ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

「武士道などない」 2006-05-12
レビュアー:dragons18(120人中48人が参考になったと回答)
武士の原点は、金がもらえればどこにでも動くシビアな損得主義。
いわば、プロの傭兵。
それを、江戸幕府が戦争のない世の中で、生産性の無い武士を都合よく統治するために活用したものが、武士道。
作者は無知なのか。

「日本人の誇り」 2006-04-01
レビュアー:ぶんたん(86人中47人が参考になったと回答)
いくつかのレビューを見ると、いかに日本人の教養水準が低下している
かということがわかるような気がする。イギリスのことをろくに知らず
に著者がいい加減なことを書いているという人がいるようだが、同じ著
者の書いたイギリスに関する群を抜く名著「遙かなるケンブリッジ」を
読んでからそのようなことは言うものだ。
論理的思考はいらない、ということにこだわっている人もいるようだ
が、本書にはそのようなことは何一つ書かれていないとはずだ。書かれ
ているのは論理合理だけに頼ってはいけないということだけである。き
ちんと読まないでベストセラーに対する嫉妬からだけで書いているよう
なものが多いように思われる。
また一方では、画期的であるだけに、固定観念にとらわれた人々も反発
を感ずるのだろう。斬新な内容がちりばめられた歴史に残る本というも
のの運命なのだろう。すべての人にすんなりと受け入れられるようでは
常識的な内容しか含まれていないということだからだ。
本書を読むには、固定観念を捨てて素直な気持ちで接するべきである。
そして、批判する場合には高ぶった感情ではなく責任をもった冷静な言
葉で批判すべきだと思う。
私個人としては、この時期にこの日本でこのような本が現れたというこ
とを、日本人として誇りに思う。

「危険な思想」 2006-08-16
レビュアー:リベラリスト(96人中46人が参考になったと回答)
本書で筆者が説く国粋主義的で右翼的な思想は、真の民主主義や自由がどのようなものかを理解せずに、短絡的に反欧米主義を唱えているものにすぎない。こうした考え方は、同じような偏見から反欧米主義を謳うイスラム教の原理主義(つまりテロリストの哲学)と共通する、日本を太平洋戦争へと駆り立てた危険な思想だと思う。この筆者の提唱する偏狭で旧態的な考え方が、ますます日本を世界から孤立させ、落後させていく原因を作るのだと思う。
こうした極端な国粋主義や自文化賞賛、超保守化に走る人々には共通して、西洋文化や西洋人に対する強い劣等感がある。この筆者も前書きで述べているように、「アメリカかぶれ」から「孤高の日本」推奨へと変換した、その良い典型だと思う。真の民主主義とは、このように相手を上や下に見たりせず、どのような人種・民族・性別の人でも、対等に尊重し、同じ人間の同胞として接していくことである。本書の筆者が、アメリカの大学で3年間も教えながら、こうした基本的なアメリカ精神の伝統や西洋哲学の背景さえわからなかったのは遺憾である。

「品格が疑われる・・・」 2006-10-09
レビュアー:nonsense(73人中46人が参考になったと回答)
著者の主張していること自体や「よし」で、支持しますが、
その展開が論理的でなく、とても数学者とは思えないほどです。
この程度の主張など、いくらでも説得力をもって論理的に語ることはできるだろうに、
これでは、とても他人を説得することはできないでしょう。
例えば、"論理"批判の根拠として示している"論理"の例が、単に洞察が浅いだけとしか思えず、
こんな例をもって「論理には限界がある」と主張されても、まだ思考が深まってないだけだろ、としか見えないです。
"民主主義"、"自由"の批判についても、著者が真の"民主主義"、"自由"について理解していないだけにしか思えず、誤解や浅はかな理解を基にした批判は、責任ある態度とは思えず、著者の品格が疑われますね。

「品格がない。それを本人も自覚しているから余計にたちが悪い。」 2006-11-18
レビュアー:Mr.Baker(68人中46人が参考になったと回答)
おそらく「日本人」ならば名前は知っているだろうと思われるベストセラー。
結論としては、西洋のものは何でも駄目で破綻してきており、これからはそれに代わって日本の美徳である「武士道精神」を普及させていかなければいけないということ。
まあ、いいことも言ってるんですが、いいものはどれも日本のものとし、日本的な精神を持っていない(と藤原氏が見ている)他者への言及がずいぶんと乱暴的。
はっきり言ってしまうと「品」がない!!
ただ、国際人を育てるには国語をしっかりと教えなければならないというのには大いに賛成。
藤原氏のようにどっぷりと原理主義的な考えになってしまうのは抵抗がありますが、自分を取り巻く環境を理解するうえで、ひとまず使われている言語を習得するのは有意義だと思います。
そのうえで、他の言語も学べば視野も広くなると思います。
また、文学といったような、すぐに「役に立たない」とされる教養を広く深めさせるべきという意見にも頷ける。
藤原氏は国家の「底力」と言ってますが、実際に広い視野を持った人がいるかいないかは大きいと思いますね。
私としては、本当に「品格」のある国家と言うものは、様々な視野を持ち自由に物を言い合うことを認める懐の深い国家なのだと思うのですが。