきの飛行機で一睡もできなくなったのと、公衆の面前(飛行機の席)で号泣してしまったからです。しかも何度も。最初に涙が出たのは「いかせてくれ」の一言で、その後は、ほぼページをめくるたびに涙が出続けます。
体調のせいで、何日もまんじりともせずに布団にくるまっている時に、水滴の音で自分の命の炎がまだ消えていないことを知る、対局に行くために階段を下りたところで力尽きながら、それでも這ってでも対局に向かう。
たった一つ、名人位を取るためだけに、彼は、なぜ絞り取るように自分の命を削ることができるのか。
こんなに激しい人生が、この現代で、ほとんどリアルタイムで進行していたなんて。なぜ、生前に彼の活躍を知ることができなかったのか、応援することができなかったのか、それが本当に悔しい。
「泣きながら3時間」 2003-11-19だから、私は店員さんが注意しないことをいいことにページを繰りました。涙が出てきました。幸いハンカチを持っていたので泣きながら、最後まで読んで、帰りました。
翌朝職場に行くと、仕事仲間からこう言われました。
「俺たちが夕飯を食いに行くとき、お前本屋にいたのをみたぞ」
「え、見たんですか?」
「そしたら、夕飯から職場に戻るとき、お前、まだあの本屋にいて、泣きながら本をよんでいただろう?都合3時間も立ち読みしているなんて、そういうときは買って帰るもんだぞ」
私は真っ赤になって、「すいません」と言いました。
その本が文庫本になり、やっと私の手の届く本になりました。
断言します。絶対お薦めの本です。ハンカチとティッシュは用意してください。
「聖」という山本おさむのマンガもあります。こちらも独自の視点で村山聖を描いています。こちらも一緒にお薦めします。
「「生きる」ということ」 2003-01-17本文だけでもノックアウト寸前だった僕にとって、おそらくこの言葉の存在は、あまりにも大きすぎたのだろう。
僕は将棋のことなんて全くわからないし、興味をもったことすらない。
ただ、読んだ後こんな気持ちにさせられる本と出逢ったのは初めてのことだった。
どうか「将棋が分からないから」という理由だけで、この本のことを避けないでほしい。
ここに書かれていることは、村山聖という人間の生きた道そのものなのだろうから。
「まさかこんなに感動的な本だとは知りませんでした」 2002-05-25この本の発行とほぼ同時に連載が始まった漫画『聖』(「ビッグ・コミック」連載山本おさむ著)がある。このマンガのほうも名作ではあるが、それぞれアプローチの仕方が違う、似て非なるものであるという事は強調しておきたい。
「衝撃!」 2003-03-11時間つぶしにその書店併設の、眺めのいい喫茶コーナーで読み始めました。数ページも読まないうちに、今までに感じたことのない、心が揺さぶられるような衝撃を憶えました。それから夢中で読みすすめました。
ハッと気がつくと、目の前には美しい夕暮れの広島の街並みが・・。
それを目にしたとたん、涙が溢れてきてとまらなくなってしまいました。というのも、偶然にもこの物語の主人公である村山聖さんは広島の出身。今、私の眼下に広がる街の片隅にある将棋センターに幼きころの聖が通っ!ていたことを思い浮かべては涙しました。
この本に出会ってから、大崎善生さんのファンになり全ての著作を読んでいます。ノンフィクション、小説、エッセイ、どれもすべてオススメですが、この「聖の青春」がやっぱり最高傑作だと私は思っています。
村山さんの人生そのものを、たぶんありのままに近いかたちで飾ることなく書き綴っているのだと思います。大崎さん自身も村山聖という棋士が大好きだったということがありありと伝わってきます。