ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

「おもしろくてためになった、スカッと爽快になった。」 2006-03-09
レビュアー:rient(71人中42人が参考になったと回答)
私は、藤原氏の著作は初めてであった。そして、藤原氏が大好きになった。本書は楽しく読め、スカッと気分が爽快になった。おもしろくて爽快になったとあれば、私にとって本書は星五つに決まっている。私の情緒である。
なぜ、爽快になったか?それは、昨今の世相に対して私は本音で違和感を感じ続けていたのである。成果主義、市場原理主義、金持ち父さん・貧乏父さん、ネットワークビジネス、ホリエモン、今の国会議員の驚くべき思想の軽さ、小学生の英語、等々なんとなく全てに違和感があった。しかし、時流というバスに乗り遅れるような気がして、口ごもってしまう。
しかし、藤原氏は、口ごもらない。ユーモアも交えながら一刀両断。私の違和感はあながち少数派でもなかったのだ。(本書はベストセラーなのだ!)本書の主題とは逆説的に、著者の日本人離れしている自己主張が爽快極まりないのである。
それぞれの各論における視点は、もの凄く勉強になった。
論理の正しさを徹底させると原理主義になる。原理主義の害毒は恐ろしい。イスラムも原理主義は恐い。だから情緒、総合的判断力が大切であるという。総合的判断力とは、兼ね合い、丁度良い具合、さじ加減を見極めることであろう。本書では言及されていないが、この総合的判断力は、仏教の中道のことにも思えた。
なんか時代に違和感を感じている人、本書を読めば、スカット爽快になります。
最後に、著者があの「流れ星は生きている」を書いた藤原ていの息子さん、、涙なしに読めない悲劇の満州引き上げを生き延びた方だと知って、感慨ひとしおでした。

「売れるでしょう、でもそれだけです。中身はありません。」 2007-04-12
レビュアー:本を愛する者(78人中42人が参考になったと回答)
冒頭から長々と、「論理の危険性」に割かれ、特に社会生活の中で出発点から結論へと導く論理の空虚さを訴えていらっしゃいますが。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式論証の誤謬をご自身指摘されているように、それは「論理」とは呼ぶべきでなく、昔から日本にある言葉で言えば「屁理屈」というものです。
著者が屁理屈アレルギーを持つのは勝手ですが。屁理屈を論理と換言し、もって論理を否定しようと言うならそれこそ屁理屈でしょう。屁理屈を屁理屈で否定しているわけで、たいへんつまらないものです。
論理には、現実に起きている諸問題から、その原因、つまり出発点を探るためのもの、という面もあり、それを生きることの意味にまで広げて考えていくのが哲学です。そして、それを元にこれからの生き方を考え著されたのが思想です。
著者の専門である数学が、門外漢には難解すぎわけがわからないのと同じように。思想の背景も門外漢には難しすぎるから非論理的出発点と意識されているだけのことです。
誰にだって、日本賛美は耳障りの良いものです。だから売れるのでしょう。
ただ、そこばかりを強調し、日本に昔からある醜い面を隠しておいては、単なる私的感想の羅列の域を出ません。
真に日本を突き詰めよう、よい国にしようと思うなら逃げられない所から、著者は逃げています。

「タイトルに惹かれて買う本」 2006-02-21
レビュアー:bigmak(89人中41人が参考になったと回答)
前半3章までは論理、合理性等の問題点をについて数学者らしく論理的に説明されており興味深い。
しかし、4章以降は日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」であるという思い込みだけで書かれていて、半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷となっている。
ただし、本のタイトルにある品格とは何かを考えるきっかけにはなる。

「日本人魂用「ユンケル」 効きすぎに注意!?」 2006-03-03
レビュアー:xiben(65人中41人が参考になったと回答)
海外に在住経験のある日本人なら少なからず「日本(日本人)にはいいところがたくさんある」「日本って捨てたもんじゃない」という日本人としての誇りを感じることがあります。また逆に、「日本(日本人)はこんなんじゃだめだ」と憂国の思いにかられることもあるでしょう。
こうした意味で、ご自身も長年欧米にお住まいになり、海外の有識者とのご交友も広い藤原先生の武士道精神をはじめとする日本文化の優れた点の指摘には説得力があります。
本書の主張するところもさることながら、本書が書店の店頭に山積みされ、多くの日本人から高い評価を受け絶賛されている現状について深く考えさせられました。
失われた10年といわれる長期の景気低迷で、日本が誇りとしてきた経済力の対外評価が下がること、中国をはじめとする近隣国の経済発展に押されぎみであること。国連の常任理事国にもなかなか入れてもらえないこと。また、人口減少社会、格差社会などなど、「日本人であること」がかつてほど安泰でなくなりつつある危機感が「国家の品格」が受ける背景にあるのではないでしょうか。
日本人として日本に誇りを持ちたい。こうした気持ちは否定されるべきではありませんし、日本人として自国の文化に自信を持つことは大切です。しかし、他の国と比べて日本は優れているのだ、という「Japan as No.1」の視点、唯我独尊で安易な、ナショナリズムには気をつけるべきでしょう。
他の国の文化にもそれぞれの歴史があり、そこに住む人は自分たちの文化に誇りを持っているのですから。

「日本のよいところとは」 2006-03-11
レビュアー:クリエイティブFMKTG田作健一(61人中41人が参考になったと回答)
海外で生活された方や、また外国人と生活・仕事をされた方なら痛感することがあると思います。それは、「日本とは」「日本人とは」素晴らしい国であり、国民である、ということ。しばし、「武士道」というロングセラーがありますが、本書ではそれとはやや異なった比較文化論での展開になっているようです。
日本のよいところとは、それを客観的に見る環境に自分がおかれないと、なかなか分からないものです。