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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

ほんとうの環境問題
ほんとうの環境問題
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新潮社

¥ 1,050

単行本

売上ランク:809位

2008-03

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ユーザーレビュー一覧(全28件 平均:4.5)

評価4点「素直に考える」 2008-03-26
レビュアー:フランスパン(49人中40人が参考になったと回答)
養老氏はいつも専門家が見落としがちなことを述べるので、
読んでいてハッとさせられる。ものをマクロに見ている。
今回の環境問題についてもそうだ。
池田氏の章は、武田邦彦氏なども述べていることでもあり
新しい論ではないが、非常に分かりやすく書かれてある。
テレビが「温暖化」を異常なまでにまくしたてるのに比べて、
書籍の類いはまだ冷静なのだとほっとした。
評価5点「現在の環境ブームに懐疑的な人は読むべし」 2008-03-24
レビュアー:赤い炭酢(49人中39人が参考になったと回答)
現在の「地球温暖化に」ついて、鋭い切口で、その温暖化を問題にすることこそが問題だと論じられている。確かに私の記憶でも、1980年代頃までは、これから地球が寒冷化するので大異変が起こるといわれていたものだ。なぜか今度は温暖化ばかりが叫ばれている。いま、地球が温暖化する、と言っていろいろ騒いでいる人は、そもそもそれが何のためなのかということをわかっているのだろうか。
炭酸ガス排出量を減らそうというのはどう考えても環境のためにもこの国のためにもならないこととしか思えないのだが、しかし、いまの流れを止めることはもはや難しいのか。最近のエコブームはなんだかおかしいぞ、と思っている人は、この本を読んで自分の頭で考えてみるべきだ。
評価5点「もっともらしい「データ」を信用すべからず」 2008-03-30
レビュアー:オウンゴール(41人中32人が参考になったと回答)
池田さんはすでに『環境問題のウソ』という本を著しているけれど、この『ほんとうの環境問題』で言っていることはよりわかりやすく明快になっている。
池田さん曰く──有史以前から地球は温暖化と寒冷化を繰り返してきた。そのなかで、たとえば恐竜が生息していた中生代白亜紀の地球はいまよりずっと温暖で、極地でも氷床が発達しないほどだった。地球温暖化によって色んな生物種が絶滅するということが言われているけれども、地球の歴史を見れば、地球は寒冷化するぐらいなら温暖化したほうがいいはずである。
気候変動の要因らしいと考えられるものとしては、太陽の黒点数、太陽の磁気活動、宇宙線の飛来など。しかし、本当のところはよくわからない。わからないはずなのに、多くの「専門家」がもっともらしい「データ」を出してきて一般人をだましている。それがいまの地球温暖化論なのだ──と。
環境問題はむずかしい問題である。しかし、環境問題についての大きな方向性としてどういう言説が信用に値するかを見極めるのはそれほど難しくはない。その大きな方向性をこの本から知るべきである。
評価4点「小気味良い環境・エネルギー論」 2008-07-11
レビュアー:紫陽花(24人中19人が参考になったと回答)
現在、環境問題においてCO2削減、CO2削減とイタズラに騒いでいる日本の幼さを叱ると共に、本当に日本にとって必要な環境対策を論じた本。地球温暖化問題に棹差すような発言はタブー視されている中で小気味良い本である。

まず地球温暖化問題においてCO2の削減に反対しているアメリカ、排出量取引の駆け引きに走る欧州などが、この問題を外交・財政問題と捉えているのに対し、日本が生真面目にCO2削減に取り組んでいる姿を"幼い"として嘲笑する。温室効果ガスとしてCO2より水蒸気(人間の制御が効かない)の方が効果が遥かに高く、しかも温室効果ガスの97%は水蒸気が占めているのに、今更CO2削減は無いだろうと思っていた私は我が意を得たりと言う感じである。本書中でも、年6%の削減目標を50年間守っても、効果は殆どない事が数字で示されている。CO2削減に掛ける金があったら、新しいエネルギー生成方式の研究に費用を掛けた方が良いと言う意見にも賛成である。いつまでも石油や天然ガスを浪費する生活を送っていては、現在の資源国を利するだけで国益にも反する。日本を「資源のない国」から「資源を創造する国」へと転換する事が、国益にも通じ、ひいては地球環境の保護に繋がると思う。

ショック療法的に環境問題を採り上げ、今後の日本のエネルギー政策を提言した刺激溢れる書。
評価5点「「虫屋」お二人による環境「時事放談」ーー現代日本人必読の書です」 2008-04-26
レビュアー:柴風(24人中17人が参考になったと回答)
 地球温暖化やリサイクル問題について、個人的には、武田邦彦氏の著書が、一番ためになることを書いていると思う。
 その武田氏との共著書もある池田清彦が、虫仲間の養老孟司と、地球温暖化問題を中心とする環境問題を語り合った。
 内容的には、すでに武田邦彦氏などが警鐘を鳴らしていることと、同じような話題が多いが、武田氏が工学畑出身に対し、生物関係のお二人の着眼点は、またひと味違って面白い。
 
 いろいろと面白い発言が聞けたが、人口問題について、きっぱり、多すぎると主張なさっているのは、勇気があって敬服した。
 別に、今生きている人類を大量虐殺せよ、とは言わないが、有限な自然のキャパシティで、人間という一生物の限界生存数はどれくらいか、せっかく大脳を優秀に発達させて来たのだから、そろそろ逃げないで考えるべきではないのか、人類は?

 それから、マサイ族で携帯が普及している話も面白かった。
 「個」の世界を拡充させれば、資源の節約になるのではないか、という発想は、慧眼だとおもう。自分も「オタク」だと思うが、人に比べて物欲は少ない方だと思うからだ。家に居て本やCDを楽しんでいる分には、そんなに二酸化炭素を排出しないだろう。

 個人的には、武田邦彦氏の著書と併せて読まれることをお薦めします。
 それにしても、京都議定書と排出量売買の問題。もっと日本人は知るべきではないのか!?

 なお、蛇足ですが、養老先生、禁煙の問題は混ぜ返さないでくださいな!