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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

家族依存症 (新潮文庫)
家族依存症 (新潮文庫)
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新潮社

¥ 540

文庫

売上ランク:10449位

1999-04

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ユーザーレビュー一覧(全11件 平均:4.5)

評価4点「怒りの行きつく先」 2004-02-24
レビュアー:fukuyan(73人中66人が参考になったと回答)
本書は「共依存」とよばれる人間関係の病理を明かした本である。「依存」というと自分は無縁だと思う人も多いだろうが、依存の対象は嗜好との関りから、何にでもなりうる。アルコール、ギャンブル、食物、等々。本書は、その中でもとりわけ深く家族に依存し、傷つけ合う人々の様子を詳らかにしている。家族に「依存」とは、本来当然のことであるはずが、そのあり方がいびつなため、相互に悲惨な関係に陥っていく。互いに必要としながらも、共にいれば傷つけ合う関係だ。それが発端となって、様々な身体的・精神的不調を発現し、時には暴力となって自他共に傷つける。うつ病が決して珍しくなくなった現在において、「なぜうつ病になるのか」という問に対するひとつの答えとして共依存が考えられることを示した本書の意義は決して小さくはない。うつ病で悩む人の表情の奥に見える強い怒りを感じたことのある人なら、本書の内容に得心するだろう。彼らは外に向けてもよい怒りの矛先を、自分自身に向けてきた人々なのである。本書は単に「父権」とか「ジェンダーフリー」などの、時には誤解さえ生みかねないシンボリックな考えだけでは捉え切れない家族関係の脆さや繊細さを見せつける一方で、家族を依存症から守るための条件もしっかり書かれていて大変参考になる。本書を契機に家族のあり方を真剣に考えてもいいのではないだろうか。尚、同著者による『アダルト・チルドレンと家族』も併読されれば、更に理解も深まるだろう。
評価4点「ACと私と衝撃。」 2004-10-06
レビュアー:(57人中49人が参考になったと回答)
一気に読みました。っていうか読めました。いや、読まずにいられませんでした。
以前から「斉藤学」さんの言葉に共感を強く感じていたので、とりあえず購入。
日本では先進諸外国から遅れがちな「精神分野」。
心の問題を薬で治せると信じている医者の方にも読んで欲しいと
著者自身が訴えかけています。
AC、依存症、境界性人格障害etc…それらが生まれる現場は
私達があたりまえのように慣れ親しんだ風景に存在するのだということを、
今更ながら気付かされました。

腐った根の上に繁る、枯れた葉だけを切り取るようなことの繰り返しが
終わることのないACなどの連鎖に繋がるのだということ。
知って無駄になるような内容では無いと思います。

沢山の症例を交えて、自助グループや関連施設などの連絡先も載っています。
ACと聞いて「なんでもACのせいにしやがって」という方ももちろんおられるでしょうし、ACという事自体の否定もあるでしょう。
でもACとは「自分はACなんだ」と自覚をしてからACと定義される代物です。
ACの概念が無く、なんとなく人間関係や社会に適合できない生きづらさを感じている方には必読。
自分はACでは無かった、と安心したい方にもオススメできる本だと思っています。

評価5点「現代の病がなんとなくわかる」 2006-03-25
レビュアー:はなちゅるびっく(49人中44人が参考になったと回答)
引きこもりや非行など、子供が成長していく過程で
色々な問題に当たるわけだけど、
全てが家族と言う箱の中で、
父母子供の立場とそれぞれのかかわりの中で発生するんだなーってわかりました。
問題を起こす子供に原因があるのではなくて、
むしろ親のあり方に焦点を当てている。
でも親が悪いと言うのではなく、
両親がそれぞれの幸せを追求することで、
結果的に家族みんなが幸せになれると言うのに共感した。
今までに摂食障害や少年犯罪、うつ病などの本を読んだが、
斉藤氏の本は角度が違うぞぃ。
評価5点「家族とは何?」 2003-10-20
レビュアー:(24人中19人が参考になったと回答)
私には家族がいます。しかし、毎日の生活に追われているために、家族とは何だろう、家族の機能とはなんだろう、と問うことは非常にまれでした。家族とは、シンプルに良いもの、必要なものとも思っていました。

それが、この本で家族には暗い部分があるという明確な視点を得ることができました。自分の中の自明性が大いに揺さぶられた本でした。

この本には、家族に関する多数の問題点や、苦しい家族関係を抜け出すためのコツなどが書かれています。コストパフォーマンスの高い本です。

評価4点「【根っこにはこんな背景があったのです。】」 2004-07-26
レビュアー:でっしー★(19人中16人が参考になったと回答)
まず 本の題名に引かれて購入し一気に読破。内容で印象的だったのは
『母子カプセル・共依存症』というキーワード。はじめて目にする言葉
だった。
核家族中の父、母、子のお互いの主張が違っていて、糸口は何処にある
のか?と考えさせられた。
この本は「著者が45歳の時に掲載されたもの」

らしいが、リアリティがあり、共感ができ、今の現実社会に起きている
社会問題には人と人の関わりの上でこんな背景があり、現象として起き
ていることを知らされました。