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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価5点「国のあり方を問う、学問のススメなどの名著の入門書」 2006-02-01
レビュアー:dobbin(60人中33人が参考になったと回答)
 内容的には、我が国の国家としてのあり方について書かれたもので、過去に様々な人たちが指摘してきたことが繰り返し述べられている。
 たとえば、福沢諭吉の「学問のススメ」、新渡戸稲造の「武士道」、岡潔の「情緒の教育」、塩野七生の「ローマから日本が見える」、ビル・トッテンの「日本は日本のやり方で行け!」などがある。
 しかし、本書の面白いことは、それらをわかりやすく、現代社会の事例を取り上げながら、解説しているところ。
 余談ながら、あるIT起業家が、時代の寵児としてマスコミに持ち上げられていた最中に、その行動の不適切さを所々で指摘している点が興味深い。
評価2点「小学校からの英語学習は当然必要。」 2006-03-13
レビュアー:dampty(87人中33人が参考になったと回答)
小学校からの英語学習不要論など、経済大国の幻想の上にあぐらをかく世間を知らない日本村住民の寝言です。
私は東南アジアで生活しておりますが、ここではホワイトカラーや大学生のバイリンガルは当然で、英語が不自由な日本人駐在員は現地人の格好の笑いの種となっております。外国語一つ自由に話せない日本人のことを本気で馬鹿だと思っている人もいます。
しかし、私は彼らの英語能力が幼児期からの厳しい教育の結果であることを良く知っております。当地の書店には幼児向け英語教材が山と積まれており、小学校では英語を英語で教えています。日本のように英語を日本語で教えるような愚かなことは行っていません。特に、シンガポールでは全ての授業を英語で行っているようです。これでは日本人が彼らに太刀打ちできるはずが無いです。
韓国も昔は日本同様英語が苦手な国だったようですが、今ではかなり改善されているようです。日本もこういう国々と経済戦争をしていることをよく理解した方が良いと思います。
評価2点「武士道をあまりにも美化しすぎである」 2006-03-26
レビュアー:アクセル(52人中33人が参考になったと回答)
私は歴史が大好きで、特に日本の武家社会については山のような書物や歴史ドキュメンタリーを見てきて自分なりに勉強してきた。だからこの本を読んで思ったのは、賛同できるところもあることはあるが、根本的に「武士や侍」について、この人は相当の勘違いをしてるんじゃないかということだ。

とにかく武士についてだけ言及するが、そもそも武家社会の時代の武士とは、武士道に言われているような「立派な人」はほとんどいなかった。むしろ「武士道精神」は、近代になって作られた「造語」では無いか。

まず、「敗者に対して情けをかける」というのがある。
果たして武士の時代、彼らが敗者に情けをかけていただろうか?
答えはノーだ。それどころか、「一人の罪は一族皆に連座する」とばかりに敗軍の将ばかりでなく、家族や親類、女子供や幼児まで、一族皆殺しにしたではないか。

それだけでなく、あの時代、権力に逆らうものは徹底的に弾圧した。信長による「比叡山延暦寺の焼き討ち」や「島原の乱」などはそれらの氷山の欠片に過ぎない。あの時代、「弱者」は徹底的に痛めつけられた。「弱者」を助けるどころか、武士(権力)に逆らう民百姓は虫けらのように扱われた、今より遥かに「理不尽」な世の中だった。

「卑怯」は悪だと筆者は説くが、あれだけ恩義のある「豊臣家」を裏切り、関が原の合戦では小早川秀秋をそそのかして裏切らせ、挙句の果てに関が原最大の功労者である福島正則を些細な疑惑で改易させてまさに恩を仇で返した、この、日本史上稀に見る「卑怯者」は、まさに日本の武家社会の頂点に立つ「徳川家康」ではないか。
評価4点「レビューをざっと読んでみて」 2006-05-09
レビュアー:漣(52人中33人が参考になったと回答)
・英語は不要と主張している
・論理は重要ではないと主張している
・武士道精神に対する理解が足らない
・共産主義を賞賛している
・武士道の良い面ばかりを挙げている
・資本主義、合理主義、民主主義などを完全否定している

少なくとも上記のような批判をしている方は筆者の意図を理解できていないので、もう一度よく読んでみてください。

納得できる意見としては
・懐古主義者
・日本を賛美しすぎ
・代替システムの提唱がなされていない
・情緒が既存システムの補完にそこまで効力を発揮するのか疑問
・効率至上主義の先にあるものは幸福ではなく荒廃である
・日本人としての誇りを持つことは重要

などがありました。
評価4点「戦後教育を考え直すのに一石を投じる本」 2007-01-08
レビュアー:三好明広(47人中33人が参考になったと回答)
職業柄、外国人と接することが多い。
日本人を除いて例外なく彼らは祖国に対して誇りを持っている。あるインド人などは、自宅に招いた際、祖国愛の話になったら、いかにインドは素晴らしく歴史ある国かを熱く語り涙ぐむ始末。

一方で私は、外国人と会話をするとき、いかに日本は誇らしい国かということを語れない。ビートルズや洋楽が好きでとか、中学時代はイギリスのピンクフロイドに傾倒しとか、そんな話をしても何も盛り上がらない。外国人は、日本人であるお前のオリジナリティは何なのだと問うているのである。

国際交流は英語が話せれば何とかなると思っていたが、英語は道具であり、その道具に載せる中身がなければ外国人から敬意を持って対応されることはないのである。

著者の言わんとする祖国愛(右翼的愛国心ではない)は、ふだん外国人と接する中で自分が感じていたもどかしさをうまく言い当ててくれていて、ありがとうという気分になった。この本は、読んで知識を身につけるための本ではない。米国によって企画された戦後教育で、いかに我々が祖国愛すら小馬鹿にするような風潮になじんでしまったかを再確認するのに最適な本である。

ここから、代表的日本人の内村鑑三、武士道の新渡戸稲造、茶の本の岡倉天心に進まれると良い。この本は、指南書であり、より深く考えたければ、次のステップに進み、明治時代にアメリカにわたり、アメリカでアメリカ人向けに日本を理解させる書を英語で書いた上記3冊に速やかに進むことを強く推奨する。英語で挑戦すると良い。彼らの知識レベルの高さに圧倒されるだろう。平成に生きる日本人も、志高くあらねばいけないと痛感させられる。