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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価4点「武士道の精神の復権による、「行き過ぎた自由主義」の抑制」 2006-05-09
レビュアー:according to the conservative(43人中25人が参考になったと回答)
  著者は、戦後教育で自国への自信と誇りを失った日本人に必要なのは、
武士道の精神と言い切ります。多少の乱暴さを感じますが、基本的に賛同
します。というのは、激動の幕末を克服し、明治維新が成功した理由に、日
本由来の規律を気品を重んじ、恥と卑怯を蔑んだ武士道の精神が大きく貢
献したことは偽らざる事実だと考えているからです。
  著者の指摘の如く、戦後教育では、従来日本人の行動基準・道徳基準
として機能してきた、慈愛、誠実、忍耐、正義、勇気、惻隠、それに加えて、
名誉、恥、さらに、武士道の精神に則って、卑怯を憎む心は教えられません。
戦後教育における、行き過ぎた個人の自由の保障が、身勝手な人間を助長
してしまったことは昨今、共通に理解されるところです。
  戦後民主主義によって、肥大化しすぎてしまった「個人の自由」を抑える
手段として、武士道の精神を教育に取り入れることは有効と考えます。

評価3点「18歳です」 2006-05-12
レビュアー:kouhi(35人中25人が参考になったと回答)
私は基本的に、「ベストセラー」「新書」と謳われているものは敬遠してしまいますが、
仕事場にたまたま置いてあった為、読んでみました。
新書を読んだのは、「バカの壁」に続いて二冊目です。
やはり、有名な学者や偉人の事ばかり並べ立てて、
肝心の著者の意見というものが非常に希薄に感じてしまい(すみません)、2時間程度で読めてしまいます。
ちょっと教養のある大人の方なら、全部知っているような事ばかりではないでしょうか?
また、ゲーデルの不完全性定理などが簡潔に説明されていますが、
歴史的にとても重要ですし、危険な定理なので、曲解してしまうといろんな意味で大変です。
知らなかった方で、気になる方は是非ゲーデルの本を読んで頂きたいと思いました。
でも、若者の私にとっては、「どういう大人がいるのか」という点で非常に勉強になりました。
評価5点「いい刺激を受けました」 2006-08-09
レビュアー:若年社員(38人中25人が参考になったと回答)
ひょっとすると、この本はそのタイトルから、難解な印象をもたれていて、それゆえに購入をためらう読者がいるのかもしれない。わたしもそうだった。しかし、読むのにかかった時間は約3時間、簡単で明快な例を多数引きながら、非常に読みやすい一冊だった。「呆れるほどの暴論です」など、時折見られる痛快な書きようと、数学者というとてもお堅いようなイメージの肩書きがなんともミスマッチで、藤原さんのお人柄に興味を持ち、彼という人物を文字の上から探るような、そんな楽しみもあった。
一方で、「偉い先生」とか「あらゆる理系の学問」とか、ややもするとその定義自体でもめそうな言葉が少々気になった。おそらく著者としては、そこは本論からはそれているのであるから、あまりに厳しく、堅苦しい、隙のない文章にすることを敢えて避けて、少々遊びを持たせたのだろう。
今後日本が世界に果たすべき役割とか、武士道のこととか、彼の考え方はそれとして受け入れればよいと思い。むしろ私がこの1冊から得た最大の刺激は、数学者でありながら、アダム・スミス、ロックなどの人物、現代金融や古典の世界にまで「領空侵犯」した上で自分の論を組みあげてゆく、その美しさだった。最近「教養がない」という言われ方があまりされなくなったように感じるが、改めて、自分の専門分野を超えた幅広い教養を身につける重要性があると感じた。そんな刺激を受けたいと思われる方、どうぞ。
評価5点「日本人が自信を取り戻すために」 2005-11-26
レビュアー:廣瀬隆夫(52人中24人が参考になったと回答)
本書は彼の考えの集大成である。数学の先生であるにも関わらず、いや、数学を究めた先生だからかもしれないが、論理の限界を述べている。簡単に言うと、「野に咲くスミレの美しさは論理だけでは証明できない」ということが象徴的な表現である。

全て「想定の範囲である」という白と黒をはっきりさせて、論理が全てを解決できるという思い上がりのアメリカ的な発想では、今の日本の社会の荒廃を止めることはできない。

コンプライアンスなんて変な横文字に頼らなくても、とにかく武士道精神に戻って、「卑怯なことはやるな」で全てが解決するような気がする。日本人が本来持っている良い物をもう一度見直して、品格のある日本を取り戻したいものである。

小さな本だが心ある人は、是非、読んでもらいたい。そして、日本を良くするには何をすべきかを考えてもらいたい。混迷する日本を救うための参考になる万人の書である。
評価5点「驚きと感銘」 2005-12-31
レビュアー:サプリメント(48人中24人が参考になったと回答)
これまで藤原先生の随筆は新潮文庫で何冊か読んできました。
ユーモアと叙情に富んだ類まれな文章家と思っています。
今回の「国家の品格」はこれまでの随筆とまったく違い、正面から
日本人論を展開しているのでびっくりしました。そして、その鋭い
視点と胸のすくような議論の展開に感銘を受けました。
藤原先生のような日本人がまだいるのだと思うと、心強く感じ、
読んだあと何となく体の奥から力がわいてくるのを感じました。