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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

ほんとうの環境問題
ほんとうの環境問題
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新潮社

¥ 1,050

単行本

売上ランク:1192位

2008-03

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ユーザーレビュー一覧(全27件 平均:4.5)

評価4点「ほんとうの環境問題とはなにか」 2008-03-29
レビュアー:至高の豚(104人中88人が参考になったと回答)
本書を読んで強く印象に残った部分をまとめてみました。ご参考にどうぞ。

養老先生の主張
 ・現代の文明というものはエネルギーに依存し、そのエネルギーを多量に使用して
  いるのはアメリカ。アメリカ人の石油の使用量を半減させるのが先。
 ・環境問題について日本人の責任は60分の1。
  (世界の人口が60億人、日本人が1億人として)
  世界に対していい恰好しようとしても意味がない。 
 ・京都議定書は政治的問題。だまされてはいけない。日本は温暖化しても困らない。

池田先生の主張
 ・地球は今までに何度も温暖化と寒冷化を繰り返している。
 ・日本はロシアなどからCO2の排出権を買おうとしているが、2兆円ほどかかる。
  実にムダ。
 ・日本は毎年温暖化対策に1兆円を使っているが、今後100年間で100兆円使っても
  問題は解決しない。問題が起きた後の対策を講じるべき。

両先生に共通するのは、問題を大きな視野で考えなさいということのようだ。
それができずにあらぬ方向に進んでいくことが「ほんとうの問題」なのかもしれない。
評価5点「本当の環境問題とは何かを考える契機に」 2008-03-28
レビュアー:サトマン(93人中78人が参考になったと回答)
 池田さんが述べている”環境問題”にはトレンドがあるように思うは非常に良く理解できます。現在はゴア氏の影響で温暖化問題が叫ばれているが、10年前は「環境ホルモン」が問題視され、関連本がたくさん出た。トレンドに合わるかのようにマスコミはそれぞれの問題を大きくクローズアップするので、私たちは環境問題に対する視野が狭くなる。

 本書は、どうしても視野が狭くなる我々に対して、環境問題の本質を教えてくれる。環境問題の第一はエネルギーの問題であり、温暖化問題も重要ではあるが問題の枝葉に過ぎないことを諭してくれる。

 最終章の、養老さんと池田さんの対談では”今の環境問題”の問題点が語られている。対談式でかかれていることでとても分かりやすく、読みやすい。余談ですが、池田さんの突っ込みは相変わらず面白い。
評価1点「「放言」には「呆言」をもって」 2008-03-30
レビュアー:kogonil_35(168人中78人が参考になったと回答)
構造主義生物学からリバタリアン的な社会評論まで、歯に衣着せぬ物言いで率直な提言を
行ってきた生物学者による環境問題への懐疑を表明した評論です。

著者の、環境問題への懐疑のその大部分には共感します。
私も、どちらかといえば、昨今の環境問題大合唱を訝しく思い、とりわけ温暖化については
リソースを有効な方面で使うべきだというロンボルグら、コペンハーゲン・コンセンサスに
賛同する者でもあります。
だから、著者の立論には、賛同する部分が少なくない、つーか多いッス。

しかしながら、この本は「放言」の類。
残念ながら、この本に基づいた「議論」とか、この本による「認識の深まり」とかは、全然
期待できません。根拠が曖昧で情緒に訴える安易なマスコミ報道に、まんま、乗っかったよ
うな同様に安易で情緒的な、言いっ放しの垂れ流し。
こういうのを敵を利するというのではないか、と。
該当分野の多くの著述が、その立場の違いはあれ、また十分なものになっているかどうかの
違いも多々あれ、きちんとデータを示しているのとは正反対です。
これは、駄目ですよ。
立場を異にする人たちを説得できないだけじゃなく、こんな放言は、同じ立場の人まで苦境
に立たせます。こんな商売をしちゃ駄目でしょ。

ちなみに、こうした説教系の評論という名の放言に絡むことの多い養老孟司氏って、何なん
でしょう?

評価5点「「専門家」に騙されないために」 2008-03-31
レビュアー:亜金ー李ー(82人中67人が参考になったと回答)
「地球環境を守るためにCO2の排出量を減らしましょう」
ということを、今日も、テレビの情報番組で出演者が
放言している。
その番組の視聴率がわずか1%であっても、ざっと
100万人以上の人が、その言に触れることになる。
一方、
「CO2の排出量削減なんて意味が無い」
という言葉がTVの電波に乗ることはほとんどなく、
書籍で多少、そのような考えが表明されている本があるだけ。
しかもそういう「温暖化懐疑論」の類の本はどれも小難しい
反証データが並ぶばかりで、一般への訴求力が弱い。

そんななか、この本「ほんとうの環境問題」は、
万人にわかるような簡明な言葉で
昨今の環境政策のおかしさを説明してくれている。
そう。本質的な啓蒙をするには、これぐらい
解かりやすくなければ、ダメなんだ。

環境問題を利用しようとする
牽強付会な「専門家」にだまされないよう、
この本に書いてあることぐらいの認識は最低限
もっておくべきであろう。
環境問題を専門家たちの我田引水の道具にしておくべきではない。
環境問題(その本質は資源問題である)こそが
生活者にとっての最重要問題だからだ。

この本が仮に100万部売れようが、数の上では、
「地球温暖化防止」「CO2排出量削減」を無自覚に叫ぶ
テレビ番組の1%の視聴率ほどにしか相当しない。
最低限この本に書いてあることぐらいの認識をもつ人が
増えて欲しいものだとは思うけれども、それでも、
おそらく、まだしばらくは、
「『CO2削減』教」という錯誤的な教義が、
この国の人たちの頭を覆い続けるのだろう。
評価5点「ただエコブームに乗るバカバカしさを認識するために」 2008-04-03
レビュアー:ビネガライス(61人中51人が参考になったと回答)
テレビなどで環境問題は「もっともらしく」情緒的に語られすぎだ。
エコはいまや、無敵の「善」のようである。
昨夜見た報道特集番組でも、
地球の各地で起きている自然災害の深刻さを伝える映像を
これでもかこれでもかと流していた。
たしかに自然災害の被害は深刻だろうが、
それら全てを何の根拠の説明もなく「CO2排出による地球温暖化」
のせいにしてしまっているその思考停止ぶりはどうだろう?
むしろ、「本気」じゃないから、何でも温暖化のせいにしてしまえるのだろう。
自分の頭でよく考えてみたらいい。
池田・養老両氏が言っている「問題」は何も
構造的には難しくない。
世間で言われている環境「問題」のおかしさを指摘する警句から
リサイクルのことにせよ代替エネルギーのことにせよ
温暖化のことにせよ、自分でひとつひとつ
考えてみたらいいのだ。
ただ流行に流されることほどおそろしいことはない。