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国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価4点「騙されたと思って,日本国民は全員,一度は読んでみるべき本」 2006-01-07
レビュアー:磁気嵐(41人中21人が参考になったと回答)
「日本人に自信を与える素晴らしい本」という評価の他に,「薄っぺらで内容がないだけの,まるで右翼の本」という反論もあるようですが,まずは騙されたと思って,日本国民は全員,一度は読んでみるべき本だと私は思います.どのページからでも読みやすく,2−3時間あれば全部完了します.

私もこの著者と同様に,ちょっとだけアメリカに住んで,その合理性にいったんは感激し,帰国後はしばらくアメリカ人的発想で行動していました.しかし次第にどこかおかしいぞと思いはじめていた所でした.

この本を読んで,自分がぼんやり思っていたことを,簡単な言葉でしかもズバッと言い切られてしまった,と感じます.ズバッと言い過ぎているために,反感を感じる人もいるのかもしれませんが,言われてかえって気持ちがいいと私は思いました.国際人として難しい問題をかかえている方は,朝のシャワーを浴びた後のような気持ちの良さを感じると思いますよ.いや,まてまて,温泉で朝風呂を浴びて,かな.
評価5点「国家は誰がカタチヅクル?」 2006-02-20
レビュアー:SUZIE Q(48人中21人が参考になったと回答)
国家は誰がカタチヅクルか?
それは紛れもなく一人ひとりの国民の自覚と
自覚ある行動によると思う。
しかし、残念ながら東南アジアで生活をしていると、
海外赴任者の蛮行や品格なき行動が夜な夜な
見え、聞こえてくる。
日本人はいつからこのように笑われる国家に成り果てたのか・・・
このような振る舞いこそが無形の国家のカタチを
カタチヅクル源泉ではなかろうか?
まさしく、今日本の品格は足元弱く彷徨っている。
国民一人ひとりが自覚ある行動が取り、日本人の多くが
”徳”のある振る舞いをすれば、もう一度日本の品格を高めることができると思う。
そのためには、どうあるべきか。答えはこの本の中にある。
評価5点「卑怯なものは、卑怯。そこには論理などない。」 2006-02-27
レビュアー:kenken(48人中21人が参考になったと回答)
絶対に正しくて、絶対に誰も疑わない言葉がある。
たとえば、自由・平等・民主主義。気持ちいい言葉でだれもそれがよいと
考えている。しかし、果たしてそうだろうか。

著者の結論では、平等と自由は共存できないという。なるほどと思う。
そこでは「いやいや、憲法の平等は形式的平等でなく、実質的平等であって」
などという反論は無意味だ。

国民主権、主権在民。皆が正しいと思っている。
しかし、これもどうだろうか。
これは、国民が正しい判断ができるということが前提だ。
しかし、国民はいつも間違ってばかりいる。
マスコミにいつも踊らされる。

企業の論理は「利益の極限化」だと考えていた。
しかし、本当だろうかと最近感じていた。
この本を読んで、すごくスッキリした。深く納得した。

我々はは日本人としての、品格を身につけよう。
歴史を知ろう。武士道精神を思い出そう。
この世の中は論理で動いていない。

「卑怯なものは卑怯、以上。」

論理的ではないですが、こんな考えも時には良いかと思います。
評価4点「「品格」への回帰」 2006-03-18
レビュアー:gigi(40人中21人が参考になったと回答)
やれ市場経済主義だの、自由競争で勝ち組と負け組が出るのは致し方ない、庶民の子だってライブドアのようになれるじゃないか、頑張れよ、といった風潮が最近までありましたが、私は首をかしげるものがありました。今思えば、ライブドアという企業には品格がなかったのでしょう。世の中悪くなったと思うのは、国家、社会、個々人の生活態度から「品格」という概念がなくなってしまったからで、「品格」という言葉の復活には大賛成です。合法か違法かは人間として最低の線、その上に道徳があり、またその上に品格というものがあると思います。

私自身は国際ビジネスに身をおく者ですが、筆者の言うように国際化教育イコール英語教育は早合点。まず、国際基準(グローバル・スタンダード)というのは、いろいろな人が何かを理解したり、ビジネスをするための共通のものさしをさすのであって、アイデンティティまで変えろとは誰も言っていない。むしろ、良き日本人であることが国際人の第一条件です。英語がネイティブ並みに話せたところで、欧米風の立ち居振る舞いをまねしたり、美容整形で容姿を変えたところで、外国人はその人を日本人としてしか見ていない訳です。欧米人もどきの日本人なんて誰が評価します?

日本人として過度に自信を持ったり、誇りを持つ必要はない。ただ、日本人として生まれた以上、良い点を見つけ伝承していくことが必要、それが「品格」であるなら品格ある国家、品格ある国民に近づくことが日本人のアイデンティティであり、強みとなります。

100万部を越すベストセラーになったと聞きましたが、今ごろ気付いても遅い、という点で星をひとつ減らしました。
評価4点「藤原正彦、かくして憂国の士となれり」 2006-04-07
レビュアー:murya(51人中21人が参考になったと回答)
24才のバイオ系大学院生です。

国家論としてではなく、「藤原正彦、かくして憂国の士となれり」という物語として面白い本でした。「若き数学者のアメリカ」、「遥かなるケンブリッジ」、「満州再訪記(祖国とは国語)」を経た著者が迎えるクライマックスです。

国家論としてこの本を見ると、問題点として、
・国語教育偏重なきらいがあること
・「情緒と形」を論理的に説明するという任務を放棄したこと
が挙げられます。

前者に関して、藤原正彦の世代では読書かもしれませんが、私より下の世代の情緒は主に漫画、アニメ、ゲームを通して育まれています。宮崎駿やドラクエなど名作は枚挙に遑がありません。そのため、理解力や表現力を身に付けるための国語には賛成しますが、情緒を育むための国語には賛成しかねます。

後者に関して、自然科学(=論理)を通して、生命への畏敬や自然との連帯感を説明することは可能だと思います。個人的な体験で恐縮ですが、私はDNAや酵素の研究を通して、生命の世界に横たわる縦横(時間と空間)の関係性を感じました。「情緒と形」を論理的に説明することは、漫画やアニメで育った私たちの世代に残された重要な課題セと思います。