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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

檀 (新潮文庫)
檀 (新潮文庫)
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新潮社

¥ 500

文庫

売上ランク:20464位

2000-07

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ユーザーレビュー一覧(全9件 平均:4.0)

評価5点「「火宅の人」と表裏小説。妻の目から見た檀一雄」 2000-11-30
レビュアー:(10人中7人が参考になったと回答)
私小説ならぬ、他人小説。沢木耕太郎が妻の目になって檀一雄を語る。男の立場からは息の詰まる思いをさせられるが、人間檀一雄を語る上で妻の目以上のものは当然ない。語らない、語れない告白者になりきって代言する沢木の手法は今後も期待したい。
評価5点「静かに心あつく。」 2004-02-15
レビュアー:sax-com(8人中6人が参考になったと回答)
わたしは沢木耕太郎の著書は、3冊程度しか読んだことがないし、檀一雄については「リツ子」のみです。
この本も知人から紹介してもらったものですが、檀一雄を妻のヨソ子の視点からかくというもの。
難しいことはよく分かりませんが、これといった特にすごいことが人生で起こったわけではない。ある意味、淡々と進んでいく。

しかし。心が何度もあつくなります。ストーリーに惹きこまれます。きっと檀一雄そのものの持つもの、そして、沢木さんの手法によるものなんだろうなと思うのですが。
とにかく、いいです。傑作です。

評価4点「面白いけど・・・」 2005-11-29
レビュアー:寝入り小僧(7人中4人が参考になったと回答)
話は面白かったが、ヨソ子婦人の魅力である率直さやおおらかな性格が凡庸で愚直なものに見え、読後間悪かったので星4つです。神経質で気まぐれな小説家の妻としては向かない女性だったのかもしれない。
評価5点「ノンフィクションの手法と私小説の融合」 2003-09-21
レビュアー:かもめくん(5人中3人が参考になったと回答)
 沢木さんといえばニュージャーナリズムの旗手というイメージが長くあったし、多くの人が彼の本を手に、世界を旅した事と思う。しかしこの本はそういう読者は手に取らない方がいいかも知れない。檀一雄という作家を妻の視点から辿っていくのだが、その背後には沢木さんの冷静な視線があり、それであるがゆえに、実は誰の思いにも偏ることなく檀とその妻の、特異でありながら、その実ごく普通にも思える愛情の交歓が見られる。これは文学として見事な傑作だと思う。
評価4点「こんな人生・・・」 2004-09-03
レビュアー:ツインタウン(3人中2人が参考になったと回答)
檀一雄の愛人との生活から別れるまでを書いた「火宅の人」の後に、未亡人となった妻からの視点で沢木耕太郎が出した本です。母としてではなく、常に檀の妻として生きた女性のかたちがみえます。私自身いつか結婚して夫に愛人ができても、嘘つかれるより正直に話して欲しい。檀一雄のように。でも「・・・さんと事をおこしたからね」は嘘よりまし?わからなくなります。