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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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新潮社

¥ 420

文庫

売上ランク:2060位

1994-03

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ユーザーレビュー一覧(全62件 平均:4.5)

評価5点「"デリー以前″ 旅の夜明け」 2008-04-08
レビュアー:まんねんろう(2人中2人が参考になったと回答)
 デリーからロンドンまでバスで旅することができるか。

 作者沢木耕太郎さんが、まだ誰も証明したことのないこの壮大かつ無謀な計画を実行し、その旅の道中を綴った紀行文。それが「深夜特急」だ。

 綿密に計画され、計算された旅ではない。思い立ったが吉日と、心赴くままに旅をする沢木さんの奔放さと豪快さが伝わってくる。1巻は副題通り香港・マカオの紀行であるが、これはロンドン――デリーを繋ぐ線の、まだ外側にある。東京からデリーに直行しようとしていた沢木さんは、香港でストップオーバーできることを知り、「よし、それなら」といきなり計画変更するのだ。

 賢明にではなく、いかに酔狂になれるか。

 沢木さんがこの旅に秘めた一つの想いだ。それは「自分がどこまで自由になれるのか、なりたいのか」という挑戦であり、問いでもある。デリー以前の1巻で、マカオの賭博にどっぷりとはまってしまうくだりからも、これが綺麗事や理想などではないことがひしひし伝わってくる。旅先で出会う人や町のはっきりとした輪郭を、それらの持つ光と影を、匂いや感触を、興奮や慄きをダイレクトに、そしてダイナミックに綴る。

 この旅は、一体これからどうなるのだろう。決してありふれた道徳観や正義を振りかざさず、流れ流され、赴くままに、感じるままに旅を続ける沢木耕太郎さん。「深夜特急」2巻の旅も、ぜひ乗車しようと思う。
評価5点「熱い!熱い!熱い!」 2008-07-12
レビュアー:Martha Argerich(3人中2人が参考になったと回答)
香港・マカオ編は、とにかく熱い!毎日が祭りのような香港の庶民街の熱気に、常に頭に
血が昇ってるぐらい白熱してる大小という博打。とにかく読み出したら、止められなくて
あっとゆうまに最後まで読んでしまった。ユーモアもあり、うら寂しさもあり、勉強にも
なるので誰が読んでも楽しめるんだろうなぁコレは。黄金宮殿などという贅沢な?(笑)宿
の件も何か微笑ましい。やっぱり沢木さんの人柄も大きいのかもなー、変に繕う事もないし
だからって品がない訳でもないから、もの凄く読みやすいし、なんかどんな状況におちいって
も後腐れなく気持ちがいい感じを受けるな。
それに明暗も両方ともしっかり描いていて、賑やかな祭りの裏での浮浪者の件や、日本に
強い憧れを抱く青年の件も何か感慨深い。
それにしても大小は面白そうだなー、僕は普段、麻雀しかしないんだけど、大小・・・いつか
やりにいってみたいぜ!

後、巻末に付いてる「出発の年齢」って対談も、色々背景を知れて良いです。
評価1点「沢木作品の中で唯一手元に残した本です」 2008-10-04
レビュアー:拳太郎(11人中2人が参考になったと回答)
1年掛けて、大陸を貧乏旅行する経験自体は、良いことだと思うのですが、沢木節よろしく「だから俺は、他の若い奴より偉いんだ」的な態度には苦笑してしまいました。
でも、読み物としては面白いです。入社試験時の敵前逃亡に対し、もっともらしい言い訳をする所は「自分には優しい人なんだなぁ」と人間、沢木耕太郎さんを見た思いがして、良かったですね。バックパッカーやった奴が偉らいなら、日本で義務化すれば良い。とおもわせる逸品です。
読み物としては、面白いのでオススメです。
評価5点「ダイナミック・アジア!」 2002-08-22
レビュアー:cocolo(3人中1人が参考になったと回答)
日本を出てアジアからシルクロードを辿り、ヨーロッパまで旅する紀行文シリーズの第1巻。紀行文というとのんびり平和な印象だが、このシリーズは旅を、空間を、駆け抜けているような感じで書かれている。

さて、第1巻は香港・マカオ編である。これほど香港にのめりこんだ人はいないだろう。そしてマカオでの大小・・。熱狂の渦の中で高揚しているのがよくわかる。この本に影響されて旅に出たくなる人間が多いのが実感できる旅の出だし。

ダイナミック・アジア!

評価5点「旅の魅力」 2002-08-29
レビュアー:beans(3人中1人が参考になったと回答)
4年前、初めて本格的な海外旅行に行こうと決めたとき、有名なこの本を読んで旅への気持ちを高めようと思ったのが出会ったきっかけだった。それから何度も読んでいる。ノンフィクションとなっているがストーリーはドラマチックでぐいぐい引っ張られる。早く次のページがめくりたいという衝動に何度もかられた。実際に作者が旅をしたのは何十年も前の話だが古さは全然感じられない。行く先々での現地の人とかかわり、旅することによっていろんなことを考える主人公の中に読者は自分を見つけることができるのではないか。そして乗合バスだけを使ってロンドンまで行くという旅のスケールの大きさ!内容を読んでいくとひしひしと旅の大きさが感じられる。

旅を愛する人には、この本の中に在る私達を魅了してやまない”旅の魅力”に共感できるはず。