ユーザーレビュー一覧(全5件 平均:4.0)

「膨大な資料をきっと」 2008-06-25
レビュアー:まろ(9人中9人が参考になったと回答)
著者のプロレス関連の本を読んだことがあったので、興味を持って読んでみました。
「元」アイドルの現役時代からの資料(雑誌インタビュー、写真集、タレント本)を膨大に収集されているのだと思います。
事前の調査を十分に行ったうえでのインタビューなので、どの方からも深い発言を引き出していると感じました。
文庫化にあたり、6名のインタビューを掲載できなかったそうです。
なので★マイナス1にしておきます。
元の本(完全版)も読んでみたいと思いました。

「ひとことで言うと「人生いろいろ」」 2008-07-03
レビュアー:mountainmania(3人中2人が参考になったと回答)
プロインタビュアー・吉田豪が、アイドルとして一世を風靡した女の人たちに話を聞いていく。
みんな1度は自殺を考えるぐらいに追い込まれたりしてて、アイドルってこんなにも壮絶な職業なのかとちょっとヒイタ。。いまテレビに出てる子たちを見る目も変わってしまうよ。
でも、単なる「興味本位」ではなく、きちんと目的(「あとがき」参照)と愛を持ってインタビューに臨んでいるのが好感が持てる。
「あの人はいま」的なノリで、ばかにするような目でしか見ることのなかった彼女たちだけれども、彼女たちにも考えがあり、人生がある。そんな単純なことに気づかされた。ひとつ乗り越えて強くなってる女の人は美しい。

「夢の裏側には・・・」 2008-07-27
レビュアー:いせむし(2人中2人が参考になったと回答)
懐かしい人に再会したかのような感慨を覚えます。
しかも吉田氏のインタビューはどんどんとアイドル時代の深層へ突っ込んでいきます。
当時は表にでなかった真実があからさまに語られます。
ショックでもあり、合点がいくこともあり。
夢の裏側は20年経って漸く語られるのだという、
時間の重さも伝わります。
スケバン刑事系のインタビューもしっかり読みましたが、
中でも、新田恵理のインタビューは貴重です。
ある意味重いし、懐かしく読みました。

「仕事としてのアイドル」 2008-07-31
レビュアー:cupiemayo(3人中2人が参考になったと回答)
取り上げられているのは、おおかた80年代から90年代にかけてのアイドルたち。ネットを中心とした双方向のメディアが普及する以前の、巨大メディアが、まさに「偶像」としてのアイドルを作り上げることが出来た最後の時代の元アイドルたちが、何を思いながら、「仕事」としてのアイドルを勤め上げていたのかを垣間見れておもしろい。インタビュアーが、アイドルオタクそうでありながら、会話があまりオタッキーにならずに踏みとどまっているところが、一般の読者にとっては助かる。
ただ、本当に辛い経験をしなければならなかったようなアイドルの、アイドル自身からの話は引き出せていない感がある。本当に辛い思いをした元アイドルたちは、この様な本でも取り上げられずに、表舞台から身を引いているのだろう。そして、いわゆる元「Aクラス」のアイドルへの取材も少ない。
アイドルというよりも、アイドルとはどういう仕事なのかに興味がある人には、一読の価値あり。
最近のように、ブログなどでファンとの交流を積極的に出来るような時代になると、アイドルのあり方というのも変化するのだろう。現代のファンは、メディアが推すアイドルではなく、好みのアイドルをネットなどを通して簡単に追うことが出来る。この作品に取り上げられている女性達のように、事務所に束縛されてどうのこうのという時代は、いずれ過去の事になるのだろう。
アイドルがまさに偶像であることができた、最後の時代の記録となるのではなかろうか。

「おいしいが、薄味のスープを何杯も飲まされたような本」 2008-12-21
レビュアー:雑本太郎(0人中0人が参考になったと回答)
前に読んだ『人間コク宝』があまりに面白かったので購入したが、残念ながらこの本は、つまらなかった。考えてみると、40〜60年以上芸能界で生きてきた男たちの濃さと比べるのが間違いなのだろうけれど。個々の元アイドルに思い入れがないと、家庭と、芸能事務所との問題で大変だったという話が多く、読み通すのに辛いものがあった。苦労しているのは、あなただけではないのだよと、つっこみを入れたくなってくる。雑誌のなかで、1回分を読む分には丁度よいのだろうと思うが。元版より収められた人数が減っているのは、本来他の事情らしいが、もう2〜3人減らして定価を下げたほうが、一般読者、及び営業的にも良かったのでは。