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書籍の詳細&ユーザーレビュー一覧

国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)
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新潮社

¥ 714

新書

売上ランク:2894位

2005-11

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ユーザーレビュー一覧(全604件 平均:3.5)

評価3点「酔っ払いの話?」 2006-03-28
レビュアー:ハタボウ(96人中54人が参考になったと回答)
話の中身は飲み屋なんかでクダ巻いている親父が言っていそうな話です。
つーか、うちの爺さんが酔っ払うと話す内容と似ていました。正直。
酔っ払いの話が大抵暴論であるように、 この話も暴論が多いです。
(例えば自由主義経済の否定にカルヴァン派がキリスト教世界では少数派であることを持ってくる辺り)
ただ、「年寄りの話には捨てるところがない」と言われるように、 耳を傾けるべきところも多々あるわけで。
でも新聞広告のアオリ以上の内容はないかも。
評価1点「むしろ新書の品格を」 2006-04-09
レビュアー:金魂胆(101人中54人が参考になったと回答)
新書に品格というもがなくなった。
「バカの壁」がベストセラーになったあたりからオカしくなったのだと思う。
私の世代にとって新書とは、専門分野で名が通った著者による入門書(またはアクチュアルな立論)を、学生の小遣いでも買える価格帯で提供するもの、というイメージがあった。
本屋の新書コーナーは、奥にある専門書コーナーへの入口であって退官教授が天下国家を論じたり憂国に気炎を上げる場ではなかった。
“売れる新書”の走りであった「タテ社会の人間関係」や「ゾウの時間、ネズミの時間」なども今ならもっと過激なタイトルになっていただろう。
「国家の品格」も、このタイトルでなければ別に反感も感じなかったと思う。
新潮文庫に収められた著者のエッセイは夢中になって読んだ記憶がある。
今は“若き数学者”が専門分野で成し遂げた功績を読みたい。

もしそれがあるとすれば、だが。
評価1点「井の中の蛙というか、唯我独尊主義というか...」 2006-12-17
レビュアー:翼くん(92人中54人が参考になったと回答)
 本書には、部分的には確かに適切なことも述べられている。国際人として
は英語より会話の中身であるとか、思想の内容は論理的に語れるとしてもそ
の出発点は論理的には選択されえないなどといったことはその通りであり、
重要な指摘だと言える。

 しかし、文章の大半は作者の一方的な感情の殴り書きのように思われる。

 海外のエリートは、日本の文化・伝統に対する具体的な質問をしてくるの
で、それに答えられるよう、それらをよく学んでおくべきだと作者は言うが、
それならば、他国の文化に対しても同等の質問をできるくらい他国の文化を
深く学んでおくべきだと思うが、いかがか。しかも、基本的な国際問題や環
境問題、エネルギー問題等についても考察できなければ、海外のエリートに
はまともに相手にしてもらえないと思うがいかがか。
 作者は、中世の日本には枕草子や源氏物語などの優れた文学があったが、
欧米にはほとんど見られないと言うが、作者は不勉強すぎないだろうか。
 いじめをとめるのに、カウンセラーをおくより卑怯を教えるべきだと言う
が、現実的に考えれば恐らく、カウンセラーをおくほうが実際上はるかに効
果的だと思うが、いかがか。
 国家権力を批判する自由を除いて、自由という概念は必要ないというが、
その国家権力を批判する重要な自由を行使するためには、押しつけ教育によ
って自ら考える姿勢を奪われた人間ではなく、強靭な思考力を鍛え上げられ
た人間をきちんと育てる必要があると思うが、いかがか。
 バラとサクラ、懐かしさ、親孝行、などに関する記述も著しく客観性を欠
いていないか。

 本書の内容は、一見、心地よく響くかもしれないが、これをまともに信じ、
これを前提に外国人と話せば、必ずバカにされるに違いない。

 総合評価としては、星一つでも過大評価であろう。
 とりあえず、文章を批判的に検討する練習材料として、赤ペンを手に添削
をしながら読んでみてはいかがだろうか。
評価3点「時に論理的、時に非論理的な本」 2005-12-15
レビュアー:Charley(75人中53人が参考になったと回答)
 この著書は、論理的な部分と非論理的な部分が極めて複雑に入り混じっており、非論理的な筆者の価値観に共感できる人にとっては素晴らしい本であるし、できない人にとっては相変わらずの右翼的な本に過ぎないと思う。

 非論理的な部分はさておき、論理的な部分については、さすがに数学者だけあってその指摘は鋭い。

 「A小学校で英語を教える→B英語が上手くなる→C国際人になる」という"論理"において、Aであった場合にBが起こる可能性は10%以下、Bであった場合にCになる場合も同じく10%以下であり、結果としてこの"論理"が正しい確率は1%以下であるという指摘は、我々が普段陥りやすいロジックの罠を鋭く見抜いている。

 筆者は金銭至上主義やグローバリズムを批判し、文化や伝統は経済よりも尊いと主張するが、私自身は、文化や伝統だけが残り経済的には崩壊しているアフリカ諸国の惨状を見る限り、やはり命あっての文化・伝統であり、明日の食事に困らないだけのお金があってこその文化・伝統であるように思う。

 この著書を読んだ限りでは筆者は経済についての知識は乏しいようで、市場原理主義を批判するのであれば、もっときちんと経済学や実経済を知る必要があると思う。

 かなりアクの強い本なので、ホリエモンや村上氏が嫌いな人にはオススメですが、新自由主義的・左翼的な考え方の人は読んで不愉快になるのであまりオススメできません。
評価3点「何故無力か?」 2006-03-05
レビュアー:gorohidaーlj(77人中53人が参考になったと回答)
一読、考え込まざるを得なかった。
著者はグローバリゼーションに我慢がならないパトリオットなのだ。
数学者で、論理には敏感である。そして、論理自体には限界がある、
それは倫理の領域には踏み込めないのだ、と明快である。そして、伝統と
情緒の優位を語る。正直に、根拠はないと明言しつつ。
グローバリゼーションに抗するに、たかが経済と言い放つ。経済は手段に
しか過ぎないではないか、と。
大いに自分は賛意を表する。しかしこの書は無力だろう。
何故グローバリゼーションが猛威をふるっているかについての考察がないのだ。
「たかが経済」に何故だれも抵抗できないか省察がないのだ。
世に蔓延する経済一辺倒の風潮を、その根拠のなさを示せば変えられると確信
しているようだが、これでは無力だろう。著者の推奨する情緒と伝統の優位も
自身が認めているように根拠はないのだから。
無根拠にもかかわらず人は経済に支配される。なぜか?この考察なくしてグロ
ーバリゼーションに対抗することは不可能だ。