いもづる式 トップに戻る ヘルプ

書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

マリア様がみてる フレームオブマインド (コバルト文庫)
マリア様がみてる フレームオブマインド (コバルト文庫)
click for big image

 

集英社

¥ 500

文庫

売上ランク:15158位

2007-06

Amazonでの販売状況

→通常24時間以内に発送

amazonで詳細を見る

ユーザーレビュー一覧(全8件 平均:5.0)

評価5点「瑞々しい感性が溢れ出る才能の結晶。」 2007-07-11
レビュアー:メロディハニィ(13人中11人が参考になったと回答)
いつも「マリみて」の新刊を読む時間は、浸りつつゆっくり時間を掛けて心の感触を確認しつつ読みます。
まさに女子校育ちだった私にとって、「マリア様がみてる」の世界は青春の喜びと苦さの記憶の旅。
今回の短編集は特に、若さだけでただひたすら純粋に一途に、あがき走りときめいていた日々を
懐かしく振り返る機会を貰いました。

紺野緒雪という作家のいつまでも変わらない、十代の少女の心のもろさ、したたかさ、きらめき、残酷さを
描く才能というものは彼女自身だけが語れる永遠の魔法のよう。
数多くの生徒の中から運命的に選ばれた「三色の薔薇」以外の、普通の野花を見つめたこの作品は
シリーズの中でも特出しているように感じられる。
ついに決着がついたかのように思われる祐己と瞳子のデートの前にこのストーリーがきたことも心憎い。

そして何より、誰より一番今作で輝いていたのは、ファインダーを構える蔦子女史。
リリアン女学園で数多くのシーンに出会ってきたであろう彼女のカラーが表紙に登場したのは本当に嬉しかった。
「姉妹になることだけが全てではない」という台詞が、彼女から発せられる故に、強く心に残る。
もしかしたら、溢れる場面を秘めている蔦子さんこそが、紺野さんの分身なのかもしれない。
評価5点「短編集第3弾」 2007-06-29
レビュアー:木納明日香(11人中10人が参考になったと回答)
今回の作品は短編集第3弾です。
話しは、蔦子さんが整理している写真にまつわる9つの短編を挿みながら、祐巳が1年生から預かったフィルムの持ち主が誰なのかを推理する表題作の「フレームオブマインド」が10分割になって書かれております。

私個人といたしましては次の短編がお勧めです。
「三つ葉のクローバー」
 幸せな姉妹を壊して楽しんでいたわけではなかった。
 私と同じ三つ葉のクローバーだった祐巳さんが、祥子様の手で四つ葉のクローバーに変わった。
 だから、私もキラキラ光る四つ葉のクローバーにしてくれるお姉さまを探していただけ。
 
「不器用姫」
 中学校では自分が別の学校に進んだために、暫く会う事のなかった一つ年下の幼馴染が高等部に進学してきた。
 昔と同じように守ってあげようとロザリオを大学の購買部で購入したけれど・・・

「光のつぼみ」
 可南子は新入生歓迎会である上級生と出会う。その出会いは自分の人生に大きく関わる大事となる予感がしていた。[確かにその予感は正しかったです]

「温室の妖精」
 古い温室には妖精が棲んでいて、お花の世話をしている。それは誰もが知っているけど内緒の話。
 私は、妖精に一度でいいから合ってみたかったので、古い温室を訪ねた。
評価5点「思いやることの難しさ。心の一瞬を映し出す、珠玉の短編集。」 2007-06-29
レビュアー:やじうま(11人中9人が参考になったと回答)
“フレーム“とは、写真の”枠“のこと。
 蔦子さんの撮る写真の数々から、それにまつわる物語が編まれてゆく。

 フレームとは構図のこと。構図によって写真のでき不出来が決まる。
 写真は時間を静止させる一瞬の切り取り。フレームとは、その切り取り方のこと。
 同じものを撮っても、まったく違ったものに見えてしまうこともある。

 他人が見る自分、自分が見る他人、それぞれが互いを見るフレームが違うから、誤解や錯覚、
悲喜こもごもが起こるのでしょうね。
 面白くするも、つまらなくするもフレーム次第。
 リリアン女学園の生徒たちの心の一瞬を、短編の名手、今野さんのフレーミングで切り取った、
珠玉の一冊です。
評価4点「どれもこれも良かった。」 2007-06-28
レビュアー:玩場亭逸光(10人中8人が参考になったと回答)
 コバルト本誌は、あまり購入しないので、発売を
待ちわびていました。

 良かったのは、「枯れ木に芽吹き」ですね。
この人の話には、いつも救いがあると思います。
それから、「四月のデジャヴ」も良いです。こういう
姉妹の在り方というのもありですね。

 笑えたのは、「ドッペルかいだん」で、のりしろの
解説のない本誌掲載の時には、解りにくかっただろうなぁ
と想像しました。

 のりしろ部分や書き下ろしで、写真部について触れられて
いる構成も良かったです。「お姉さま方」という呼称に
写真部は、伝統的に姉妹を持たないのか?なんて、考えて
みたり(笑)。

 ただし、イラストがいつもより少ないのは、
残念でした。コバルト本誌を買っている人の特典と
考えなくもないのですが。
評価5点「短編3作の中で、1番面白かったです。」 2007-06-29
レビュアー:夢野ヒトミ(10人中8人が参考になったと回答)
短い作品の詰め合わせで、どれもテンポ良く読めました。
正直、最近出た本編よりも、密度の濃い1冊だと思いましたw
また、これまでにないほど多角的な視点で、『リリアン女学園』が楽しめるので、
ファンには絶対にオススメです( ^3^)/★

マリみて本編とリンクしている話も半分くらい占めていて、
前の短編2作よりも、従来の『マリみて』らしい雰囲気が出ていたようにも感じます。
クリスクロス並に、名脇役達が顔を見せてくれるのも嬉しいサプライズでした。
なお、ドッペルかいだんは秀逸の出来(何がとは言いませんw)
真夏の1ページ「おじいさんと一緒」の『タクヤ君』では、『挿絵まで利用した、叙述トリック』にうならされましたが、今回それを超えた衝撃がwwwww