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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:4654位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価1点「愛国心は胸に秘めるもの」 2006-07-21
レビュアー:nic408(58人中36人が参考になったと回答)
とても平易な文章で書かれていて読みやすく、著者の主張も明確でわかり易い本だと思います。それだけに、本書の非常に偏った愛国心について、必要以上に傾倒してしまう方が大勢いるだろうということを危惧します。
「自分だけが正しくて他の人は間違っている」奥様から「話の半分は間違いで、残りは大風呂敷と言われている」とご本人が書かれているように、著者の藤原正彦さんは、非常に偏った私見だということをきちんと自覚して執筆していらっしゃるように見受けられますが、普段私たちの国について考えたことのない方が本書を読むと、藤原さんの私見が唯一の正論であるかのように聞こえるのではないでしょうか。
声高に皆で叫ぶ愛国心は、時にとても心地よいものです。
でも、本来愛国心とは、絶えず胸に秘めておくものではないでしょうか。
悪い本だとは思いませんが、あえて星1つにしました。
評価1点「妄想」 2006-07-26
レビュアー:重metal(56人中36人が参考になったと回答)
ビリー・ジョエルの曲の中に「現代は酷い時代だと人は言うけれど、僕はこの時代しか知らないんだ」という歌詞があります。今はいなくなった「本当の」日本人像とか、武士道とか、そういったことは、はっきりいって文献で「お勉強」することしかできません。そういった「お勉強」と現状を比べてどうこう言うのは、生産的ではないと思う。「歴史から学ぶ」というのはそういう意味ではないでしょう。それに、考えてみれば、日本人のいったい何割が「武士」だったのか、という疑問も浮かぶ。武士道と言っても、結局国民のほとんどが農民や町人などだったわけで、ほんの一握りの人々の封建社会の価値観を世界に普遍的な価値であるかのように訴えることに、作者のインテリジェンスに疑いを抱いてしまった。
評価3点「国家・会社・家族・個人の品格は自分の頭で考えよう」 2006-01-22
レビュアー:ナレッジベーストビュー(56人中35人が参考になったと回答)
たまたま本書を読み始めて数日経て,ライブドアの証券取引法違反事件が起き世間が大騒ぎになった.メディアのホリエモンに対する評価も掌を返すようにネガティブになったが,著者は本書が発行された昨年11月時点で,ホリエモン(さすがに名指しは控えているが)を武士道精神の視点で「下品」で「卑怯」とバッサリ切り落としている.

評者も「効率」ではない「品格」の重要性に関しては気になっていたので本書を購入した.著者の主張は大筋では評者の思いと重なるものであるが,議論はたいへん乱暴である.例えば,最後のページの「世界を救うのは日本人」の部分で,詩人ポール・クローデルの「世界でただ1つどうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら,それは日本人である」という言葉を引用しているが,どのようなコンテキストでの発言かをよく見る必要があろう(日本人の友人の誕生パーティで酔った時の発言かもしれない).

おそらく著者はあえて乱暴な言い方をしているのではないだろうか.この手の議論で中途半端に論理的なのは危険であり,右傾化への大衆扇動に結びつきかねない.重要なことは,何が「品格」かは自分の頭と情緒で判断しろということ.

著者の議論の乱暴さを強調するために,しばしば著者の「女房」が引き合いに出されるが,奥様はいい迷惑かもしれない.
評価4点「大変重要なことが書かれている」 2006-02-21
レビュアー:和他也mean2(53人中35人が参考になったと回答)
最も重要なことは、論理では説明できないのだという、ものすごく大切なことに気付かせてくれる本です。あちこちで、論理的ではあるけれど、明らかにおかしい論調を耳にします。それについて上手く論駁することはできないけど、とにかくおかしい。この事態はどう説明すれば良いのだろうと思っていたら、藤原さんがそれを数学的に明確に教えてくれたような気がします。最悪なのは、「情緒がなくて論理的な人」だと、私も激しく同意します。

藤原さんには、まさに情緒を感じます。(顔にもそれが現われています。)この人はまさに、ものの哀れとか、人の痛みとかを分かる人なのだと思います。ユーモアのある文章にも好感を持ちます。

いじめに対して、「卑怯」を教えよ、という。大賛成です。いじめている側の子ども達が正しくて、いじめられている側が根性がひん曲がっている場合であっても、「大勢でひとりをやっつけることは文句なしに卑怯である。」ここには論理もクソもない。とにかく卑怯だと私も思う。スクールカウンセラーなんぞ置くより、これを教えるべきだ。

ただ、四つの愛に順番をつけている点についてだけは賛成しかねる。まず「家族愛」次に「郷土愛」それから「祖国愛」と固まったあとで「人類愛」であり、「順番を間違えてはいけません。」と仰る。そうは言っても、鬼のような親も実在するし、村八分にされている人もいるだろうし、祖国から迫害されている思想家もいるだろうしなあ。
評価5点「大変おもしろい」 2006-03-16
レビュアー:社長(68人中35人が参考になったと回答)
論理で全てを割り切ることはできない
論理がもてはやされ、とにかく論理的思考と謳っている人の多い中でこのような書を堂々と出された筆者はとにかく面白い人だ
またこのような本を多くの人が支持しているとなればなお面白い
とにかくアメリカに踊らされているだけの現在の日本でこれからの日本の指標を示してくれた稀有な書であると私は全面的に支持する
ところでそれでも英語は小学生からという人もいるようだが、日本の英語教育の問題点は、早期教育で解決するものではまったくない
    むしろ中学、高校と6年間やって話せるレベルまで行かない既存の教育方法、具体的には通訳を作るように英訳、和訳を延々とやるのが間違っているのだ
要は会話から入ればよいのであり、その意味でわざわざ小学校から他の授業を削ってまでやる必要はない
英語の早期教育より大事なこと、日本人としての精神と教養を身につけること・・・なぜ江戸・明治期に日本に来た外国人がこぞって日本に畏敬の念を抱いたか、一方近年の日本がまったく尊敬されていないのか、原因を辿れば自明の理ではないだろうか