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リアル 8 (8) (ヤングジャンプコミックス)
リアル 8 (8) (ヤングジャンプコミックス)
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集英社

¥ 630

コミック

売上ランク:-

2008-10-29

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ユーザーレビュー一覧(全14件 平均:4.5)

評価5点「喪失の弁証法」 2008-10-29
レビュアー:倒錯委員長(43人中35人が参考になったと回答)
ドリームスをあと一歩の所まで追いつめたものの敗退したタイガース。しかし、それをきっかけに彼らは、「来年のドリームス撃破」という新しい目標を胸に再スタートを切る。会社の倒産で生きる指針を失いつつあった野宮は、彼らを目の当たりにして、己の再起も計ろうとするが・・・。

このマンガは車椅子バスケを題材にあつかっているがために、読んだことのない人からは「そういうもの」がテーマとなった作品なのだと思われがちである(「そういうもの」というのは、僕たちが常日頃染まっている偏見やらヒューマニズムやらなにやらいろんなものだ)。しかしながら、このマンガがテーマとするその本当の射程は障害に止まらない、もっと大きくてもっと普遍的なことであって、そのメッセージは誰にだって届くべきものではないだろうか。

「失う」ということを、元来僕たちはネガティブにとらえてきた。もちろん今だって依然、失うことは恐いし、願わくは避けてとおりたいことだ。
しかし、あまりに多くのものを失ったが故に、逆に見えてくるものもあるんじゃないだろうか。たった一つの残されたものであるが故に、真剣に取り組めることだってあるんじゃないだろうか。
もちろん、障害を負った人の一生癒えることのない喪失と、僕が感じるちっぽけな「喪失」を一緒くたにすることなんてできはしない。でも「喪失したという事実」にこそ、健常者と身障者という区別なく、両者が共有できる「希望の弁証法」みたいなものが隠されているんじゃないだろうか。なんだかそういうことを、このマンガを読んでいたら思ってしまう。

もちろんこの先、野宮がプロバスケット選手として華々しくデビューしたり、高橋の社会復帰が何の滞りもなく実現してしまうなら、それは陳腐な“美談”に終わってしまうのかもしれない。
しかしそこは井上雄彦、並大抵の、予定調和の展開は用意していないのだろう。
読むのがためらわれるようなその息苦しいリアルを、この先も待望したい。
評価5点「胸の奥に響く」 2008-10-29
レビュアー:ひろりん(16人中9人が参考になったと回答)
“今日は負けても道は続く”。がんばっている人達への応援メッセージです。
ああアタシも今日から、またがんばれる。
そして野宮くん。相変わらずイイ味出してます(笑)。
評価5点「呼吸」 2008-10-30
レビュアー:ミムラ(12人中6人が参考になったと回答)
呼吸と聞くと、多くの人は、「すって、はく」。
でも、実は言葉の通りに書くと、「はいて、吸う」。

「歩く」ことができなくなったひとが登場人物のこの作品。
それぞれの人物が、

「歩く」ということを、強制的に「吐き出されて」

そして、みんな必死で、「なにか」を「吸おう」としている。

でも、それが本来の姿で、
自分も含めた、現代人は、「はくこと」をせず、
「吸う」ことばかりに必死になっているのかも。
評価5点「希望が見えてきた!」 2008-11-16
レビュアー:え・・・そんなバカな!?(6人中6人が参考になったと回答)
野宮、戸川、高橋にやっと進むべき道が見えた。
取って付けたようなその場しのぎの脚本ではなく、3人が
3人とももがき苦しんでようやく見つけた道。

自分の力で見つけた道を進む人の力強さが伝わりました。
夏美ちゃんの焼け野原の表現はパンドラの箱みたいで、
とても説得力ありました。
自分の心が焼けたとき、果たして自分には何が残るのか・・・

気持ちを切り替えるきっかけは視点を変えること。
自分を現在地とすると、その地点を上下左右いろんな
ところから見てみると物事違った見え方をする。
空の視点と9秒の視点はすごかった。
ちなみに、武蔵は上から見て寝ていた虎を起こしてました。

強さとは、現実(リアル)を受け入れる覚悟。
現実(リアル)の中で生きていく覚悟。を持つことだと
感じました。
評価5点「1年に1度の栄養ドリンク」 2008-11-07
レビュアー:レンジっ子(5人中5人が参考になったと回答)
不定期連載の方はあえて読まないで、コミックになるのを1年に1度楽しみにしています。
こんなに1ページ1ページ大事に読む作品は他にないです。
今回は高橋くんのお父さんが「息子と繋がっていたい」とメイルを始めます。

主人公の3人だけじゃなく、その周りにいる人達一人一人の小さな成長も丁寧に描写しているとこがこの作品の素晴らしいとこの一つです。

また来年の秋が待ち遠しいです。