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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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新潮社

¥ 420

文庫

売上ランク:2060位

1994-03

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ユーザーレビュー一覧(全62件 平均:4.5)

評価5点「無人島に持っていく」 2002-08-14
レビュアー:たん吉(6人中3人が参考になったと回答)
 匂い、触感、汗。喧噪の街並み。夜の星。バスのエンジン音にベッドのきしむ音。
 旅というものを構成するすべての要素がこの本には含まれていると思います。

 個人的には、香港とマカオの部分が最も混沌としていて、面白く感じました。しかし、人生や旅が100人いれば100通りあるように、本の読み方も100通りあって然るべし。とにかく読んで損は絶対にありません。
 無人島に持っていく本に、必ず入れたい1冊です。
 

評価5点「鮮やかな青春の書」 2002-12-09
レビュアー:kewpie(7人中3人が参考になったと回答)
平野甲賀の装丁が美しい全6巻。所持金1900ドル、デリーからロンドンまでバスを乗り継ぐという途方もない旅を敢行した著者の記録。著者は1947年生まれ、学園紛争の熱気と挫折を、肌身に感じたであろう世代である。26歳のこの旅は、このことと恐らく無縁ではない。
実際の執筆は帰国から10年を経てなされ、第3部(文庫では5, 6巻)の完成は約17年後である。したがって、旅行記というよりも回想記であるが、第1部の文体は70年代、学園紛争世代の若者そのままであり、著者の意図したところか否かはわからないが、時代の気分をよく映している。これが巻を勧めるにつれ、次第に成熟度を増し、第3部に至っては、紀行文としての面白さよりも、より静かな、思索的な文体が中心となる。

紀行文としては、インドを出るまでのアジアの喧噪の方が、その後の、次第に洗練されてゆく舞台よりもはるかに面白い。しかし私にとっては、著者の「青春時代」の終焉をはっきりと見届けたことで、すなわち、私自身にもかつて存在した「青春」の終わりを追体験したことで、この作品はこれでよかったのだと考える。

なお、巻末の対談は、第3巻(此経啓助)のみ読み応えがあった。第6巻(井上陽水)もまずまず。青臭い議論は私の好むところではない。

評価5点「紀行文の最高傑作」 2003-05-08
レビュアー:村雨(4人中3人が参考になったと回答)
「日本版PLAYBOY」に掲載された短編紀行文「香港流離彷徨記 飛光よ!飛光よ!」が原型になっています。
テレビドラマ化されたり、某バラエティ番組でお笑い芸人が貧乏旅行する企画の元になっていたりして有名な「深夜特急」シリーズの中でも、この「香港・マカオ編」が一番面白いです。

著者が実際に旅をしたのは昭和49年ですから、今からもう4半世紀以上前の話しなので現在とは世情が違いますが、若者が旅を通じて感じたことを綴ったこの作品は今でも色褪せていないと思います。

評価5点「絶対におすすめ!」 2003-07-15
レビュアー:tiuka(4人中3人が参考になったと回答)
これをはじめて読んだとき、心が震えるほどわくわくしました。
きっと20代半ばの自由がそろそろなくなりつつあるときに読んだからかもしれません。

全6巻一気に読んだけど、この巻が一番自分にぴったりしました。転職してあんまり会社になじんでいなかったけど、上司に薦められてこの本を読み、「あーこの本を知れただけで、転職してよかった」と本気で思いました。

評価5点「バックパッカーの聖書です」 2004-03-02
レビュアー:ショールズ(4人中3人が参考になったと回答)
私は学生時代にこの本を読み、気が付けばバンコクの喧騒に身を置いていました。退屈していた当時の私にとって、これほど刺激された書籍はありませんでした。時間のある若者にどうしても薦めたい一冊です。

本書は、若き著者が路線バスによる大陸横断を思い立ち、旅に出て行くというもので、本編は実はスタート地点(ニューデリー)に立つ前の寄り道部分になります。ところが、東南アジアに立ち寄る著者は当初の旅の計画を変更してまで、香港やタイなどの活気に飲み込まれて行くのです。活き活きとしたアジアの人々や街中の描写に、ギンギンと私の好奇心や欲求?がくすぐられました。そして、私も居ても立ってもおれずに旅立ってしまいました。多分、私のようなバックパッカーは多いと思います。(事実、私の周囲には多数おります)

時間に余裕があったり、退屈を持て余している若者が居れば、私はこの本を必ず薦めたい。「若人よ、旅に出よ!道にあれ!」