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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)
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小学館

¥ 980

コミック

売上ランク:-

2001-11-30

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ユーザーレビュー一覧(全16件 平均:4.5)

評価5点「自分を信じ、他人を愛する想像力と行動力」 2004-05-03
レビュアー:bamboohouse(12人中10人が参考になったと回答)
帯にも取り上げられているセリフ「世界で私だけ!」が、黒田硫黄の照れ隠しもあってか、コミカルに描かれる。

1巻は小エピソードの連続で、さまざまな道の天才たちと主人公が対決する。主人公は「声」の達人。声真似ができ、人の声に耳を澄まして聞き分けることができる。対する天才たちも一癖二癖あるつわもの揃いだが、彼らの根底には「自分なんて世界じゃ大した存在じゃない」という達観がある。「世界で私だけ」の声真似というちっぽけな才能を信じ、弱い人たちの声に耳を澄ます主人公は、想像力と行動力で天才達を出し抜くのだ!
いくらでも泥臭く描けるテーマを、サラッと描く作者独特の雰囲気も健在。2巻はテーマがさらに前面に出てきて、合わせて是非!
次の連載が待ち遠しいです。

評価5点「世界で私だけ?」 2002-12-08
レビュアー:icesugar(10人中8人が参考になったと回答)
主人公ニコは中学2年生14歳。
職業女スパイ
趣味(兼・実益)テレクラのさくら
ひょんなことからある黒幕のおじいさんと仲良くなって、
女スパイをはじめる。

・・・なんて書くと知らない人はサスペンスものかと
思ってしまうかもしれないけれど、そんなことはなく
いつもの黒田硫黄らしく、ユーモアとウイットにあふれる

すばらしいせりふ遣いのなか、少しゆるめのストーリが
展開していくのである。
黒田硫黄の作品にしては多くの人に受け入れられそうな作品である。
早く第2巻が読みたいものだ。

評価5点「黒田硫黄」 2004-09-30
レビュアー:poston029(14人中8人が参考になったと回答)
~この本を読むきっかけは作者:黒田硫黄が以前に書いた『第日本天狗党絵詞』を読んで興味が出たからです。黒田硫黄の漫画は言葉の力が強いというか、台詞や会話の中に胸にぐっとくる言葉が満載なんです。それだけでも読んでほしいポイントです。
個人的には(黒田硫黄作品の中で)一番読みやすい漫画だと思います。特異で、重厚、今時のギャルゲーで出てくる~~女の子の絵とは真逆のタッチで描かれる魅力的なニコ(主人公)が活躍するこの本を読めば本当の意味で漫画の力を知る事ができる。
女子高生の援助交際とか題材にしてケータイ小説とか言ってるクソ面白くもない本読むよりこの漫画を読んでほしい。中高生には。もちろんまだ未読の大人にもです。(フォロー)~
評価5点「「現代」を活写した活劇だが、それだけではない」 2005-01-07
レビュアー:wabysaby(18人中8人が参考になったと回答)
元気な中学生の少女林二湖(ニコ)が演ずる小気味よいスパイアクション。高野文子の『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』を思い出してしまいましたが、高野作品がハリウッド映画だとすれば、こちらは時代と人間をきっちり描いたフランス映画かな。

エンターテイメント性が強いのは誰もが認めるところだが、それだけですまないのが黒田硫黄。一筋縄ではいきません。現代の風潮や気分と、その中で生き生きと活動する主人公を活写することで、現代社会の問題や解決に向けての方向性が見えます。作者が意図してそういうメッセージを発信しているかどうかは別として。

このマンガで提示される現代社会の病理的側面の一つは「コミュニケーション不全症候群」とでも言うべき兆候です。ニコが相手をするオトナたちの多くは(手下のロボも含めて)、他者との関係を築けずに問題を起こしてしまうようです。それ故、ニコは<言葉>を唯一の武器として
オトナたちと闘うことができるのでしょう。ニコはいつでも良く聴き、観察し、話しかけることで相手に働きかけています。現代に生きていく私たちにとって、そのような力はは生き延びるための武器であり、その力を獲得することでいろんな問題が良い方向に変わる、と言っているような気がします。

現代の諸相を多様な側面から描いていますから、おそらく他にもさまざまな問題や解決への方向性が見えてくるのではないでしょうか。いくらでも深読みができそうです。

評価4点「駆け出すニコ!!」 2007-05-31
レビュアー:シロフォン(10人中8人が参考になったと回答)
ドラマを見ているので原作を買ってみた。ドラマとは相当違うのだろうな・・・という予想は当たり。でも表紙やドラマのオープニングで使われている絵から、もっとポップな感じかと思っていた。実際は黒々とした墨が目に染みる異色作。じっくり読むことを要求し、読めば読むほど味わいが増すタイプの作品だった(これでも著者の作品の中ではとっつきやすい方だそうですが)。

ヘタウマとも違う不思議な作風。墨の色が濃い分、白が冴える。惑わされるような構図。静止画のようでいて、躍動感がある絵。

帯にも使われているニコのセリフ、「今救えるのは、宇宙で私だけ」。この言葉とともに駆け出す彼女がすがすがしい。駆け出せる14歳がうらやましい。けれど・・・・駆け出したその先がどこにつながっているのか、一巻のニコはまだ知らない。それがせつなくもある。

ロボが終始なさけないのには笑った。