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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

おれは非情勤 (集英社文庫)
おれは非情勤 (集英社文庫)
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集英社

¥ 500

文庫

売上ランク:50672位

2003-05

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ユーザーレビュー一覧(全16件 平均:3.5)

評価4点「「おれ」の魅力がよい。」 2005-04-21
レビュアー:tkselement(28人中27人が参考になったと回答)
 タイトルの気づきましたか? 非常勤ではなく非情勤。まさに主人公の俺を言い当てる最たるものでした。
 非情と言うほどでもないのですが、「おれ」はかなりのドライな人間。へんに良識人間ぶった存在より、はるかに魅力的。冷たいようで、ある意味、「おれ」が一番子供たちを一人の人間としてみていることがいい感じ。○八先生も良いですが、今の世の中、こういった教師のほうが、まともな人間が育つのではないかと思いました。
 現実の教師というものに、一物もっている東野さんの、強烈な皮肉小説。水が合えば楽しめる作品でしょう。
 またオマケ小説が2本。こっちは一転して子供が主役の話。なかなかよい出来で面白いですよ。教師ともども、東野さんは子供をへんに美化しないところがいいですね。
評価4点「「おれ」という主人公」 2003-06-28
レビュアー:くま(9人中8人が参考になったと回答)
第1章「6×3」を読んで「あれっ」と思った。いくら小学校が舞台とはいえ、古典的な『ダイイングメッセージ』の謎。これだと犯人はばればれじゃないか。そしてこの作品の発表誌を確かめて半分納得。懐かしい学習研究社の『五年の学習』に連載されていたのだ。そうやって見れば、『おれ』が主人公のハードボイルドタッチ、しっかり「本格推理」している中身等、小学生の推理小説入門編としてはなかなかの1章ではあった。

しかし東野圭吾という男はこんな雑誌にも手を広げるとは本当に恐ろしい。しかもぜんぜん手を抜いていない。二章からだんだんとトリックも独創的、手が込んで、しかも小学生らしさを忘れない。ただ、不思議なのはこの作品1章を四回に分けて連載していたみたいだ。(第四章から『六年の!学習』に移る)問題提示と解決の上下編に分けるのならまだしも四回に分けてどう読ませていくのか。加筆修正しているので詳しいところはわからない。当時の雑誌を読みたくなった。

『「だから今の世の中は狂っているというんだよ」そういうとおはれは、じゃあな、と片手を上げて病室から出た。』きちんと作り上げたキャラはこうやって終りを告げている。小学生に狂っている世の中を少しだけ垣間見させ、その社会にはすに構えながらも結局人間らしさは忘れない『おれ』という主人公。このまま終らすには惜しいキャラではある。

評価4点「相変わらずの懐の深さ」 2003-07-28
レビュアー:asano19(7人中6人が参考になったと回答)
 本書は、学習研究社の学習雑誌「5年の学習」と「6年の学習」に97年から99年にかけて掲載された『おれは非情勤』を大幅に加筆、修正をしたものと「学習・科学 5年の読み物特集〈下〉」(94年1月)と「学習・科学 6年の読み物特集〈上〉」に掲載された『放火魔をさがせ』『幽霊からの電話』を1冊にまとめたジュブナイル(少年・少女向けの本)である。

 内容は、普段は推理小説の執筆をしているという非常勤教師が行く先々の学校で事件に巻き込まれるが、クールかつ見事に解決するというもの。たかがジュブナイルと思っていると痛い目にあうかもしれない。小学生ならではの自由な発想を踏まえた上での謎解きなので意外に難しいかも‥‥。

 とても「白夜行」を書いた作家とは思えない。またしても東野圭吾の懐の深さを垣間見た気がする。「見よ! いや、読め! 東野圭吾の才能を!」と言いたくなるくらい、このジュブナイルは秀作である。大人の方にも、もちろん一読していただきたいジュブナイルである。

 最後に、本書の学習雑誌への掲載がPTAで問題になったという。いじめ等の描写があるからだそうだ。きちんと最後まで読めばそんなことにはならないはずである。大人たちの文章読解力の方に問題があるのでは?

評価4点「非情な非常勤講師参上!!」 2005-05-27
レビュアー:海山ごはん(4人中4人が参考になったと回答)
初出が小学5年生ための本ということで、その世代にも読みやすいように、一話完結のオムニバス方式になっている。
そのために、あつかう事件やトリックもトーンダウンさせてはあるが、そこは捻りが効いていて、幼稚と言下に否定することはできない。
問題を恐れるために均一的である教育現場にあって、割り切った性格の「おれ」が起こす型破りな行動は痛快だ。
また、最後に生徒に向かって吐く、気障な台詞もクールな「おれ」にはぴったりで、これも小気味よく受け止められる。
評価3点「お気軽に」 2003-07-17
レビュアー:あきちゃま(3人中2人が参考になったと回答)
東野圭吾さんの作品ではなんと言っても長篇が好きなのですが、
あ、短編もおもしろいんだなーっておもえました。
気軽に読めてよかったです。
でも、やっぱり東野圭吾さんの作品は長篇がおもしろいなあ~。