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国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:4654位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価1点「著者自身の論理の出発点に疑問」 2005-12-10
レビュアー:穂吉(139人中80人が参考になったと回答)
 論理は重要だが、その論理の出発点を選ぶことは決定的に重要である、と著者は言う。また、長い論理は使えないから、現実の世界ではワンステップ、ツーステップくらいの短い論理が幅を利かせている、とも言う。その悪い例として、「小学校で英語を教える→英語がうまく話せるようになる→国際人になる」という論理を挙げ、出発点が正しいかどうかということと論理のステップの信憑性に目を向けるよう読者に促している。
 私もこれから、以上のような見方で現実問題を見ていこうと思う。いい本だ。と思ったら、大間違い。
 「自由、平等」とほざいている人間がはびこったために、日本はダメになったから、武士道精神を復活させましょう、って、あちゃー。「武士道精神の復活→品格のある国家になる」という凄いステップじゃないですか。あなたの出発点は間違ってる!切腹。
 最近、武士が好きな人が多くなってきましたね。
 著者の嫌う民主主義って、そんなに悪いものなのかなあ。
評価1点「読む際には慎重に・・・」 2006-02-09
レビュアー:hide(104人中78人が参考になったと回答)
表題「国家の品格」はまさしく日本が急速に失っているものだと思うし、自分の思う「あるべき姿」もそれなりに考えていたところ。
これは良い本が出たなと思って買ったのはずいぶんと昔のことになります。


読み切るのはのはかなりの苦痛を伴いました・・・


一通りの書評は出ているようなので内容の説明は特にしませんが、個人的には論理がどうこう以前に「個人がそういう意見を持つのは勝手だが、他人に説くにはあまりにも自分の考え方の反対側の視点に対する考察が少なすぎる」という印象を持ちました。

こういう論法でものを考え終わった気になり、他人に強要しようとする若い方が増えてしまったらかなりの悪影響だと考えます。
これから読む方には是非注意して、情報(とその一つとしての著者の意見)を取り入れるのみに止めてもらいたいと思います。
評価3点「大新聞が元旦の社説に取り上げるような本か」 2006-01-09
レビュアー:thelastsamurai(120人中74人が参考になったと回答)
祖国を愛し、卑怯を憎み、弱者をいたわり、教養を磨こう。武士道精神を持ち出すまでもなく、心ある人なら誰でも思い描く万国共通のあるべき姿とは思いますが、その点に関して全く異論はありません。

ただ、「デリバティブは時限核爆弾」、「日本の田園が市場原理によりここ十数年ほどで荒らされた」(私は日本の田園は田中角栄に始まる土建政治により30年かけて荒らされたと思っています)といった発言を見る限り、金融や経済に関して理解が浅いという感想を持たざるを得ません。例の「時間外取引」による買収を卑怯で下品だと言うなら、鵯越や桶狭間はどうなりますか?

藤原先生には数学の美しさを説いて欲しい。知ったかぶりで大衆を煽って欲しくない。
評価1点「はて、「誇り」とは?「品格」とは?」 2006-10-23
レビュアー:小僧(97人中72人が参考になったと回答)
話題になった一冊なので、どんな本なのか気になって手に取った本。

思うのは、この人は、「近代」を強く批判しているのだが、「近代」の短所に思考がどっぷり漬かってしまっているということである。彼は、同一線上にある「家族愛」「郷土愛」「祖国愛」を不可欠のものと捉えているのだが、この発想には、「近代」というものが生んだ「越境者」達の存在が全く省みられていない。周知のごとく、「近代」は、多くの難民や移民等、様々な「ディアスポラ」を生み出した。そのことは「祖国」や「郷土」を愛せない人々が多々生じる状況を意味する。「私は、ガーナ人でガーナを愛せない奴がいたらぶっ飛ばします…」という態度は、そのような人々に対して限りなく抑圧的に働かないだろうか。「近代」を乗り越えるのであれば、「他者」に対して抑圧的に機能してきた「近代国民国家」というものを相対化する方向でなければならないのではないだろうか。「近代」を批判しつつ、「近代」のパラダイムに浸りきっているのは矛盾としか言いようがない。

そもそも、著者の、欧米はダメで日本は素晴らしいという単純な二元論に疑問を感じる。国家や文明が一枚岩ではないことは社会科学では常識なのだが。欧米にも欠点はあるが良い点もある、日本にもいい点はあるが欠点もある。大事なことは、互いに、相手のいい所と欠点を見極めた上で、良い所に習い、欠点を「他山の石」とすることでしょう。そういう他者との関係性における切磋琢磨のプロセスからこそ、「誇り」や「品格」は生まれてくるものではないでしょうか。本書における著者のような態度から「誇り」や「品格」が生まれるとは思えません。もう少し多様性に対する寛容さが欲しいところです。




評価1点「書籍の品格」 2006-03-13
レビュアー:rokumon7(139人中71人が参考になったと回答)
知り合いに「良い本があるよ」と含み笑いと共に貸して貰ったの
で一読。

結論:ギャグ論理の典型本な読み方をするとかなり面白い。

日本書紀のように色々なモノを引用し、根拠のない論理・・・筆者
の思いこみをまるで正当なモノであるように書いてあるのが凄く
面白いっす。
極端に言えば矢追純一さんのUFO特集みたいなノリかな。
まぁ、あっちの方がバカを承知でやってる分救いがあるし面白い
ケド。

つぅか、根本的なトコで「国家=日本人の品格」なのかよ(^^;
「日本人の美意識、品格を見直す」
と、いう観点には大いに賛同するが、内容が稚拙すぎてギャグに
しかなってないので、苦笑するしかない。
ぶっちゃけ、「鎖国か軍国主義に回帰せよ」と言われてる感じ。
いま、日本人に一番必要なモノは品格以前に、モノの善し悪しを
判断する想像力と、それを裏付ける知識。

まぁ、これが愚民化政策に乗せられた現在の「日本人の品格」に
ピッタリくるからこれだけ売れて、しかも評価が高いのかにゃ〜。