ユーザーレビュー一覧(全9件 平均:4.5)

「深夜特急再び」 2008-11-27
レビュアー:ソイ(45人中32人が参考になったと回答)
深夜特急にのめり込み、興奮したひとと分かち合いたい特別な一冊です。
まだ半分しか読んでいないのにもかかわらず、こうしてレビューを書き始めてしまったのは、本編を読んでいたとき同様、内容について誰かと話したい衝動に駆られたからです。
この本は、あの旅を始めるに至ったきっかけや当時の沢木さんの状況、旅の裏話が書かれています。半分しか読んでいないから、残り後半、果たして本編には書かれることのなかったゴールや旅後の心情などにも触れられているのか…ドキドキです。
これで深夜特急も終着駅に着いてしまうのかと思うと、後半を読み出すのが惜しくてしようがありません。
通読する前に★を付けるなんてどうかとも思ったのですが、きっと読み終わっても同じ数だけの★を付けることだろうと思い付けてしまいました。許して、この勇み足!

「人生の旅そのもの」 2008-11-29
レビュアー:yuka(32人中19人が参考になったと回答)
沢木さんの本が、また出ると知り、一ヶ月ほど前から大変楽しみにしていました。店頭で見つけた時の嬉しさと、最初のページをめくるドキドキ感は、読み始めた今もずっと続いています。深夜特急という本を思い起こす度に、数年前に亡くなった兄貴への思い出が重なるかのようです。兄貴も生前は親の反対を押し切って、銀行を辞めて退職金を資金に世界中を旅して歩いていました。私の部屋にある遺影には、エーゲ海をバックに微笑んでいる兄貴の姿があります。沢木さんの作品「無名」のごとく、私自身にとっても、沢木文学は、失った家族への郷愁と人生の旅そのものであるようです。これからもずっと読み続けていきたい作品ですね。

「共感できるところが多々ありました。」 2008-12-01
レビュアー:TRAVELER(20人中11人が参考になったと回答)
1度でも、バックパッカーとして旅をしたことがある人なら、すごく共感できると思います。
特に、〈旅の適齢期〉についての章は、考えさせられます。この本を前に、誰かと語りあいたい
そんな気分になりました。

「沢木耕太郎の原点――「旅」と著作に関する総決算」 2008-12-02
レビュアー:辰巳(15人中7人が参考になったと回答)
もう30年以上前に「若き実力者たち」でデビューした時以来、沢木氏の作品はほとんど読んでいる。
この本を出したあと、彼はユーラシアに旅立つ。
しかしユーラシア紀行が「本」になったのは、それから約10年後だ。それが「深夜特急」だ。
当時私は、会社を辞めて北海道をブラブラと旅していた。ユーラシアへのバックパッカーとは
性質もスケールも違うが、私は沢木氏の考え方や生き方にシンパシーを感じた。
「旅」とは、単なる物理的な移動ではない。ちょっとクサい言い方をすると、
日常から非日常への移動ではないかと思う。
本書は「深夜特急ノート」というサブタイトルがついているが、
これまでの著作(紀行文以外も)が生まれた背景についても書かれている。
いつもながらの切れのいい文章。沢木ファンには見逃せない一冊だと思う。
この本を読んでから改めて「人の砂漠」「一瞬の夏」などを読み返してみるのもいいだろう。
「旅」の持つ魔力のようなものに魅せられて、その力をルポルタージュという世界で展開させてきたのが
沢木耕太郎という人ではないだろうか。
旅に教科書はない――この言葉は非常に重い。人それぞれ、いろんなスタイルの旅があってもいいと思う。
バックパッカーでなければならない、ということもない。
この本はそんなことも語りかけているようだ。

「深夜特急を通した旅論」 2008-12-04
レビュアー:かさこ(11人中5人が参考になったと回答)
深夜特急本編の秘話や裏話公開!というほどの内容ではないので、
過剰な期待は禁物だが、
深夜特急に即した中での、沢木さん自身の旅とは何かが語られていて、
旅をしたことがある人、深夜特急を読んだことがある人なら、
うんうんうなづきながら読めると思います。
私にとってはやや一般的な旅論的話よりも、
デビュー直後の沢木さんのライター活動が、
非常に興味深かった。
深夜特急をもう一度読みたくなりました。