ユーザーレビュー一覧(全9件 平均:4.5)

「まさに解答編」 2007-03-30
レビュアー:夢野ヒトミ(33人中27人が参考になったと回答)
約3ヶ月のスパンで新刊を出してくれて文句言う、そんなはしたない読者が存在していようはずもありません。この定期刊行には本当に感謝です。
それで、クリスクロスのというよりも、未来の白地図から続いた何かいろいろなモヤモヤが吹き飛ぶ1冊でした。
今回も、その場その場の雰囲気を楽しむような、マリみて特有の良さは強く出ていたと思います。
特筆したいのは、賑やかなイベントの後のそれぞれの日常に戻っていく雰囲気ですかね。どこか物悲しいものを感じさせつつも、何だか落ち着く夕暮れ時のような。マリみての、こういう部分がたまらなく好きです。
あと、クリスクロスで『明らかに時間ない中で描いてるな』という感じだった挿絵も、今回は頑張っていたと思います(^^)
このシリーズ、卒業式までにあとどれだけのエピソードがあるのか、マリみて第三部(祐巳の3年生編)はあるのか、瞳子も良いけど、祥子と祐巳の関係は?といろいろと期待してる部分が多く、これからも今野センセの歩調で進行していってくれると嬉しいなと思います。

「実は自分自身を探しに」 2007-04-17
レビュアー:delmonta(14人中11人が参考になったと回答)
バレンタインデートの巻である。
この巻では、3つの「あなた」探しが同時並行で進行する。由乃は、令ちゃんを挟んでライバル関係にある田沼ちさとの本質を探しに。志摩子は、不在者チャンスでめぐりあった「彼女」の不可思議な挙動の真相を求めて。では、祐巳は?
実は、祐巳は実質何も「探し」ていないのだ。以前に「向こう側から『どうぞ』と扉が開かれるまで待たなくては、扉は永遠に開かない。」(『大きな扉 小さな鍵』p9)とある通り、完全に祐巳は「待ち」の姿勢に徹している。無くしたものを探しにいくのは瞳子である。そう、今回やっと、「向こう側から…扉が開かれ」たのだ。
瞳子は、祐巳をある場所に連れていく。そこは瞳子の出自に関わる場所。そして瞳子は、今まで誰にも打ち明けることのできなかった思いの丈を祐巳に打ち明ける。祐巳はそれをただただ寛容に受け止める。
以前、瞳子は自分の半生を塗り潰された白地図に喩えた。しかし神様は瞳子に、真っ白なページをもう1枚与えたのだ。これは由乃とちさとの関係にしても同様。今後が俄然楽しみになってきた。
…というわけで、「早くイチャイチャとかイチャイチャとかイチャイチャとかイチャイチャとかしなさいよ」は次巻へのお楽しみ。これを物足りないと見るか、新エピソード満載のはずの次巻まで胸を躍らせながら待つのかは、読者であるあなたの心の中の鍵次第。

「えーっ」 2007-03-30
レビュアー:ダフネ(17人中10人が参考になったと回答)
何処まで焦らしてくれるんですか?てっきりこの巻で、瞳子にロザリオを渡すのかと思っていたのに!
しかし、物語のテンポというか流れというか、何だかマリみて初期を思い出しちゃいました。ちょっと嬉しかったです。
あと、私が買ったやつだけかも知れませんが、印刷が少し雑だなと思いました。文字が薄くかすれたページが結構ありました。
個人的な意見を、良い点・悪い点と共に挙げると、まず有馬菜々のあの一言が良かったです。由乃じゃなくても、あれは嬉しいのでは。
けれどやはり、祥子の出番が少ないのは、少し寂しいものです。
とにかく、早くも続きが気になる巻でした。

「よくできた巻」 2007-04-01
レビュアー:tto(15人中7人が参考になったと回答)
3ヶ月おきに新作という異常なペースながらも今回もクオリティ高いです。
どのエピソードもテーマにはまっていて無駄がないです。
新聞部から奈菜までこれまた無駄のないご登場。
瞳子のキャラ変わりすぎというのはご愛嬌。

「ロザリオのゆくえは――」 2007-03-31
レビュアー:ゆりん(3人中2人が参考になったと回答)
前回、『えっ』と思わせる衝撃的な展開で幕を下ろした「クリスクロス」に続いて、
今作もその勢いにのって急展開が待ちうけているのかなぁと勝手に推測していましたが、スローテンポでしたね。
今回は、お宝探しの優勝者と薔薇様方とのデート編ということで、赤・黄・白薔薇さまのデート風景が順番に描かれ、
肝心の祐巳と瞳子の関係は――最後の最後まで焦らされた〜という感じでした。
すこしまどろっこしい感じではありましたが、
でも、人間関係なんてこんなものなのかもしれないですね。
少しづつ距離を縮めていくというか。
今野先生は何気ない日常風景を書くのがうまいと思います。
はじめて『マリア様がみてる』を読んだときには、こんな世界もあるんだーと驚いたものですが、
読み進めていくうちに、『お姉さま』のカッコよさに気づかされたり、登場人物が成長していく姿に、いつのまにか読まされてしまいました。
さて、祐巳はこれからどんなお姉さまに成長するのでしょう?
まだまだたくさんの秘密を抱えていそうな瞳子との関係も気になるところです。