ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

「日本の歴史や文化を知ることの大切さ」 2006-08-01
レビュアー:夢ふうりん(36人中24人が参考になったと回答)
今さらながら読んでみました。
私は新書をほとんど読まないタイプですが、そんな私にも理解しやすく、かつ共感できる内容でした。
何に一番共感したかというと、英語教育について、「表現する手段よりも表現する内容を整える方がずっと重要」だということです。
私自身は、小学校時代から英語に興味を持っていましたが、周りに教えてくれる人もなく、NHKの「基礎英語」を聞いても眠さと知識のなさからすぐに挫折し、中学校で英語を習い始めた時にはすごく嬉しかったという過去がありますので、小学校から英語を習える今の子どもたちがうらやましいと思う部分もあります。
でも、だからといって小学校からの英語教育に賛成かと聞かれると、Yes とは言い切れません。
なぜなら、多少英語が話せても、自分の国やことばについての知識が欠落していれば何にもならないことに気づいたからです。「形」ができていても、「中身」が伴わないと国際人にはなれません。
今のお母さんたちを見ていると、「お受験熱」が「英語熱」に飛び火しているように感じることがあります。極端な場合、「この人は自分の子どもを何人にしたいんだろう?」と思うこともあります。
「犬」という漢字も書けない小学生が増えている今、国語教育をおろそかにしてまで英語教育を義務化すべきなのか、非常に疑問です。
もちろん、子どもたち自身が英語に興味を持っていれば別ですが、
選択制という形でもいいのではないかと個人的には考えています。
とは言え、導入が決まった以上、多少時間はかかっても、「日本の良さ」を海外にどんどん発信していけるような人材がたくさん育っていくといいですね。
私も、もっと自国のことを勉強していきたいと思います。

「日本は「武士道精神」で「美しい国」に変わるのか?」 2006-09-06
レビュアー:佐々木賢太郎(38人中24人が参考になったと回答)
高年齢の方には受ける「武士道精神」、「戦争を知らない子供たち」にはどう受け止められるのかが疑問である。もし彼らが痛みを伴わない「ゲーム」で体験していることが、「戦争そのものだ」なんて誤解していたら大変なことになる。
「武士道精神」が、神風特攻隊や人間魚雷の精神的バックボーンであったことをしっかり復習しておいてほしい。人間の死を美化したために、多くの死者が出たのである。
いまイスラム国で起こっているようなことを、日本人は既に経験していることを忘れないでほしい。二度とあのような過ちに導くような言動および行為は慎んでおくべきもの。

「この人に日本の品格を語ってほしくない」 2007-09-30
レビュアー:じゃじゃじゃーん(37人中24人が参考になったと回答)
著者は確固たる根拠なしに日本文化を持ちあげ、他国の文化を蔑む。
それは品格とは程遠い態度で、こういう人に私の好きな日本という国の品格を語って欲しくはないというのが読後の印象。
講演会でのネタの焼き直しということなのだが、講演会での毒舌漫談としては面白いが、活字として出版するに堪える内容ではではない。

「香気あふれる作品」 2005-11-26
レビュアー:おきらく軍事研究会(55人中23人が参考になったと回答)
藤原先生は、作家の新田次郎・藤原ていさん夫婦のご子息で、数学者です。
「日本の香気」を中核に据えた、憂国の念あふれる各種ご発言には、つねづね敬服しており、特に教育問題についてのご提言は、大いに現場が取り入れるべき貴重なものが多いと感じています。
この本は、「日本の香気」を取り戻すために藤原さんが「ついに」出された本格的憂国の書で、崩れ去りゆく日本を目の前に、今生きるものが何をなすべきかを知る上で大きな示唆を与えてくれる書籍となっています。オススメです。

「とにかく読め」 2006-02-13
レビュアー:のんたろう(48人中23人が参考になったと回答)
今を去る30年前?「若き数学者のアメリカ」で、米国文明への反発、適応、同化などを綴った著者が、帰国後の日本文明との衝突、昨今のグローバル化への違和などを経たのちの、現時点の思想的?到達点を、品位を気にせず、馬力全開で率直に述べた書である。
論理だけで社会を論ずる愚は、本当はどこでもよく知られたところで、真の論点が前提の置き方にあるのは別に新たな発見ではない。また、いくら情緒を思っても、一般社会はともかく、科学研究や製品生産の現場で技術論理を無視したところに良い結果が生まれるはずもない。ただ、前提も論理もメチャクチャになりそうな最近の日本や世界を考えるうえで、著者の視点に立ち返ることは有用だろう。
さらに、よく注意して読むと、戦前、江戸時代?の情緒に立ち返れ、という単純なことを著者は必ずしも言っている訳ではなく、情緒惻隠の心を重んずる価値観をどうやら再構築しないといかん、と主張していることが分かる。これは、10年-数十年の時間スパンで見ないといけない一大事である、
是非、関係方面、または暇と時間のある向きは、著者の路線で初等中等教育や企業活動のありかたを具体的にドラフトしたらどうなるか、考えたら良いと思う。また、本書は外国語に翻訳しておおかたの批判を仰ぐ価値あり、と思う。「弱い者いじめをされている側」と著者が考えているサイドの人たちがどのような反応を示すか、是非みてみたい(おまえに馬鹿にされる言われはない、と総スカンを食らいそうだが、それはまぁ良い)。ついでに、英訳だけなら、声をかけてもらえたらお手伝いしても良い。(これも余計なお世話かも知れません)
ともあれ、本書は一読に値すると思う。