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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価1点「この人の仕事となった報告を見てみたい」 2006-05-08
レビュアー:BMW316i(78人中38人が参考になったと回答)
ものの見方が自分流ということはよくわかったが共感するところは全くなかった。私小説という言葉が頭に浮かんだ。分析の前提となる条件が定義されていなくイメージのようなもので話を進めているからではないだろうか?3ページ目で鼻についてきたし1/3くらいで腹が立ってきた。78歳の母が買ってきて良い本だからといって渡されたがこの本を座右にいつまでも置いておく人はあまりいないのではないかと思う。医者の小話(コラム)に書き方もよく似ている。この人の実績(論文報告)を一度見てみたいとも思った。
評価2点「注意して読むべき」 2006-10-20
レビュアー:カス タマー(50人中38人が参考になったと回答)
国家の品格を失ってはならないとは、当然のことですが、それが失われていることに人びとが気づき、人びとがそれを求めているからこそ本書はベストセラーになったと思います。

本書の目的は、自国に対し自信を失った人びとに自信を取り戻させること、誇りを持たせることだったのでしょう。それを念頭に話されたもの、まとめられたものと思われるだけに、筆者の都合のよい解釈が多く出てきます。

たしかに日本には日本にしかない独自の文化や自然、精神があるでしょうし、国民としてそれを誇りに思うことは大切でしょう。しかし、それをもって他国より優れている、欧米よりも文化的に先んじていた、とは言えないし、感情的なもの、情緒的なものは、その自然環境や国家体制などに影響されるものなので、どっちがいい悪いと優劣を付けるものではないと思います。

美的感覚を言うならば、農村の美しさ、街の景観など、どう見ても日本よりも欧米(米も含む)のほうが優れていると思います。都市の中に大公園を持つという発想は西洋的な考えでしょう。ある本によれば、明治時代に上野公園をつぶして東大を設置しようとしたが、それを止めたのはヨーロッパ人だったそうです。

おそらく筆者としては意図して偏った論調に持っていっていると思いますので、読み手としては鵜呑みにせず、覚めた目で読むことが大切と思います。
評価5点「批判する方は全く読みきれてない。」 2007-07-16
レビュアー:Wmay(61人中38人が参考になったと回答)
見当違いの怒りや論点のズレまくった批判をして大得意になっている人が多いと感じました。

日本人の民度が世界一なのは事実です。
それを知ってもらおうと著者が強く強調しているのに、「日本人を持ち上げ過ぎ」とか「他国を貶めるな」などと反論する。
しかし、面白い事に図らずもこれこそが日本人の民度の高さを逆に証明しています。他の国でもし同じ事が言われれば「そんなの当たり前だ我が国こそ世界で一番だ」という国は世界にゴロゴロあります。その中にあって、いやいや私たちはそんなに立派じゃないですよ、って言える日本人はてなんて謙虚なんでしょう。
これが民度の違いです。

武士道についても著者は比喩的に使っているのに、「いやいや本当の武士は云々かんぬん」と的外れな反論する方もいるようです。

「ならぬものはならぬ」という著者の主張も、「それは思考停止」などと頓珍漢な批判をされる方がいます。思考停止などというのは著者は百も承知で言っているのです。価値観を論理で説得するのは不可能だからという大前提に基づいての話です。

軍国主義に近づく恐れがあると文句を言う方がいます。
しかし、著者の主張の根幹は「謙虚」や「もののあわれ」なのだから、これをどう解釈すれば戦争に繋がるのかがさっぱり分かりません。
だいたい戦争というのは著者も述べられているように国民やマスコミが先導して扇動する場合が多いのです。誰だって戦争をしたいなどとは考えていません。でも、もしそういう状況にあって大義があれば戦争をしてしまうのが人間なのです。だから大衆は愚劣なのです。そこまで踏まえて著者は、真のエリートを育成せよ、と言っているのです。

「たとえが極端」と言って批判する方がいますが、確かに極端なところもあります。しかし根本的・本質的には真理を突いています。とても思考のセンスがある方だと思います。

評価3点「伝統は国家にとってかかせない」 2006-01-22
レビュアー:それから(54人中37人が参考になったと回答)
著者のご尊父、新田次郎氏の著書をかつて何冊も読んだことがある。
著者と小生とは同世代、理科系の出身であり、著者が数学者ということもあり興味深く読ませて頂いた。

現代の国家の思想的起源は、ホッブスにあり、「万人の万人に対する闘争」の状態を調停するため、国家が必要となり、これが「社会契約説」である。著者によると、次の世代のロックの「他人の自由と権利を侵害しない限り自由」という思想は無責任な考えであるという。

確かに欧米流の自由、平等、民主主義は世界が基準として受け入れるには問題があるかも知れない。衆愚政治に陥らないためにも「真のエリート」を育てなければならないという考えも首肯できる。
また、日本のあるべき国家像を考えるうえでは論理だけではなく、伝統、風土性に根ざす精神・倫理を大事にしなければならないという主張は、今の時点では新鮮である。

この本は講演記録をもとに編集されたということで、読みやすいが、物足りない面もある。例えば、十分な説明もなく、「日中戦争は『弱いものいじめ』の卑怯なものであった」とか、政治家が「日本は『普通の国』になれ」というのは誤りで「日本は『異常な国』であれ」といった主張がある。
後者について述べると、日本の伝統、風土に基づいた精神・倫理性が他国から異常にみえるという逆説的な意味と納得できる。しかし、政治家が「普通の国になれ」といっているのは伝統や文化あるいは経済の分野のことではなく、国家安全保障、国益、教育などについてであろう。これを否定するのであれば、余りにも性善説に基づいた楽観主義の謗りを免れないだろう。

いろいろな読み方があろうが、誰もが国家というものを改めて考えてみなければならない昨今、一読の価値のある著書である。




評価5点「 最も読まれるべき本の一つ」 2006-03-15
レビュアー:primal31(87人中37人が参考になったと回答)
 この本を読んで、村上龍さんの「五分後の世界」と似た印象を受けました。しかし五分後の世界はフィクションの理想の日本を描いたものであるのに対して、本書は現実の日本に関してのものです。

 個人的にはホリエモンの逮捕以前から、「この人は何かが間違っている」と感じていて、だけれども彼の何が間違っているかは明確には分からなかった方(私です)に明確な答えを示してくれる本だと思いました。

 今の社会に関して誰もが感じている「違和感」を明確にしてくれる名著だと思います。

 また、時折現れる作者のユーモアがとても好きです。

 日本は駄目だ駄目だという意見ばかり聞かされる毎日なのだから、この本を読んで自分の国に関して愛情を自信を取り戻せることは今の私たちには大事なことなのではと感じました。