いもづる式 トップに戻る ヘルプ

書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
click for big image

 

新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

Amazonでの販売状況

→通常24時間以内に発送

amazonで詳細を見る

ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価5点「「共感」するところが多い・・・「理解」ではなく。」 2005-12-01
レビュアー:コカクック(59人中29人が参考になったと回答)
小難しい言葉が並びたてられているわけではないが、
なにか我々を共感させるものがたくさん詰まった本でした。

論理のスペシャリストである数学者が
そこには限界があるから「情緒や形」を重視せよという。
一種の悟りのようなものを感じる一冊だった。
評価3点「素晴らしいテーマだが現実への問題意識が甘すぎる」 2006-02-25
レビュアー:本の鈴虫(41人中29人が参考になったと回答)
人間として必要な品性と指導力を総合して、上に立つ国家のトップを構成する人が、尊敬に値する優れた人材であれば、その国は小さくてもキラリとした輝きと誇りに満ちている。だから教育者や宗教家は、そうした観点から理想的な人間の在り方を考え、道徳や情操教育の重要性を強調する。藤原先生は教育者としての立場から、人間や国家を理想の側面から考え、狂っている日本へのアンチテーゼとして憂国の思いで本書を書き上げた。だが、「論理よりも情緒だ」という本書の主張は、多分に思い込みが強すぎ焦りが感じられる。果たして日本人は、これまで論理らしいものを持ったことが有ったか。軍国主義の中で大日本帝国が滅んだのも、今また小泉劇場的な情緒支配に陥って、ホリエモン的な拝金主義に毒されたのも、国家理性ではなく感情に支配された為だ。論理的に考える思想の形成がないために、支配されたがる国民が激増している点は、斉藤貴男の「安心のファシズム」(岩波新書)が論じた所だし、如何に現在の日本国家の政治が狂い、小泉流のペテン政治として国家の品位と国益を損なっているかは、「泥棒国家の完成」や「小泉純一郎と日本の病理」(共に光文社ペーパーバックス)を読めば一目瞭然だ。この二冊の本はアメリカに住む国際ジャーナリストと日本に住むカナダ人ジャーナリストの著作だが、学校の先生が思いついた安易な理想論よりも、現実を直視して病理を抉るその指摘のほうが、日本の品位を取り戻す道を探る意味でより価値があると思わざるを得ない。現実を無視して理想論を受け入れるのは、厳しい現実を直視して病状に精通より遥かに簡単で気分もいいが、それでは死に至る業病の克服にはならないからである。
評価2点「品格が欠如したイギリス人」 2006-03-22
レビュアー:bay(49人中29人が参考になったと回答)
日本人が日本人であることを学びなおして孤高の存在となるべきとの論旨には大きく共感するがその説得手法が稚拙だ。(この人ほんとに優秀な数学者?)

日本人から高潔さが欠如した理由は情緒を大切にしなくなり神道や武士道精神の伝播や日本語・漢語教育を怠った結果だという論旨に全く同意する。

一方でイギリスに関する記述に代表される論旨の証明手法に大きな違和感がある。作者はよっぽどケンブリッジに思い入れがあるのであろう。

ここ数百年の世界諸悪の根源はイギリスにある。イギリス人の伝統を重んじる習慣を例に品格を重用と説きひいてはこれが世界平和につながるなど笑止千万だ。

「イギリスは100年前に(世界での蛮行を)止めた」などというのも大間違い。アルゼンチン人やアラブ系民族だけでなく東南アジア人ですらいまだにイギリスの悪行に悩まされている。

第一ヨーロッパ大陸の住人からは「イギリス人はたまたま三種の神器の恩恵を受けただけで、最も情緒が欠如し科学や文学の成果で最も劣るヨーロッパ人」と表現される。「料理」というジャンルに入らないほどまずい食い物しかない国を情緒深いなどお世辞にも言えないでしょ!
評価4点「逆説的な現代批判」 2006-03-23
レビュアー:broadbandwalker(46人中29人が参考になったと回答)
 本書のタイトルだけを見ると「右よりの思想書」のようにも見えますが、内容は数学者だけあって非常に論理的です。 一部に極論とも思える部分もありますが、逆説的な現代批判と考えれば非常に興味深い考え方とも受け取れます。
 新書で価格も安いですし、多面的に物事を見るためにも一読の価値はあります。 特に、現在の日本に多い「アメリカの価値観至上主義」に疑問をお持ちの方は、ぜひご一読を。
評価5点「品格なき著者による品格啓蒙の書」 2006-04-04
レビュアー:think_or_die(63人中29人が参考になったと回答)
 
著者の藤原氏自身が「まえがき」で自分に「品格」がなく、「品格」を
論じる資格が事実上ないことを認めてしまっている。優れた数学者とし
て一定の権威をもつ氏のような人物さえもが、品格なしに品格を啓蒙す
るような行為に確信犯的におよんでしまう、そのような無責任な大人た
ちがいるからこそ、日本の国家の「品格」が危機に陥っているのだ。


このようなことを分かった上で、つまり、藤原氏のような無責任な大人
の存在こそが、まさに現代日本の「品格」を落としているのだというこ
とを分かった上で読めば、確かに本書は画期的な「自虐的日本論」とし
て最高に面白い書物だ。