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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

数学者の休憩時間 (新潮文庫)
数学者の休憩時間 (新潮文庫)
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新潮社

¥ 500

文庫

売上ランク:100886位

1993-03

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本書を含むリストマニアリスト

ユーザーレビュー一覧(全7件 平均:4.5)

評価5点「比類なき極上のエッセイ」 2003-03-07
レビュアー:yukkiebeer(27人中24人が参考になったと回答)
 このエッセイ集の巻頭を飾る「人が人をうむために」には圧倒されました。妻の出産という大作業を夫である著者の目で、時に狼狽することがありながらも、しっかりと見つめた一編です。いよいよ子供を産み落とさんとする瞬間の妻の面貌を描写する文章は、その<いきみの瞬間>そのもののギリギリの力を込めたかのような迫力あふれる筆致で読み手に迫ってきます。名文家である著者の面目躍如たるものがある、さすがと思わせる文章です。
 また、妻と姑とが子を産むという共通経験によって不思議な絆で結ばれているかのような様子が垣間見られ、何かほほえましさを感じました。
評価5点「論理的に矛盾がないので読んでて気持ちがいいです。」 2005-02-28
レビュアー:日向葵(15人中13人が参考になったと回答)
父親の新田次郎の話は置いておいて、

素直に面白い。
自分は「若き数学者のアメリカ」より面白いと思った。
特に、ポルトガルのファドをめぐるくだりは、
音楽ファンとしての琴線に触れてしまった。

基礎研究者の探求にかける熱き思いを、
日常の出来事を通して触れることが出来る名作。

評価4点「きらりと光る」 2005-05-13
レビュアー:korkeasaari(17人中12人が参考になったと回答)
何日か前に読んだ「世にも美しい数学入門」の読み始めの時、勢いで対談の片方の藤原さんの本を二冊まとめて買った。
エッセイ集&大数学者の伝記みたいなものの、今回は前者。

全体として、「世にも美しい数学入門」で鼻についた傲慢さも感じられないが、その分印象も薄い。
ただし、2つ、思い切り共感した部分あり。

一つは、「数学の発達が止まる時」というエッセイで、要は学問が拡がり、「前提として学ぶべき部分」が増えることで、本来の意味での研究者としてのデビューが遅くなり、「新しい発見等をする期間」が短くなってしまうという指摘。
これは自分も以前から-大学院にいた頃から-感じていたことで、我が意を得たり、であった。

もう一つは、「早く読まないと大人になっちゃう」という少年少女文学全集の宣伝文句ではっとした、というくだり。
本当にそう思う。
ここからは個人的な想いだが、これは子供だけでなく、特に工学部とか、「環境」に関する専攻で憂慮すべき状況であると思う。
それというのも、卒論、修論のテーマが応用面、社会性を意識しすぎており、メーカの研究所やシンクタンクの受託研究等と区別がつかなくなっている。
もちろん、就職の時には(少しは)有利かも知れないが、基礎が身に付いていない(というより表層的な研究態度に淫してしまう)だけに、「伸び」がない。

と、横道にそれそうなので、ここまで。

淡々・坦々とした中に、自分としてきらりと光るものが2つ、3つ。
その意味で買って損しなかった。

評価5点「家族の絆」 2005-03-29
レビュアー:あいとるい(13人中10人が参考になったと回答)
個人的には善意で生きてるはずなのに、なぜーか裏目にでる、お年玉、中央気象台官舎というエピソードがほほえましくって先生のお人柄に愛情を感じた。

社会に対する洞察にもうなずけて、数学者独特の慧眼を感じた。

出産の秘話や内輪話は臨場感あふれていて、新田次郎先生への気持ちなども、家族の絆という誰しも経験する共通のあたたみをあたえると共に、別れの切なさを見事に描き、喜怒哀楽を短時間のうちにたくさん感じ取ったせいか、人生を立派にやりとげたような爽快な気持ちになった。

先生もっともっと書いてください。

評価5点「数学を勉強する重要さ。」 2007-04-11
レビュアー:カメ-2(4人中4人が参考になったと回答)
この本は数学についての評論や作者の人生経験が多く述べられていました。
数学教育が目指すものに「考える喜び」ということが書かれていました。問題を長時間考え、苦労の末解けたときは数学ならではの満足感がやってきます。 没頭して考えると何かをつかめるという自信をもち、その自信は世の中のさまざまな局面で必要になると述べています。テストで点をとるために勉強するのではなく考えることが非常に意味深いことなので積極的に数学を勉強していってほしいです!!