いもづる式 トップに戻る ヘルプ

書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

半落ち (講談社文庫)
半落ち (講談社文庫)
click for big image

 

講談社

¥ 620

文庫

売上ランク:20963位

2005-09

Amazonでの販売状況

→通常24時間以内に発送

amazonで詳細を見る

ユーザーレビュー一覧(全67件 平均:3.5)

評価5点「突っ込みどころはありますが」 2006-08-23
レビュアー:豊川(29人中24人が参考になったと回答)
刑事畑一直線の警官が警視だったり(ありえない)、キャリアでもないボンクラの警部が出てきたり(あれで昇進試験は通ったのか?)、司法試験合格組でロクに現場を知らない検事が妙に勘が冴えていたり(検事が捜査することは殆どない。言葉使いも威圧的で眼光鋭い検事など実際にはマズ居ないタイプ)だが・・・それらを度外視しても感情移入できるだけの文章力は流石だ。やはりプロだ!話自体は意外と言うほどのことはないが、小説は「結末よりも、その進行過程が大事」という見本のような作品だ。値段以上の価値を認める。
評価3点「最後の展開が急すぎると感じました」 2006-08-11
レビュアー:夙夜 健(18人中16人が参考になったと回答)
ストーリーそのものは良いと思います。
刑事や新聞記者、弁護士や裁判官など視点が変わるので飽きずに読むことができます。
ただ、最後から20ページ前でまだ2日間の空白の謎が解明しておらず、真相が判明する箇所がリアルタイムな描写でないのが残念でした。
やっかいな囚人を抱えたと言っていた刑務官の心変わりにも、少し無理があるように感じ、
ラストはやはり弁護士の章がもう1度必要だったのではないかと思いました。
評価4点「生きるということ。」 2006-09-07
レビュアー:tamadam(19人中16人が参考になったと回答)
 アルツハイマー病を患った妻を扼殺した元警官の物語。なぜ自首したのか?その謎が最後まで続く。人は誰のために何のために生きていくのかを考えさせる秀作です。とても読みやすいので秋の夜長におすすめです。
評価3点「弱い」 2007-04-20
レビュアー:まつ(17人中13人が参考になったと回答)
2003年の直木賞でモメにモメたこの一冊。
映画も見ましたが、それとは別物として読んでみた。

・・・・・・・残念ながら、横山秀夫の傑作とは言いがたい、と思った。

直木賞を取れなかった理由はネタバレになるので、書けませんが、とにかく林真理子が鬼の首を取ったようにミステリ批判をして得意満面になっていたのが、つい昨日のことのように思い出されます。

でも、不満なのは、たくさんの登場人物の目を通して事件を描きながら、今一歩たくさんの登場人物をまとめ切れなかった印象が残ること。

もちろん直木賞選考委員の言う「オチに欠点がある」などと言うクソのような理由ではありません。
欠点も何も・・・・って言いたいことはたくさんありますが、とにかく、直木賞自体の価値ゼロが確定した選考だったことは確認できました。

ただ、傑作ではないし、ヒューマニズムを訴える力も弱い、と感じました。
なぜ、この本が売れて、評判がよくて、映画化までされたのか、さっぱり分からないのでした。
評価5点「秀作だが、「感動」「意外な結末」には同意できない」 2005-10-10
レビュアー:ナツナオ(16人中12人が参考になったと回答)
このミス2002年版、2001年文春傑作ミステリーベスト10ともに1位。
作品としての話題性とともに、直木賞の選考を巡る一連の騒動でも注目された作品である。

文庫化をきっかけに再読してみた。
作者の作品に共通する、「警察組織と個人のありかた」というテーマを、現職の刑事がアルツハイマーの妻を殺すという犯罪をベースにおいて、事件に関係する6人の視点から描いた作品である。
やはり、うまいし、面白い作品だと思うが、この作品を語るときに頻用される「感動」「感涙」「意外な結末」という言葉には同意できない。妻を思う故、妻を殺したと言いながら、理由はともかく(というより、心神喪失という事態でないにもかかわらず)、2日間妻の遺体を放置したことを考えると、アルツハイマーという病気の難しさは感じるものの、感動はできなかった。また、「意外な結末」についても、かなり早い段階でキーワードが作品中に出現し、それが印象的である故、そもそも「謎」に感じなかった。

細かいことを書いたが、この作品が秀作であることは間違いない。一方、アベレージの高い横山氏の他の作品と比較してこの作品が取り立てて優れているかというと、決してそうは思わない。たとえば、翌年に発行された「クライマーズハイ」の方が、「感動」という点では数段上だと思う。他の作品を未読の方は、是非これをきっかけに手にしてもらいたい。