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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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新潮社

¥ 420

文庫

売上ランク:2060位

1994-03

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ユーザーレビュー一覧(全62件 平均:4.5)

評価5点「誰の胸にも荒野があるから」 2003-09-03
レビュアー:tapi0(9人中7人が参考になったと回答)
高校時代の友人にすすめられて読んでハマったものの一つです。まず冒頭の「飛光よ、飛光よ…」に始まる中国の詩人の詩の引用が、グイといきなり作品世界へ引きずり込む。そんなふうに先輩とか友人とかからバトンのように渡され読み継がれる作品だと思う。何とも正体の分からない焦燥にジリジリと乾いた自分への救世の水。そんな受け止め方をして何度も読む人は少なくないはずだ。私にこれを読ませてくれた奴は、結局ネクタイ生活に1年半で音を上げ、自転車一台だけを連れに、沖縄から台湾へ、そこから大陸へ渡り、インドへ。さらに当時は戦火の頻発するそうとうヤバイ状況のアフガンのなんとか峠とかを抜け、最後はアフリカのジンバブエでキャンプしてきたというおばかさんだが、今は新潟の田舎で野菜を売るって暮らしている。彼がいうにはイスタンブールが最も面白く、沖縄の海が世界で一番美しいそうだ。たまにこんな話を聞くのが楽しい。自分では決してそんな冒険はできないと分かっているから。若い人よりもむしろ定年退職したおじさんとかに読んでほしいなあ。
評価5点「非常に危ない本」 2008-06-17
レビュアー:草雲雀(9人中7人が参考になったと回答)
何でこんなに共感を呼ぶのだろう。私は既に中年とも言えるサラリーマンだが、確かに全てを放り捨てて旅に出たくなった。仕事柄、年中海外には行っているのに、である。

著者は26歳までに旅を出るのが良いと言われ、旅に出た。であるなら、この本は26歳までに読むのが良いのかも知れない。が、若くしてはまると永遠の旅人になる恐れが確かにある。それはそれで幸せかも知れないが・・・

この本はバックパッカーのバイブルかも知れない。だが、僕が思うに、この本の通りにその土地に行くという使い方ではなく、著者の旅の仕方なり考え方を自分の旅に取り入れるのが良いと思う。それは著者の好奇心であり、謙虚さであり、だが一方自分を主とした考え方などなどである。『ちょっと冷やかしに行ってみる』、とか『不思議なまでに言っていることが完璧に分かる』などは自分を主として考えなければ思いつかない。自分が分からない言語の会話を聞いて、言っていることが分かる訳はないのである。ただ、自分の中で想像しそれが合っていると100%分かったと思い込んでいるだけなのである。

だが、それで良いのだ。だれが点数を付ける訳でもない。自分が、自分のために旅行しているのだから。それが、しがらみの多い世の中で、常に他人を気にしている私たちがこの本に、この生き方に強烈に魅かれる理由なのかも知れない。
評価5点「自分もこのような旅をしてみたいです。」 2001-07-12
レビュアー:(9人中6人が参考になったと回答)
以前、テレビで深夜特急がやっていたのでそれで興味を持ち買いました。正直言って、この本を読むと自分も同じような旅をしてみたいと思いました。自分は18歳なので、本当にやってみようかなんて思っている今日この頃です。
評価5点「がまん」 2002-09-08
レビュアー:pickles(7人中6人が参考になったと回答)
この作品を読むと、どうしても休みを取って旅に出たくなってしまうので、出来る限り我慢して読まないようにしています。でも、ついつい・・・。すべて沢木さんのせいだ!!
評価5点「モラトリアムを突き崩すのは自分自身」 2002-10-28
レビュアー:kazu-n(10人中6人が参考になったと回答)
1986年夏。大学二年生の時に私は初めて海外へと旅に出た。初めて他国の地に足をつけたのは、沢木氏の本書にある香港、九龍の啓徳空港であった。何もかも新鮮に感じ、そして初めての異国に圧倒され怯えながらもチョンキンマンションに宿を取り、モラトリアムの突破口を探し求めたのであった。

本書はその旅の数年後に読んだのであるが、文章のなかから香港独特の臭いと湿気が私の頭の中にたち込め、あの独特の雰囲気を再現することができた。モラトリアムを突き崩すための武器としての旅、本当の自分自身に対面できる旅、そんな旅の秘密が深夜特急には凝集されている。

ちなみに私は、香港から中国へ入り西へ西へ、タクラマカン砂漠の縁を通ってカシュガルというシルクロードの中継の町までたどり着いた。