ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

「ちょっとまってよ?」 2006-02-09
レビュアー:まんま(70人中22人が参考になったと回答)
「伝統」をとりもどしたら戦前に逆戻りだぜ?
どれだけ日本人がHで野蛮で土俗的な人たちなのか知ってて書いてるのか?
「日本人らしさ」を捨てたからここまでこれたんだと思う。僕は伝統回帰は必要ないと思うね。別に昔に戻らなくてもいいんだよ、別の新しい可能性を探せばいい。よってこの本も必要ないね。

「言いたいことはわかるが、問題の多い本」 2006-03-31
レビュアー:清高(34人中22人が参考になったと回答)
この本の内容を一言でいうと
西洋的価値観では限界があるので、今こそ日本がはぐくんできた価値観を見直そう。
評価
著者の主張は評価できるところもある(たとえば、(ア)西洋合理主義の限界の指摘、(イ)英語教育は国際人を生まない、(ウ)自由、平等などを批判的に検討すべきだ、など)。しかし、問題点も多い(たとえば、(ア)武士道を評価するが、武士は庶民を切り捨てたり、貧乏だったりと(生産しないので)、問題の多い存在であったはずである、(イ)自由、平等を批判的に検討するのは良いがそれらのメリット(たとえば庶民の地位向上)を考慮していない、(ウ)しつけには「問答無用」はたしかに必要だが、一般論としてはやはり論理のほうが優れているのではないか、など)
結論
評価できるところ星4つ、問題点星2つ、中間をとって星3つ。

「養老孟司の『バカの壁』を面白く読めた方には勧めます。」 2006-07-14
レビュアー:萩原 湖太郎(32人中22人が参考になったと回答)
冗談みたいな本だと思う。養老孟司の『バカの壁』を面白く読めた方にならオススメできる。
本書は、著者による講演の記録に著者自身が筆を入れ書籍化したもの。もとが講演なので、ところどころに冗談を交ぜ、戯画的にデフォルメされた著者の意見がポンポンとリズム良く述べられていく。
直感的には、本書で述べられているような著者の個人的意見の中には、聞き入れるべきものもかなりあると思う。しかし、本書の中には彼の意見の根拠となるものが何一つ示されていないし、そもそも読者を論理的に説得しようという気がないようなのだ。著者は、日本人の行動指針として武士道を復権させるべきと繰り返し強調するが、そもそもその武士道精神についてすら充分に述べられているとは思わない。これでは単なる武士道賛歌に過ぎない。
最後まで読んで興味深く思ったのは、本書のタイトルが『国家の品格』であるにも関わらず、著者が「国家のあり方」については全く述べていない点だ。本書は「個々の日本人のあり方」についての著者の考えを記したものであって、「国家としての日本のあり方」については何も書かれていない。著者にとっては、日本と日本人は同義のようである。そういう意味で、社会科学的な視点が完全に抜け落ちていると感じた。

「着眼一流、論理展開二流」 2007-01-07
レビュアー:海ほたる(32人中22人が参考になったと回答)
この本の帯に書かれたキーワードの多くは、私の意見と同じです。以下に本書のキーワードと私の解釈を書いてみます。
「資本主義の勝利は幻想」:無制限な自由が座視できぬ所得格差を生んでいるのは事実。
「英語より国語と漢字」:全ての学問の基礎となる国語、漢字(当用漢字)を最優先するのは当然。
「論理の限界を知る」:論理だけでは社会生活を営めないのは大人の常識。
「卑怯を憎む心、惻隠の情の大切さ」:卑劣な方法をとるのは個人、法人とも許されない時代。
「古典を読め」:長年の風雪に耐えたものには人類の英知が宿っている。
「家族愛、郷土愛、祖国愛、人類愛」:まずは身近なものから慈しめ。
「真のエリートを求める」:真のエリートとは私心のない人、自分を犠牲にできる人。
着眼点は概ね正しいと思います。ただ、そこからの論理展開が納得できません。例えばヒトラーが民主国家で合法的に選ばれたのは事実です。しかし、ヒトラーが民主主義を踏みにじってドイツを破滅に導いたのも事実です。「良い全体主義」などないのです。
「情緒と形の重視」「武士道精神の復活」も誤りではありませんが、これだけに凝り固まるのはいかがなものでしょうか。欧米の政界、財界人とやり合うのに、伝統的な日本の精神論だけで勝てますか。グローバルに通用する論理力、外国語能力が必用なのでは。
限られた時間での講演記録をもとにしたから、少々、一般受けする散漫な話になったのはいたしかたないと思います。次は数学者らしい書物を期待しております。

「ネーミングの妙」 2007-01-12
レビュアー:アクアミネラーレ(41人中22人が参考になったと回答)
ネーミング次第でベストセラーになるというよい例です。
本の内容から言えば「対米追従のつけ」とか「欧米論理主義の幻影」とか「失われた60年:戦後教育の蹉跌」の方がよりふさわしいでしょう。
もう少しアピールするなら「あえて苦言を申す:己を失った日本人に未来はない!」というのも考えられます。
しかし、こういうネーミングをしてたら絶対に売れませんね。そのものずばりでかっこよくないですから。
本の内容には同意できる点は多々あります。ただ「日本人だけが特別だ」という意見には賛同しかねます。「歴史が浅い」という理由だけでアメリカを見下すのも、「負け犬の遠吠え」ととられて見苦しいだけです。
ところで「ハケンの品格」というドラマがスタートしましたね。この本の表現にもう少し「品格」があれば、こういう失礼なネーミングはされてなかったと思います。