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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

ラッシュライフ (新潮文庫)
ラッシュライフ (新潮文庫)
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新潮社

¥ 660

文庫

売上ランク:878位

2005-04

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ユーザーレビュー一覧(全105件 平均:4.0)

評価5点「誰かは誰かと端っこでつながっている」 2006-06-01
レビュアー:小林 鉄平(35人中28人が参考になったと回答)
いくつもの人生が、
ちょっとずつ端っこでつながっていき、
それが誰かの人生を作り上げていく。

群像小説と読んでしまえば簡単。
ただし「群れ」と呼ぶには個性がありすぎるキャラたちが、
文字の舞台を縦横無人に駆け巡る物語は、
オールスター戦に近く、それでいて最後には群像小説としての
まとまりを持たせているのは圧巻。

この作家の上手いところは、
ふとしたポイントで自分の現実世界を振り返らせることで、

誰かの人生が僕の人生の端っこでつながって、
結果的に僕の人生を作り上げている、
ということを気づかせてくれる。

世界では誰もが主人公で、誰もが脇役なのだろう。

そうやってできた世界の一部がこの小説なのかもしれない。
評価5点「楽しめる」 2006-10-13
レビュアー:松島(24人中19人が参考になったと回答)

よかったなー。
1回目読んだ時には意識してなかった出来事が、2回目読んだ時に関連性というか繋がりがわかる。
話に無駄がなく、起こりうる出来事全てが何らかの繋がりをもっている。
だから読みなおしたときにまた面白さがやってきた。
評価2点「なんだかなぁー」 2008-02-09
レビュアー:I'll go to a place in the sun(30人中19人が参考になったと回答)
絶賛レビューばかりだが、私には合わなかった。
ミステリー風の純文学が書きたいのか、
純文学風のミステリーが書きたいのか。
トリックも、トリックと呼べる水準にはなく、
話の収斂のさせ方も、それしかないだろうと思っていたもので意外性がない。
この著者にそんなことを求める私が間違っているのだろうか。
やっぱり、ミステリーは、40歳を超えないと
ろくなものが書けないと(多少の例外はあり、それを希求してやまないのだが)
再認識した。
評価5点「あまりにも見事」 2005-08-20
レビュアー:ナツナオ(24人中17人が参考になったと回答)
2003年度版このミス11位

作者の2作目。
今の知名度でこの作品を出せば、もっと注目された作品だと思う。そのくらい完成度が高い。

自分に楯突く者を絶対に許さない、傲慢で拝金主義者の画商
独特のこだわりをもつ泥棒の黒澤
リストラに遭い、野良犬と仙台の町をさまよう豊田
お互いの配偶者の殺人を画策するサッカー選手の青山とカウンセラーの京子(彼女だけ姓がないのが一つのヒント)
新興宗教の教祖の解体に立ち会わされる河原崎

これらの5組にまつわる話が時間軸を上手に操られ、微妙にリンクしながら最後に騙し絵のピースのようにぴたりとはまる。初読の際にはこの見事さに感動すら覚え、各章に隠された時間についてヒントをメモしながら再読し、再度感動した次第である。未読の方は、是非、この「時間」ということに注意しながら読んで頂きたい。最後の驚きが倍増(は大げさかもしれないが)するはずである。

作品中の「展望台」や「好きな日本語を書かせる外国人女性」など、一見意味の無いようなエピソードの使い方もうまく、また作者独特の鮮烈で暖かみのある文体が完成度を高めていることは言うまでもない。
是非おすすめの一冊である。

評価3点「のんびり読む小説」 2005-04-29
レビュアー:オニタ(19人中14人が参考になったと回答)
5つの別々に見える話が最後にリンクしていく小説。外国映画のような会話はお洒落(若干、予定調和的に過ぎる感じもするが)。エッシャーの絵画で集団から外れて階段に座る男、見上げる男、に注視するあたりがまさにこの作家の眼差しなのだと思う。構成の巧妙さは素人が言うまでもないが、読後に「うまいなあ」とは実感するものの、それ以上の感動や心に残るものが個人的にはあまりなかった。