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国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価1点「単なる感情論」 2006-02-08
レビュアー:brighthope(114人中69人が参考になったと回答)
ざっと読んでみましたが、とにかくあきれるのは日本は世界で「唯一の」情緒と形の文明という主張。著者に聞きたい。世界にどれだけ国があるのか知っていますか?全部調べましたか?行ってみたことはおありですか?

あと「日本の伝統的な国柄」と著者は仰いますけど、日本の伝統とは何ですか?江戸までの伝統と明治の以降の伝統では明らかに違うのですよ。「国家に固有の伝統、文化などは存在しない」というのはベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体」であまりにも明らかにされ、学問の世界でそんな事を今更持ち出す人はいませんが、学問の世界にいない「一般国民」受けはしますね。これこそポピュリズムではないですか・・・。

「日本の文明・文化」などという言葉の危うさは「沖縄の伝統文化」は「日本の伝統文化」なのか?という事をちょっと考えてみれば想像がつくと思います。

ところで「欧米を真似たからだめになった」というなら、欧米はダメなんでしょうか?例えば私の良く行くカナダでは、現在景気はよく、犯罪率も低く、医療費は無料で、子供はのびのびコンピューターを勉強していますよ。ちなみにカナダの「国語」ではない「公用語」は英語とフランス語です。

とにかく、それこそ感情論だけで書かれた、浅はかな、「昔は良かった」型の本の典型です(この感情論を著者は「情緒」とでも言うのでしょうか)。

出版するならもう少し責任を持って、近代国家や民主主義、民族主義、ナショナリズムとその批判などを勉強して書いて欲しい。

最後に・・・ところで「日本人」って誰の事ですか?



評価1点「いまいち」 2006-01-08
レビュアー:一会社員(115人中68人が参考になったと回答)
数学者の生涯を描いた本などが面白かったので、期待して読み始めたがいまいちだった。
たしかに、論理万能主義は危険、自由や平等はフィクション、英語と国際化とには直接の関係はない、など部分的に同意する点も多い。しかしこれらの論点も、著者が数学者であるという贔屓目を無くして考えると、特に真新しいものではない。
一方で、今のアメリカには手前勝手なナショナリズムはあっても品格はないなどと、主観的な断定で他国を批判する記述が目についた。この点がこの本全体の説得力をそいでいると思う。
そしてそのような記述ののちに、「情緒」などと人によって解釈の分かれる言葉を持ち出して、自国の優位性を主観的に説いている。しかしそのような態度が、果たして本当に「品格」につながるのだろうか?という疑問を禁じ得なかった。
評価1点「不安」 2006-03-21
レビュアー:ねこ(123人中68人が参考になったと回答)
 確かに多くの人に分かりやすく、受け入れられやすい内容だ思うが。しかし、何故そのように考えるのかの根拠が曖昧で説明不足である。これだけ大きなテーマを題材とするならば、それ相応の根拠を示して欲しい。人によっては、勘違いしたまま読み終えてしまう危険性がある。昨今このような本が増え、しかも多く読まれていることに不安を感じる。大衆の思考を停止させるのが目的なのだろうか。著者自身、自分の作品がどれほどの影響力を持つのかを、真のエリートと思うのなら、自覚して欲しい。
評価2点「なぜ?!」 2006-03-16
レビュアー:ドラゴンの夢(98人中66人が参考になったと回答)
話題の著書と聞き、本書の題名にも惹かれ早速読んでみた。

『国家の品格』という名の通り、品格の高い、すばらしいものと期待して読み始めたが、その期待は裏切られた。
最初から最後まで独善的な愚論、暴論で押し捲り、何度首を傾げたか分からないほどの内容に驚いた。

まず欧米を否定することから始まる。確かに日本の思想や文化はすばらしい。しかし、欧米の論理主義が否定されることにはならないと思う。なぜ認め合おうとしないのか。

英語よりもまず国語が大切、など納得する部分もないではないが、何かにつけて武士道精神やもののあわれと結びつけ、無理やり自分の考えを正当化しようとするやり方が理解できない。

『自由』『平等』など、本当に意味が分かっているのだろうか。本当の意味が分かっているなら、自由や平等がフィクションなどという論になることがあろうかと思う。一方的に反論するだけで、なぜ正しい理解が必要だと説かないのだろうか。ということはやはり本当の意味が分かっていないということなのだろうか。

最後のほうには、『エリート』『天才』『跪く』『尊敬』の言葉が目立っているが、読んでいるうちに、何?自分はエリートで天才だと思っているの?人を跪かせたいの?尊敬されたいの?としか感じさせられないような内容で、著者がいう謙虚さが全くといっていいほど感じられない。

このような精神レベルの低い書籍に初めて出会った。
なぜこのような書籍がベストセラーになるのか、訳が分からない。
それともそういうレベルの書籍だからウケるのか、だとしたら日本の未来は本当に危ないと思う。

編集力、宣伝力の勝利かもしれない。
その意味も込めて、星1つに限りなく近い星2つにすることにした。
評価2点「何かの冗談か?」 2006-04-12
レビュアー:rhizopus(101人中63人が参考になったと回答)
恥ずかしながら、周りにこの本が素晴らしいという人が多かったので
遅ればせながら読んだ。はっきり言って冗談としか思えない。
論理と屁理屈の区別もせず、論理否定をしてみたり、中世封建制度の
権化たる武士道の表面上だけの解釈賛美をしてみたり惨憺たる内容
だった。
もちろん、氏のグローバルスタンダード批判等、一部は妥当と思える
内容もあるが、この程度の事なら、今、実社会で戦っている多くの良識
ある人にとっては既に常識であり、ことさら訳のわからないエリート
主義者のご高説を拝聴するまでもない。

しかし、なによりも恐ろしいのは、こういう本を書く人がいるという事
よりも、この本を賛美する思考停止者が日本に多いという事だ。私の勤
める会社でも、今、上層部達の間では、この本がブームだ。
恐らく、管理する側にとっては、見かけだけのエリート主義を標榜し、
本人達の論理性の無さを糊塗し、従業員を扱うのに都合の良い内容
だからだろう。
私は、この著者の父上である、新田次郎氏の著作に深く影響を受け
今日まで生きてきた。この本を著者の無き父上が読んだら酷く悲しむ
であろうと確信する。