
「見事な生き様に感動です!」 2008-04-15
レビュアー:hibari(2人中2人が参考になったと回答)
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「芝居の神様」
島田正吾とは、何と魅力的な人物なんでしょう。
「国定忠治」「瞼の母」が大衆演劇という程の
知識しかありませんでしたが、島田正吾の情熱の凄さに
酔いしれ、胸が詰まり、天晴れ、という思いです。
本書は島田正吾という稀代の名役者の一代記です。
同時に一世を風靡したが、時代の変化に後継者を得られずに、
解散に至った「新国劇」という劇団の歴史でもあり、
代表作品のエッセンスを盛り込んだ演劇史です。
「島田と辰巳は男同士の夫婦なんだ。島田が亭主で辰巳が女房、それでうまくいっている」
役者としても人間としてもあらゆる面で対照的な二人でした。
が得難い存在として堅い絆で結ばれていました。
新国劇を脱退した緒形拳に対する2人の態度も対照的です。
辰巳柳太郎の葬儀に島田が詠んだ弔辞は、
まさに圧巻。胸が詰まります。
島田は常に師の七訓を心に刻み体現、芝居人生を歩み演じ続けました。
澤田正二郎の七訓
・芸に極みなし
・芸に怠りは禁物
・慢する者、やがて溺る者
・汝につらき者は、汝を玉にする者なり
・端役に生きよ、しからば大役に生きん
・団体運動の威力を示せ
・神は汝を愛す、汝は人を愛せ
島田正吾の演劇に対する情熱の凄さに
島田正吾という役者の見事な生き様に
おどろき、感涙します。